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2016.08.28
アイススケート

[スピードスケート]より高みを目指して、チーム全員で成長する! 夏合宿in嬬恋

スピードスケート夏合宿

取材日 8月17日(水)、18日(木)


夏合宿日程

第一次 8月5日~12日 栃木県宇都宮市にて陸上トレーニング

第二次 8月13日~18日 群馬県嬬恋村にて陸上トレーニング

第三次 8月20日~ 北海道帯広市にて氷上トレーニング


湯の丸ロードを終え、笑顔はじけるスピードスケート部


 8月17日から18日にかけての2日間、アイススケート部スピード部門の夏合宿を取材させていただきました。選手たちは各々の課題や目標を掲げ、真剣に練習に取り組んでいる姿や、生活面での立ち振る舞いを間近で見ることができ、選手たちのオンとオフを発見できた取材となりました。


ウエイトトレーニングをけん引する上地主将


湯の丸ロード開始前の選手たち


 取材させていただいた1日目の午前は、嬬恋高校のトレーニングルームを借り、ウエイトトレーニングを行いました。特に重点的に鍛えていたのがバーベルを使った足腰の筋力トレーニング。選手たちは数人グループに分かれ、バーベルを50㌔から次第に重量を上げていき、それぞれのレベルに合った重さを持ち上げていました。中でもキャプテンの上地選手(社4=佐久長聖)は155㌔の重さを持ち上げるなど持ち前の体力を発揮しました。その他にも選手間でフォームを指摘し合い、協力してトレーニングを行っていました。

 午後からはロードバイクを使っての高地トレーニングです。「こんな苦しいトレーニングを行っているのは東洋だけ」と加部監督が言う通り、湯の丸高原での標高600mから1700mまでの12kmのコースはまさに心臓破りの坂。スケートにおいて最後まで同じペースで走り続けるための持久力を高めました。次第に太ももに乳酸が蓄積し、自分自身との戦いに苦しい表情を浮かべながらペダルを漕ぎ続けていました。1位でゴールしたのは51分44秒で島田選手(社3=佐久長聖)です。昨年の高柴選手(H27年度社卒)の記録を1分ほど更新するタイムに、長距離選手としての将来性を感じました。


助走で勢いをつけ一気に駆け上がる川目拓㊧、小林


フォームの姿勢でスケート時の最大速度が分かる


見た目以上にハードなパワーマックス


 2日目・嬬恋合宿最終日も自転車トレーニングです。レペテーションという、短い距離を一気に登るトレーニングは主に心肺機能と瞬発力を鍛えるために必要な能力となります。このトレーニングは二人一組となって行われます。加部監督お手製のあみだくじでペア決めを行いました。1000㍍を2本、300㍍を2本行いましたが、昨年よりも選手みな笑顔が見られ、充実した最後の自転車トレーニングとなりました。

 嬬恋合宿の最後のメニューとなるメニューとして、毎年恒例の体力測定が行われました。身長体重はもちろん、メジャーで太ももやふくらはぎの太さを測り、最新の超音波機器を使用し筋肉や脂肪の質や量、疲労からの回復速度まで調べていきました。中でもパワーマックスを使用した測定は過酷に見えました。約20分の間、無酸素でのアップとダウンを繰り返し、記録を出していきます。最終日のために疲労が溜まっている状態での測定でしたが、これからの練習や大会のための貴重な財産となった時間になったと思います。

 今回、初めてスピードスケートでの練習合宿に参加させて頂いて、練習はもちろん生活面でも一選手としての意識が高いと感じました。あいさつ、感謝の言葉、周りより率先して動くなど私には瞬時にできないことをすぐ行動に移せることにとても感心させられました。「普段の生活の態度がスケートにも出る」と加部監督が言うようにチーム全体で意識していることだと思いました。8月20日からは帯広に移動し、氷上練習が始まっています。今回の嬬恋での高地トレーニングを生かし、さらなる成長に期待がかかります。嬬恋合宿、本当にお疲れ様でした!


TEXT=小河原裕一 PHOTO=坂口こよみ、小河原裕一