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2016.09.06
硬式野球

[硬式野球]これぞ主将!笹川、猛打賞で開幕戦快勝

平成28年度東都大学野球秋季1部リーグ戦・中大1回戦

9月5日(月) 神宮球場

○東洋大8-3中大

(イニングスコア)

1回戦










東洋大






中 大






(東洋大)

〇飯田(1勝)-西川元

二塁打:笹川、鳥居、阿部健

打順                    
守備
名前




(二)
阿部健(営4=帝京)


(右)安西(営4=聖光学院)



(指)
中川(法2=PL学園)




  走蛭田(法3=平塚学園)



(中)笹川(営4=浦和学院)




(一)
鳥居(営4=愛工大名電)



  打一
上島(営4=佐久長聖)




(三)
田中将也(営3=帝京)




(遊)津田(総1=浦和学院)




(左)
茶谷(営4=東北)



打左
西村(営4=広陵)




(捕)
西川元(営3=浦和学院)







43
18



名前




○飯田(営4=常総学院)

35


”一打席集中打”で3打点をもたらした笹川



普段はあまり見せない感情も垣間見えた



初戦・中大戦は毎回安打で打線が爆発。笹川(営4=浦和学院)が4安打3打点の働きを見せ、ふたを開ければ全体で18安打8得点の猛攻。先発・飯田(営3=常総学院)は初回に2点を奪われたものの、回を増すごとにギアを上げ、無四球完投勝利。好調の幕開けとなった。


 この姿を待っていた。三回、連打で無死1,2塁とした場面。笹川がフルカウントからの6球目を叩くと、外野を真っ二つに割る2点適時二塁打に。試合を振り出しに戻す。「結果を求めるだけでなく、一打席ずつ集中しよう」とこの秋から割り切った考えは、四回にも適時打を招き、じわりじわりと相手投手陣にダメージを与えた。今日の試合では、得点が絡む場面で打席が回り、先頭での出塁もあった。これは笹川が思い描く打者の姿。「欲しい時に打てる選手に」と、抱いた理想通りの活躍ができるのは、これぞ主将というところ。春には険しかった眉間のしわも緩み、何度も笑顔がこぼれた。


 少しの差が大きな結果をもたらした。「可能な限り楽にしよう」とバットグリップを従来よりも低く持ち、右手のバッティンググローブを外すことで、身体の力みが抜けるように工夫。また、近い距離からの打撃練習や打ち返す練習等をして、球の速い中大対策を行った。その結果、懸念していた振り遅れもなく、見事猛打賞を記録。これまでの低迷を一蹴するような活躍ぶりに、「キャプテンがよく頑張りました」と指揮官もはなまる印を与えた。


 何よりも初戦を重要視している主将。このカードを取るために春が終わってから調整を進めていた。「負けて空き週を過ごしたくないから」。勝ち点を呼び込む、明日の主将の打撃は見逃せない。

■コメント

・高橋監督

キャプテンがよく頑張りました。飯田も完投できたしね。阿部健も良かったし、6番の田中将也もよくつなぎました。みんな良かったですよ。

・笹川主将(営4=浦和学院)

春は打てなくてみんなに助けてもらったので、今日の結果は少し安心した。結果にこだわらず、一打席ずつ集中しようと割り切って考えた。

・阿部健太郎(営4=帝京)

来週は試合が無いので、このカードはなんとしても取ろうと思った。(開幕を迎えて)オープン戦からこういう形が多い。慌てずにいきたい。(1打席目は)真っ直ぐを打った。先頭バッターとしてチームを勇気づけ、良い形でと思っていました。(打席を振り返って)ボールは見えている。今日出た課題を修正していきたい。(飯田は)頑張って粘ってくれたと思う。今日はうまくいった。ここで修正していきたい。

TEXT=美馬蒔葉 PHOTO=望月優希、星川莉那