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トライアル in いせさき ナイター競技会
7月9日(土) 伊勢崎市陸上競技場
男子3000m
14組
1着 服部 8'00"82
女子3000m
1組
9着 柴田 10'57"55
2組
3着 山口 9'41"46
5着 梅津 9'43"42
9着 塩谷 9'56"87
14着 原子 10'08"26
18着 梨本 10'38"28
DNS 渋谷
DNS 山田
1年ぶりに自己ベストを塗り替えた山口
梅津も自己ベストを更新した
服部は7分台にあと一歩のところまで迫った
いせさきナイター競技会が行われ、3000mに女子長距離部門から6名、男子では服部(済4=豊川)が出場した。山口(食1=順天)、梅津(食1=東海大山形)、塩谷(食1=健大高崎)の1年生3名は自己ベストを更新。服部は東洋大歴代3位となる8分0秒82の自己ベストをマークした。
20時を過ぎてから行われた女子3000m2組目は、気温も下がり好条件の下レースが行われた。スタート直後に1人の選手が飛び出す中、2位集団はペースメーカーを先頭に1000mを3分10秒、続く1000m~2000mも同じく3分10秒と安定したラップタイムを刻む。それに山口、梅津、塩谷らの3人が付いた。このとき「リラックスしていた」と話す山口は、レース前の狙い通りにラスト1000mからギアチェンジ。そのままスピードを緩めることなくチームトップの3着でフィニッシュした。およそ1年ぶりとなる待望の自己ベストに、ほっとした様子を浮かべると「夏合宿でしっかり走り込んで、駅伝で区間を任されるように頑張っていきたい」と今後に向けて意気込んだ。一方、山口のスパートに離されたものの、5着に入った梅津も自己ベストを更新。貧血の改善が走りにも表れてきた。また、9着の塩谷も自身初の9分台突入となった。
そして、服部が出場した3000m14組。こちらも1500mまでペースメーカーが先頭をリードした。2000m過ぎからは単独走となり、そこからさらにペースアップしようと歯を食いしばる服部だったが、キープするのが精一杯。連戦による疲労もありチーム歴代3位の8分0秒82に留まる。市川(H24年度済卒=日立物流)、設楽悠(H25年度済卒=Honda)に次ぐ史上3人目の7分台はお預けとなった。それでも「秋には走りができてくる」と話す谷川コーチ。リオデジャネイロ五輪挑戦の幕は閉じたが、春先から取り組んだスピード強化が実を結ぶのも、そう遠くはないだろう。
男女共に好記録を出し、夏に向けていい流れが生まれている。さらに現在、北海道にてホクレンディスタンスが行われており、来週のレースには主力組が多数出場予定。ここでの記録ラッシュにも期待が掛かる。
■コメント
・谷川コーチ
(出場意図は)5000mのレベルを上げるためには、3000mをしっかり走れるようにならなければならない。そういう練習の一環で、3000mがどれだけ走れるかの確認で出場させた。最低でも7分台は出したかったので、8分ジャストということで目標達成とはならなかったが、現状の力を把握してこれからどういう取り組みをしていくか考えていきたい。(日本選手権後からの調子は)やはり日本選手権にピークを合わせてやってきたので、それよりは多少落ちてくるのは仕方ないが、継続した練習はできている。調子のブレもなく、練習の一環なので調整も特にはせず、普段の状態のまま走ったと思う。きちんと合わせればもっとタイムは出せると思うが、5000mで13分20秒を切るには、練習のレースだとしても7分50秒を切る力がほしい。そういう意味では、今回3000mを走ってみて今の力を知れただけでも良かったのではないかと思う。(課題は)2000mからの体の動きはバラバラだった。ただ、今は春先から連戦が続いていて、溜めも無いしスタミナも無くなっている。夏に走り込んでしっかり足づくりをすれば、秋に走りができてくると思う。
・永井監督
山口、梅津、原子(食1=錦城学園)の3人は同じような流れで練習をしてきたが、山口と梅津はベストを更新している。少し原子がもったいなかった。条件も良かったので。それでも、1年生がベストを更新しているので、主力のホクレンに行っている選手たちが刺激を受けて、いい形で夏合宿に入っていけるのではないかと実感している。これとホクレンが、前半戦の最後の記録会として考えている。みんな自己ベスト更新を狙って、夏合宿に向けていい流れでいけるようにということで練習してきた。今日更新した選手については、その成果を出してくれた。出せなかった選手も練習はできているので、この結果にめげずに、合宿そして秋というところを見て前向きに練習していってほしい。
・梅津(食1=東海大山形)
(ペースメーカーが)45秒ペースで引っ張ってくれるということで、9分45秒を切れればいいと思って走った。前期最後の記録会だったので、取り合えず前にどんどん付いていこうという気持ちで走った。(レースを振り返って)最後(山口)いずみが上がったところで付いていけなかったので、ラストをもっと上げれるように頑張りたい。途中たれてしまうので、たれないで上げていけるようにしたい。(自己ベストの要因は)前まで軽い貧血だったのが段々良くなってきていることだと思う。(今後は)杜の都で走れるように頑張りたい。
・山口(食1=順天)
1年ぶりに自己ベストを出せたので良かった。ずっとペースメーカーがいてくれたので、そこにリラックスして付いて、ラスト1000mから上げていくイメージで走っていた。ここまで安定してコンスタントに走れていたので、調子はそこまで良かったわけではないが今の状態の力は出せたと思う。これからの夏合宿でしっかり走り込んで、秋には5000mや1万mで結果を出して駅伝で区間を任されるように頑張っていきたい。
TEXT=伊藤空夢 PHOTO=吉川実里、伊藤空夢