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2016.05.19
コラム

第512回 心残りはいつも衝動に 執筆者・當麻彰紘

 今週のコラム担当は當麻です。先ほどTwitter上でコラムの宣伝ツイートをされて地味なプレッシャーがかかっています。最近よく聴く音楽はavengers in sci-fiというバンドの「Dune」というアルバムです。重厚なサウンドやメッセージ性が“ありきたりじゃない”のでオススメです。


 さて本題に移りましょう。突然ですが先週の金曜日、何があったか覚えているでしょうか。ベッキーがTV復帰しましたが、それではありません。準硬式野球部が2部優勝を飾りましたね! 準硬式野球班のチーフを務めている者として、素直にうれしかった出来事です。

 僕が新しい準硬式野球班のチーフに決まったのは3月には入ってからのことでした。他の班と比べるとかなり遅かったのではないでしょうか。チーフが僕になるっていう雰囲気は元からあったので覚悟はしていたのですが、いざ決まった瞬間は「キツいなぁ…」と思ってしまいました。今まで行った取材回数もそこまで多くなく、いかんせん平日開催がほとんどなので、授業やバイトと両立するのが大変だと分かっていたからです。

 「僕が行けない時は他の準硬式野球班に頼めばいいや!」と思っていたのですが、両立するのが難しいのは他のメンバーも一緒。いざリーグ戦が始まって2試合目でしょうか。授業等で誰も取材に行けない状態で、結局「行かない」という選択肢を取ってしまいました。それからもう2回ほど同じ事情で行けない試合がありまして、その度に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。準硬式野球部の皆さんはフレンドリーに接してくれる方ばかりで、なおさらその気持ちが強かったです。そして今感じている気持ちは悔しさ。取材に行くごとにやりがいのようなものを感じてきて、チーフに決まった瞬間のマイナスな気持ちはほぼ無いに等しくなりました。これは今季の準硬式野球部の成績から来るものも大きいと思います。先述したように、春季リーグで5年ぶりとなる優勝を達成しました。10勝2敗という圧倒的な成績を残したにもかかわらず、そのうち2勝1敗分を取材できなかった。これはきっと8か月後に引退した後も悔しさとして心に残るのでしょう。

 ただ、そんな心残りは早いうちに衝動に変換しておくべき。最近よく意識していることです。今季は12試合中7試合に取材で行きました。前チーフと比べると物足りない数字ですが、昨年までと比べて格段に増えました。少しは衝動に変換できたのかなと思います。取材した7試合はすべて記事を書いたので、このホームページに残っている記事たちは勲章みたいなものです。バイト先には融通を利かせていただいたので感謝しています。そして何より、取材に協力していただいている準硬式野球部の皆さんにこの場を借りて感謝申し上げます。

 今季はこれで終わりではありません。帝京大との入れ替え戦があります。帝京大は今日、準硬式野球部ながらプロ注目の鶴田投手がリーグ戦で投げたそうです。好投手を相手にするだけに一筋縄ではいかないと思いますが、一戦必勝で立ち向かっていってほしいと思います。僕らも頑張らねば。