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第55回平成国際大学長距離競技会
4月29日(金)鴻巣市陸上競技場
男子800m
13組
1着 長尾 1'55"15
14組
1着 増田 1'55"37
4着 眞柄 1'56"56
5着 本平 1'57"65
6着 松崎 1'58"35
男子1500m
11組
2着 堀 3'50"19
18着 碓井 4'04"53
男子5000m
4組
1着 中畑 15'26"68
2着 山本信 15'31"45
8組
1着 牧浦 14'36"52
2着 山口弘 14'37"31
7着 小笹 14'56"07
10着 小柳 14'58"09
11組
9着 山本修 14'07"57
男子10000m
2組
3着 成瀬 29'52"85
7着 中尾 30'16"35
8着 中野 30'17"24
11着 生井 30'22"95
14着 大西 30'32"45
15着 福井 30'46"04
16着 定方 30'56"93
19着 田中 31'06"58
21着 土壁 31'11"17
24着 香川 31'48"89
DNF 山本修
3組
2着 口町 28'42"36
3着 櫻岡 28'43"20
5着 橋本 29'06"19
6着 竹下 29'10"15
9着 荒武 29'25"57
11着 山本采 29'34"29
15着 野村 29'57"57
16着 小早川 30'00"58
女子1500m
3組
7着 梅津 5'00"56
4組
1着 塩谷 4'37"81
3着 山口 4'43"93
4着 渡部 4'50"42
女子3000m
5組
5着 矢澤 10'52"04
DNS 柴田
6組
2着 白川 9'46"54
9着 内田 10'02"13
19着 天羽 10'26"74
23着 佐藤瑞 10'34"30
28分台の好記録をマークした口町(左)、櫻岡
塩谷は目標であった関カレ標準を見事突破した
関カレの選考を兼ね、男女とも長距離部門の選手たちが出場した。10000mでは口町(法4=市立川口)、櫻岡(済4=那須拓陽)の28分台を初め、5名が自己ベストを更新。また、日中は強風が吹き荒れる中、女子1500mで塩谷(食1=健大高崎)が自己ベストで関カレ標準を突破した。
男子10000mは日中の風が止み、ベストコンディションの中で行われた。2組では5000mまで山本修(済2=遊学館)がペースメーカーとして集団を引っ張る。山本修が抜けてからは成瀬(済4=豊川工)が先頭に立ち1000mを約3分のペースでレースを進めた。この組には1年生も多く出走しており、中でも中尾(済1=千原台)は7000mまで成瀬に付いていく粘りを見せた。続く3組は1000mを約2分50秒のペースで進められ、早い段階で集団は縦長になる。6000mでは先頭集団が外国人選手、櫻岡、口町に絞られた。また、第2集団には橋本(工4=館林)、竹下(済3=東農大三)、荒武(済3=小林)が位置付けた。ラスト1000m、口町がスパートをかけ櫻岡もその後を追うと、両者とも28分台で自己ベスト。エースの二人が28分台をマークしたことはチームにとって大きな収穫である。また、橋本、竹下、荒武も最後まで3名で競い合い、自己ベストを大幅に更新した。酒井監督が「次のステップでまた28分台をもっと出していきたい」と語るように、より多くの選手が記録を上げていくことでチーム力は厚みを増していくだろう。
昼間の強風の中行われた女子1500mでも塩谷が自己ベストで関カレ標準を突破。塩谷は先日のチャレンジミートゥで自己ベストを出しながらも、わずか0.08秒標準に届かず悔しさをにじませていた。「ラストチャンスだったのでここで絶対切らないといけないと思って走った」と今レースに懸けていた塩谷は、向かい風の中でも攻めの走りを見せ、見事目標を達成した。また、女子3000mに出場した白川(食1=常総学院)も上級生の前に出る積極的なレースをし、ルーキーたちの活躍が目立った。「1年生が元気なので上級生にも刺激になっていると思う」と永井監督も1年生の走りを評価している。さらに、今季初レースとなった内田は久しぶりのレースでも鈍りを感じさせない動きを見せた。今季、女子長距離部門の副将に就任した彼女は「口先だけでなく自分から行動してしっかりチームを引っ張っていきたい」と意気込み、頼もしい存在だ。
