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2016.05.30
サッカー

[サッカー]値千金弾!ルーキー小林の初ゴールが決勝点に

第90回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(前期)

第9節 5月28日(土) 東洋大学朝霞グラウンド


東洋大2-1青学大


<警告>

50分 倉本


<得点者>

9分 坂元

78分 小林 


<出場メンバー>

▽GK
伊藤俊祐(国3=柏U-18)

▽DF

浦上仁騎(国2=大宮Y)


星清太(国4=関東第一)


徳市寛人(法4=東福岡)


倉本光太郎(国2=京都橘)69分→DF渡辺星夢(国2=前橋育英)


▽MF
田中舟汰郎(国4=横浜FC・Y)


坂元達裕(社2=前橋育英)


高橋宏季(国2=FC東京U-18)


勝野瑛(国2=浦和Y)90分→MF 原田守(国3=藤枝東)


▽FW
仙頭啓矢(国4=京都橘)


佐藤仁紀(国4=武南)78分→FW小林拓夢(国1=帝京長岡)


先制点を挙げた坂元はサイドを果敢に攻め立てた



公式戦初スタメンの倉本は悔しい途中交代となった



決勝点を決めた小林



 9分に坂元が先制点を挙げ、試合の主導権を掌握するも、得点を奪えない。73分に同点に追い付かれるが、直後の78分に途中出場の小林が公式戦初ゴールを奪って勝ち越しに成功。これでチームは6試合負けなしとなった。

 ここまで5戦負けなしと徐々に勝ち点を積み上げているイレブンは、青学大との対戦となった。9分に、田中からのクロスを坂元が頭で合わせ、幸先良く先制する。その後も厚みのある攻撃でゴールに迫るも、得点には至らない。36分にはこの試合2度目のPKを得るが、キーパーに弾かれてしまう。嫌な流れのまま前半は1点リードで折り返した。「後半は、誰がボールに行って、誰がカバーに行くのかという点でズレが生じてしまった」と古川監督が振り返るように、前半とは一転して守勢に回ってしまう。すると、73分に失点を喫し、試合は振り出しに。勝ち越しを狙うべく、攻めに転じたい所だったが、キャプテンの佐藤が負傷交代でピッチを後にする。アクシデントに見舞われるも、直後に試合は動いた。変わって入った小林が、FKからのボールを頭で叩き付けてゴールを奪う。以降は再三攻められるも、守備陣が奮起して試合を終えた。

 この試合では、小林が途中出場ながら決勝点を決めた。「自分が入って流れを変えてやろうと思っていた」と内に秘めた思いは熱い。1年生ながらここまで2試合に出場したが、結果を出すことができなかった。古川監督は「このように結果が出るということは、彼にとっては大きなこと」と讃えた。大きな自信をつかみ、今後はジョーカー的存在になれるかどうか目が離せない。

 引き分けを挟んで5連勝となり、3位に浮上した。だが、首位との勝ち点差は3のまま。首位に立った中大との試合を残しているだけに、今後は一つも落とせない。去年、一昨年と前期の取りこぼしで昇格を逃している苦い経験があるため、残りの2試合は真価を問われることになる。


■コメント

・古川監督

勝てているのでその流れを断ちたくないと思っていた。前半の所は自分達のペースでやれつつ、先制点も取れてプラン通りに試合運びができた。欲を言えば2本PKがあったので、そこで確実に前半でゲームを決めつけられるような形がベストだった。ただ自分にも言い聞かせるように、選手たちにも言い聞かせるように、そこの所はしょうがないから仙頭にしても仁紀(佐藤)にしても次決めれば問題ないし、仮に決めなくても守備面で貢献してくれれば問題ないと話した。(いつもとは違うDFラインにしたが)飯島と藤澤が使えないという状況でどうやって他の選手でバランスを取るかを考えた。倉本に関しては最近Aチームに上がってきたばかり。星に関しては、リザーブリーグの中でパフォーマンスは常に安定していたし、何試合か途中で入ってゲームを締めてくれていたので、心配はしていなかった。それによって徳市がサイドにせざるを得ない状況になって、人が変わるということで難しさも生じてしまった。お互いに誰がボールに行って、誰がカバーに行くのかという感覚的なものでズレが出たけど、コミュニケーションをしっかりとっていこうと伝えた。最終的には最少失点で抑えてくれたことが勝利に繋がったと思う。(小林について)まだまだやるべきことは求められるとは思うけど、スピードやパワー、得点感覚といった所は天然で持って入ってきたので。こうやって結果が出ることは、彼にとっても大きなことだし、それが特に決勝点ということでチームにとっても大きいのではないかなと。(次節に向けて)まだまだ上位もいるし、出来る限り良い状況で前期リーグを終えて後期リーグに繋げていきたい。去年、一昨年とほんとにあと一歩の所で勝ち点2、勝ち点3の差で昇格できなかったのが事実だし、今年は何としてでも昇格しなくてはいけないと思っている。そのためにも一試合ずつ勝ち点3を積み重ねたい。


・倉本光太郎(国2=京都橘)

足つってしまって恥ずかしいし、悔しい。(初スタメンだったが)いつも通り思い切ってやろうと。(積極的に声を出していたが)今日は気持ちが入っていた。僕の良い所というか、高校からずっとやってきた。(次節に向けて)今日怪我人が出て、急遽出ることになった。次節はどうなるか分からないけど、良い準備をして穴埋めというか、それじゃ終わらせないぐらいのパフォーマンスをしてポジションを獲得できるぐらい頑張りたい。


・小林拓夢(国1=帝京長岡)

前半チャンスがたくさんあったけど決めきれず、嫌な流れが続いた中で後半追い付かれてしまった。それで自分が出ることになって、点を取ってチームの流れを変えようと思っていた。(得点シーンについて)啓矢くん(仙頭)から良いボールが飛んできたので、あとは落ち着いて決めるだけだった。(交代時の監督からの指示は)仁紀くん(佐藤)が怪我したということもあって、佐藤の分までゴールを決めてこいと言われた。(次節に向けて)自分は途中からだと思うので、またこういう風にしっかり点を取ってチームの勝利に貢献できたら良いなと思う。


TEXT=豊川拳大 PHOTO=松井彩音


[次節試合予定]
第90回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(前期)
第10節 6月4日(土) 対関学大 川口市青木町公園総合運動場にて 11:30キックオフ

尚、この日は東洋大学集中応援日となっております。皆さんで東洋大イレブンを熱く応援しましょう!