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2016.06.13
アメフト

[アメフト]朝霞ボウル優勝! 連覇記録を更新する

朝霞ボウル

6月11日(土) 東洋大朝霞グラウンド

 

第1試合 東洋大30ー0東国大

第2試合 東洋大27ー3大東大

第3試合 東洋大12ー8埼大

 

東洋大1位


得点源となった大西はMVPを獲得した


今年から主力QBとして出場している伊勢馬場


木村はデビュー戦で早くもチームに貢献した


 東国大、大東大、埼大(3校とも関東3部リーグ所属)の3チームとの総当たり戦で行われる朝霞ボウルが開催された。最終戦で苦戦するも2部チームの意地を見せ、昨年に引き続き見事優勝を果たした。

 第1試合の東国大戦は試合開始からタッチダウン(TD)を順当に重ねる。ディフェンス陣も相手の得点を許さず、30-0で圧勝した。続く大東大戦では、序盤に相手にフィールドゴール(FG)で先制点を奪われる。しかし、すぐに気持ちを切り替え大西(国2=関東国際)が相手のキックオフのボールをキャッチし、100ヤードを駆け抜けTDで逆転する。後半ではさらに点差を大きく引き離し勝利を収めた。この流れで快勝といきたいところだったが、同じく2勝を挙げていた埼大が立ちはだかる。試合開始直後はしばらくこう着状態であったが、6分、相手にTDを決められてしまう。その後すぐに東洋大もTDで返すも、ポイント・アフター・タッチダウン(PAT)で追加点を挙げられず同点に追いつけない。後半もあまり動きが見られず、なかなか攻撃につながらず。しかし、終盤から司令塔であるQB伊勢馬場(食3=横浜栄)と高浦(4=川口北)やレシーバー陣との連携でパスが上手く通り始める。試合終了直前にTDを決め逆転勝利。ギリギリの勝利に長嶺主将は「ほっとした」と胸を撫で下ろした。

 相手が3部のチームであるため勝つのは当然であるが、優勝という結果に選手たちの笑みが溢れた。今大会のMVPに選ばれた大西は、「自分が試合を決めるという強い気持ちを持って臨んでいた」と試合に対する強気な姿勢を見せる。今後の攻撃の中心を担う存在になるだろう。

前回のオープン戦ではまだ連携が上手くいかない部分もあったが、今回の試合で勝利の感覚をつかむことができた。また、新入生の木村(ラ1=千葉北)が初めて試合に出場し活躍を見せるなど、新たな戦力の台頭もあった。秋のリーグ戦開幕まで後3ヵ月。厳しい夏を越え、チームがどれだけ成長するかに期待がかかる。


■コメント

・長嶺主将(済4=函館ラサール)

自分たちのチーム以外は3部のチームなので、この結果は当然だったと思う。最初の2試合は点差が大きく離れていて、ディフェンスもいい感じでシャットアウトできていた。だが、そこで少し安心してしまったのか、最後の試合の流れはあまり良くなかった。最後の最後に勝てて少しほっとした。(ディフェンスは)1、2試合目で毎回フレッシュを更新させずに相手の攻撃を3回でシャットアウトできたのは良かった。特に、オフェンス、ディフェンスの両面を兼任している大出がよく頑張ってくれた。QBサックやタックルなどで活躍してくれて、ディフェンス的にはすごく助かった。(今後の課題は)1、2試合目の流れは良かったが、最後に接戦になってしまった埼大との試合では不安が残る部分もあった。もっとディフェンス力を上げて、完全なディフェンスを作っていきたい。

 

・伊勢馬場(食3=横浜栄)

優勝をしたことはうれしいが、自分のミスでつなげなかった部分が多かったので課題が残る試合だった。(今日のオフェンスは)1年生の木村がラインとして頑張ってくれたり、MVPを取った大西などのレシーバーも個々で頑張ってくれた。全員がしっかりやってくれたので、自分も楽にプレーができた。オフェンス全体ではレシーバーやRBの個々のスキルが高いので、あとはQBの自分たちがレベルアップしないとチーム全体が強くならない。まずは自分たちの一つ一つのプレーの精度を上げて、2部で負けないチームを作っていきたい。夏に練習試合などもあるので、そこで負けているようだと1部昇格はできない。秋に向けてはさらに夏よりもレベルアップして、完成した状態で挑みたい。

 

・大西(国2=関東国際)

相手が3部の格下ということで勝つのは当たり前。そこで最後に埼玉大学と少し競ってしまったのは良くなかった。秋のシーズンに入るまでに後3カ月くらいしかないので、死ぬ気で練習していかないといけない。(MVPを獲得して)まあ、当然かなと(笑)。この朝霞ボウルでは自分が試合を決めるという強い気持ちを持って臨んでいたので、MVPは当然の結果だと思う。(オフェンス全体は)できるところはできたが、少しミスもあった。その中で1年生の木村君がラインでいきなり今日デビューして、しっかり頑張ってくれた。1年生が頑張ってくれるとチームの雰囲気もどんどん良くなってくる。(今後の課題は)しっかりと決めるところで決められていない。自分はキックでトライ・フォーやFGを外さないようにする。FGはたぶんシーズン中でキーとなるプレーになると思うので、そういうところは徹底して練習していきたい。

 

・木村(ラ1=千葉北)

初めての試合だったのでわからないことが多かったが、先輩たちのサポートもあって初めてアメフトができたと思う。高校時代はラグビーをやっていたが、アメフトは作戦があって、それを覚えてプレーしなくてはいけないから難しい。作戦をしっかり覚えてもっと体をつくっていきたい。


TEXT=松井彩音 PHOTO=松井彩音、清水咲喜