関カレ標準突破者も増え、いよいよ本格的なトラックシーズンに突入していく。チームとしても個人としてもベストを尽くしていきたいところだ。
■コメント
・酒井監督
(出場の意図は)5000m、10000mを今回の記録会である程度記録をつくり、初めての選手も1万mに挑戦させようと。自己新と経験を積むということを目標としてきた。5000mに出た選手達はまだ故障上がりとかスタートが遅れた選手たち。(レースの評価は)夕方までの強風の中で行った1500mや5000mは記録が良くなかった。レースはいつもコンディションが良いだけではないので、その中でしっかりレースをして中身をしっかり評価できる内容にしたいと思っていた。(10000mでは自己ベストが出た選手が多数いたが)10000mのときはすごくコンディションが良く、最終組に関しては一定のペースでいけた。これ以上ないコンディションの中でやれているので自己ベストを出すのはむしろ当たり前。28分台が二人、29分一桁と10秒が出てきたがまだまだ。次のステップでまた28分台をもっと出していきたい。(山本修は2種目エントリーしていたが) 5000m2本の位置付けで考えていて、5000mのファイナルと1万mのペースをつくるということでやった。(今日のレースは)関カレの選考の方も兼ねてのレースなので、総合的に見た上でしっかり戦えるメンバーを組んでいきたい。
・永井監督
1500mの収穫としては塩谷がチャレンジミートゥで切れなかった関カレの標準をこの風の中でも突破してくれたことで、関カレでも十分戦えると思う。3000mでは内田の調子が今まで良くなかったので、ここからスタートという気持ちで出場させた。あとは1年生の白川が風が強い中でしっかり走ってくれたので良かった。(チームとしては)今は故障で走れないという人も少なく、雰囲気もいい。1年生が元気なので上級生にも刺激になっていると思う。これからは関カレに出る人出ない人と分かれるが、全員が同じ気持ちを持って戦っていきたい。今日の結果とこれまでの結果を踏まえて、現時点でのベストメンバーを出場させたい。
・内田(食3=学法石川)
今季最初のレースだったので、攻めのレースをすることを意識して粘る走りができればいいと思っていた。(久しぶりのレースだったが)思ったより鈍っている感覚はなかった。入りの1000mも練習より速いペースだったが、まだ動く感覚があった。その気持ちと走りがつながらなかったが、気持ちの面では余裕があったので良かった。(中盤以降は)いつも1000mで一度落ちてラスト上げていくレースをしていた。中盤部門でもっと粘ることができれば後半も楽だし、順位を落とさないでいけるので、そこが課題。(冬季は)去年よりロングジョグをした。補強にも力を入れていた。(関カレに向けて)まだ時間があるので日々落ち着いて着実に練習を重ねていきたい。(副将としては)主将のサポートはもちろんだが、口先だけでなく自分から行動してしっかりチームを引っ張っていきたい。
・塩谷(食1=健大高崎)
(レースを振り返って)前回のチャレンジミートゥで関カレ標準を切れず、すごく悔しい思いをしたので(今回が)ラストチャンスだったのでここで絶対切らないといけないと思って走った。冬から長い距離をしっかり走れるようになり、段々調子が上がってきていると思う。(課題は)ペースを押すことがあまり得意では無いので、もっと体力などをつけて1500mだけでなく長い距離でも戦っていきたい。(関カレへの意気込みは)初めてなので、挑戦という意味で自分を試したい。次につながるようなレースがしたい。
TEXT=畑中祥江 PHOT=畑中祥江、吉川実里