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2016.05.06
空手道

[空手道] 今季初戦 男女共に結果振るわず

52回東日本大学空手道選手権大会

5月5日(木) 日本武道館

 

男子団体組手 3回戦敗退

女子団体組手 ベスト8


別府は上級生としてチームを盛り上げる


全試合で勝利を収めた成海


 今季初の団体戦は男子が3回戦敗退、女子はベスト8で幕を閉じた。男女共に前年の記録を上回ることはできず、悔しさの残る結果となった。

 女子は初戦、2戦目と勝利し順調に駒を進めたが、準々決勝で強豪・日大が立ちはだかる。ここまで調子がよかった先鋒の宮坂(法2=日本航空)が敗れ、次鋒の別府(法3=埼玉栄)に勝敗が託された。試合開始からこう着状態が続いたが、残り38秒に相手に有効を取られてしまう。その後も得点を決められずここで敗北かと思われた。しかし「絶対引き分け以上にはしたかった」と別府は試合終了と同時に上段突きの有効を決め、1対1の同点に。上級生としての意地を見せつけ、ギリギリのところで大将戦へ望みをつないだ。この勢いに乗り勝利をつかみたかったが、大将の古怒田(法1=御殿場西)は序盤に得点を取られてしまい、そのまま敗戦となる。目標の3位入賞は果たせず、ベスト8に終わった。

 一方、昨年の同大会で3位入賞をした男子は、それ以上の結果を残したいところ。しかし、3回戦で立大を相手に苦戦を強いられる。先鋒の成海(法2=仙台城南)は白星を勝ち取ったが、次鋒、中堅と負けが続き、窮地に立たされた。プレッシャーがかかる中、副将の大島(法1=埼玉栄)が勝利するも大将戦で敗北。まさかの3回戦敗退に、選手たちは肩を落とした。

納得のいく結果は出ず、好スタートを切ることはできなかった。特に男子は昨年の成績が良かっただけに、悔しい思いをしている。個々の課題を克服し、今月29日に控える個人戦でリベンジを誓う。


■コメント

・川村主将(法4=保善)

 最終戦で、負ける相手ではなかったのに負けてしまったことが悔しい。攻撃のパターンが同じになってしまうので、次からは様々な攻撃ができるように心がける。また、みんな集中力が途切れてしまうのでそこも直していきたい。(主将として)部員に、後ろにいて安心してもらえる選手でいたい。だが、今日は最終戦で負けてしまったので、不甲斐ない。今日は1年生、特に大島が活躍してくれた。最終戦のプレッシャーがかかる中、よく頑張ってくれたと思う。春には筋トレを重点的に行った。今日の試合もみんな倒されることはなかったので、筋力は上がってきている。次戦に向けては集中力と体力を試合時間内で保てるようにしたい。5月末にある個人戦では、良い成績が残せるよう下級生に頑張ってほしい。 


・別府(法3=埼玉栄)

 出場メンバーで自分が最上級生だったので、みんなを緊張させないようにすることを意識してやっていた。最後の日大戦は自分の中で一番力を入れた。先鋒が負けてしまい、自分も負けたら大将戦まで行けないので、絶対引き分け以上にはしたかった。全然試合に慣れなくてまだ動けていないので、練習でもう少し動けるようにして次は3位までに入りたい。(チームの雰囲気は)今年の1年生は馴染むのが早いので雰囲気も良いし、だんだん戦力的にも良くなってきている。(次戦に向けて)個人戦になってしまうと周りの仲間がいなくて不安になり、心が弱くなってしまう。一人でも勝てるように頑張りたい。


・宮坂(法2=日本航空)

 初戦では自分の組み手をすることが出来なかったが、2試合目からは動けるようになった。3戦目では有効を2本取られて負けてしまい努力の差を感じたが、組んでいて楽しい試合だった。(昨年と比べて)昨年までは自分のやりたいように試合をしていたが、後輩が入ってきたことにより、情けないところは見せられない、胸を張って試合に臨みたいと思うようになった。チーム全体も、以前までは強豪校に当たると「勝てない」と思ってしまっていたが、今では「どう勝っていくか」や、負けた試合に関しても、今後どのように勝ちにつなげていくかという考え方に変わった。今後の団体戦では自分がチームの柱になっていきたい。


TEXT=松井彩音 PHOTO=松井彩音、永田育美