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第90回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(後期)
第12節 9月10日(土) 東京国際大学第一サッカー場
東洋大2ー0関学大
リーグ初戦での勝利に貢献した坂元
坂元は積極的にゴールを狙う
この日輝きを放った男がイレブンを勝利へと導いた。後期リーグ開幕戦、関学大を相手に2得点に絡む活躍を見せた坂元達裕だ。
前期では全11試合に先発出場を果たし、4得点を記録。右サイドから積極的に仕掛けるドリブラーは、この日も自らの持ち味を存分に発揮した。15分には高橋とのパス交換から細かくつなぐと、右サイドから切り込んで左足を振り抜きネットを揺らす。「得意のニアへのシュート」と振り返る坂元からは確かな自信が感じられた。前半終了間際にも、同じく右サイドからドリブルを仕掛けると、相手DFがたまらずファール。FKを得ると、仙頭が難しい角度ながら直接決めて追加点を挙げた。「抜くことはできなくてもファールをもらえればチャンスになる」。この小柄なドリブラーのお膳立てからエースの一発が決まり、後期を白星スタートで飾った。
華々しい活躍を見せた坂元だったが彼に慢心の気持ちはなかった。60分で足をつってしまい交代を余儀なくされると、続く交代枠は全て負傷交代となってしまう。坂元は「迷惑をかけた」と前置きをした上で「これだとチームは戦術的な交代ができない。自分は体力的にも上げていかなければいけない」と反省した。自らの持ち味を生かしながら、それを90分持続させる。チームのために彼ができることは何か。「自分が点を決めてチームが勝てるように」。高い向上心を持つ坂元のさらなる成長に目が離せない。
■コメント
・坂元(社2=前橋育英)
先制点を決めたことは自分に取ってもチームに取っても大きい。後半最初に足をつってしまい、途中交代してチームに迷惑をかけた。今回は全員足をつっての交代だったが、それだとチームも戦術的な交代ができない。自分は体力的にも上げていかなければいけない。(得点シーンは)宏季(高橋)と細かくつないで、うまく崩せた。(2点目のFKでのファール誘発のシーンは)抜くことはできなくてもファールをもらえればチャンスになる。(次戦へ向けて)自分がここでもう1点決めれば、チームも流れに乗る。自分が点を決めてチームが勝てるように頑張りたい。
TEXT=藤井圭 PHOTO=横山恵美、藤井圭