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2016.09.04
準硬式野球

[準硬式野球]2年生エース割石、完封! 開幕戦を白星で飾る


平成28年度東都大学準硬式野球秋季1部リーグ戦・国士大1回戦

9月3日(土) ダイワハウススタジアム八王子

東洋大3-0国士大

(イニングスコア)          

  1回戦










  国士大









  東洋大








×


(東洋大)

○割石(社2=越谷南)ー佐藤弘(法3=星稜)

 

無失点に抑えた割石


若原は今季注目の1番打者だ


守備のセンスが光る印南

 

 強い日差しが照りつける中、秋季リーグが開幕した。初回の攻撃から打線がつながり、一挙3得点とリードを広げると、春季リーグ戦で好投を見せたエース割石が春の王者国士大に対して九回を投げ切り4安打完封。好調の滑り出しをみせた。

 

 春に念願であった1部リーグへの昇格によって、7年ぶりに1部で迎える秋のリーグ戦。打撃陣が初回から魅せてくれた。先頭打者を任された、入れ替え戦からリーグ戦に出場の若原(社1=九州学院)が中前に打球を運び出塁。続く印南(文1=浦和学院)が初球できっちり犠打を決め、走者を得点圏へ進めた。その後、4番佐藤弘(法3=星稜)の左中間を破る適時三塁打や相手の失策が絡み一挙3得点を挙げ、流れを呼び込んだ。

 この日、開幕投手に抜擢されたのは2年生エース割石。序盤から打たせて取る投球スタイルで危なげなくアウトを積み重ねていく。試合後、小田辺監督も「期待していた以上だった。ここまでやってくれるのは嬉しい誤算」と語った通り、投げ終わってみれば4安打完封、四死球を5つ出してしまったものの、三塁を踏まれたのもたった1度だけ。春季1部リーグ優勝校の国士大に対して緊張は感じさせない、優勝への着実な第一歩を踏み出した。


■コメント

 ・小田辺監督

開幕戦ということと、1部リーグでの初めての試合ということで選手たちは緊張していたが、相手の国士大の選手も緊張しているのが分かり、立ち上がりで3点取れ、流れをこちらへもってこられた。(開幕投手の割石は)春のシーズンもエースとして投げていたのでやってくれるとは思っていたが、4安打完封してくれて期待以上だった。ここまでやってくれるのは嬉しい誤算。(初戦の国士舘大は)春優勝した時の主力の4年生が結構抜けているので、敵わないというイメージは無く、むしろもっと点を取って勝てないといけない試合だったと思う。(1・2番打者が1年生の起用だったが)1番の若原は春から出場していたので、やってくれるとは思っていたが、彼のヒットから雰囲気が一気に良くなり、2番の印南がきっちりとバントで送り、返すべき人が打つという、本当に野球のセオリー通りというか、打順通りの仕事をしてくれた。(秋季リーグの目標は)1部に上がったということに満足せず、優勝争いするつもりでやっていこうと思う。


・木藤主将(法3=浦和学院)

最初若原が打って印南が送って、1年生がちゃんと機能してくれた。オープン戦から1年生には思いっきりやってくれと言っていて、それがリーグ戦でいい結果につながった。(相手先発が高校時代の後輩だったが)アイツも楽しんだと思うし自分も楽しんだと思う。(1部で戦ってみて)やることをやればいい試合はできる。やらなければいけないことを凡事徹底できれば大敗することはないと思う。(印南について)チームの中で悪いことがあったら印南に言って、1年生を正してもらうことをやってもらっている。(今季の目標と次戦へ向けて)目標は優勝だが、そこはあまり見ずに、目の前の相手を一つ一つ倒していければ。一球一球大事にして、一戦必勝でやっていきたい。


・割石(社2=越谷南)
開幕試合ということでここに照準を合わせてきた。最近徐々に調子は上がってきてはいるが、まだ本調子ではない。今日はツーシームが上手く決まってくれたのが良かった。下半身で投げるということを意識した。自分は三振取れる投手ではないので、打たせて取るしかない。(明日に向けて)投げられるならば全力で勝ちにいく。自分以外にも良い投手はいるので、今後も頑張りたい。


・若原(社1=九州学院)

初戦ということでみんな緊張したと思うが、自分は自分のペースで試合に入ることができたので、いい結果になったと思う。(いい内容だったが)合宿やオープン戦で打撃の調子が上がってこなくて不安もあったが、基本のセンター返しや逆方向を意識した。それが1打席目に(結果として)出たので、そこからいい自分の流れになったと思う。(チームとしても上々の滑り出し)初戦を取れていいスタートになったので、明日も勝って勝ち点を取って勢いに乗っていけたら。(今季の目標は)初めてのリーグ戦なので、まずはチームが勝つことと、個人的にもベストナインみたいな賞に絡んでいける活躍をしたい。


・印南(文1=浦和学院)

初めての公式戦なので緊張していたが、練習通り、一生懸命全力プレーをしようと思っていた。ヒットを1本打てたが、その後の打席ではいい当たりが無かった。守備では足を動かして打球を処理できた。(国士大の先発が高校時代の先輩ということもあり)知っている先輩ではあるので打ってみたいというのはあったが、打てなくて悔しかった。(今後の目標は)3年生はこれがラストの大会なので、お世話になった分、結果を出して貢献していきたい。バッティングというよりは、守備でチームを引っ張っていく存在になりたい。


TEXT=永田育美 PHOTO=坂口こよみ、當麻彰紘