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2016.09.11
バスケ

[バスケ]リーグ戦3連勝ならず、大きな課題残る

第92回関東大学バスケットボールリーグ戦

9月10日(土) 日体大世田谷キャンパス



東洋大59-76中大

 12|1Q|21

 12|2Q|18

 12|3Q|13

 23|4Q|24


スターティングメンバー

2山口健大(済4=桐光学園)

11 中村晃太郎(済4=幕張総合)

30 川上海斗(済2=市立船橋)

33 平孝介(済3=東海大菅生)

88 山本大貴(済4=市立船橋)



   カットインで チームを勢いづけた中村         

                    

スリーポイントが輝く川上


開幕2連勝と華々しくリーグ戦をスタートさせ、その勢いのまま勝利をものにすると思いきや、17点差をつけられ初黒星。前回の試合の“出だしの悪さ”が今回の中大戦にも出て、序盤の点差を引きずったまま試合を終える結果となった。

 

 

 1Q早々徹底したマークのディフェンスをされ攻撃陣の動きが止まり、ゴールになかなか近づけない。また、パスミスなどもかさみ、思うようにオフェンスが出来ない状態が続いた。必然的にディフェンスの時間が長くなると、オフェンスの悪い流れを引きずってかファールも多くなってしまった。1Qはその流れのまま変わることなく、9点差をつけられ出だしの悪さを印象づけた。その後、2Qでマンツーマンディフェンスからゾーンディフェンスに切り替え、流れを変えようと試みるが相手にうまくゾーンの穴につけ込まれる。中村(済4=幕張総合)は「コミュニケーション不足で簡単に点をあげてしまって意味がなかった。流れが変えられなくて、逆に失敗だった」と語る。点差はじわじわと広がり、15点差をつけられ前半を折り返す。


 ハーフタイムで円陣を組み気合いを入れ直した東洋大は、3Q、4Qと巻き返しをみせる。中村の鋭いカットインと川上(済2=市立船橋)のスリーポイントシュートが光った。二人の活躍がチームを後押した。相手のディフェンスのファールを誘い、フリースローのチャンスが多く回ってくると前半の流れを打ち切るかのように最大で20点差だった点差を10点差まで縮める。だが、中大の安定したシュートやリバウンド力で再び点差をはなされてしまう。「気づいてからやり始めても遅い」と目(さっか)監督。前半のビハインドが大きな敗因となり、最終的に17点差で試合を終えた。


 東洋大と同じく開幕2連勝の中大に勝てなかったことは、今後のリーグ戦に響いてくるだろう。今回の試合で目立っていたのはやはり“出だしの悪さ”。川上は「試合をやっていくに連れて点差が開いたのではなくて、1Qで開いた点差がずっと続いた。やっぱり出だしが重要だなと思った」と振り返った。リーグ戦4戦目は、3連勝中の強敵大東大。今日の流れを振り切って、1部昇格へと一歩でも近づけたい。


■コメント

・目(さっか)監督
 出だしが悪い。あと相手と気迫が違った。2勝して安心しているのか。自分たちのバスケットをやらないからこうなる。オフェンスモーションもやっていないし。できなかったじゃなくて、やっていない。気づいてからやり始めても遅い。10何点も差が開いてると、向こうもシュートを楽に打てるし、追いかけることもしなかった。シュートも全然入っていない。スリーポイントも1割くらいだろうし、フリースローも入っていない。元々ディフェンスに対して心が強い子達ではないのに、ゲームの入り方がふわっとしているとこういう40分間でチームを立て直すことができない試合になる。(次戦に向けて)今年の大東大は強い。どんだけできるか挑戦します。


・中村(済4=幕張総合)

チームの勢いや覇気、試合の出だしも相手の方があって、そのまま悪いまま終わってしまった試合かなと思う。(2Qの途中にゾーンディフェンスになったことについて)流れを変えてみようと思ってやったと思うが、コミュニケーション不足で簡単に点をあげてしまって意味がなかった。流れが変えられなくて、逆に失敗だったかなと思う。(マンツーマンディフェンスの方がやりやすいか)それもあるが、やりやすいやりにくいに関係なく相手にシュートを決めさせないってことは同じなので、その点でちゃんとできてなかったと思う。(ディフェンスのプレッシャーについて)全体的に相手のディフェンスを嫌がってしまって、リングに向かうっていう動きがあまりなく、それでチームの足も止まってしまった。悪い流れになってしまった結果だと思う。(シュート率が下がったのは)無理なシュートが多くなって、自分たちもイライラしてしまった。その流れできてしまってシュートも入らず、ディフェンスも集中できずという感じ。(山本主将の調子が悪かったが)彼が思いっきりやってもらうために自分がもうちょっとフォローしたいと思う。(反省点)気持ちの問題が一番大きいと思う。出だしもふわふわした気持ちで入ってしまって、フリースローも入らず、ミスも多くそのせいで自分たちで厳しい展開をつくってしまったと思う。(ハーフタイムの間の円陣は)一回気持ちを切り替えて出直すため。途中10点差までいっていい流れだったが、そこでイージーシュートを決めきれず、ターンオーバーをしてしまって追いつけなかったというのは痛い反省点だと思う。(ファールは)このリーグ戦は全体的に多いので、そこが1つの課題。(次戦に向けて)2部で優勝候補まできていて、今日のままでは勝てないと思うので、最初から気合を入れて今日を切り替えて頑張りたいと思う。


・川上(済2=市立船橋)
内容がだめだった。(敗因は)チームとして戦ってなかったと思う。(課題は)個人としてはもう少しボールをもらえる、信頼されるプレイヤーになること。チームとしては(流れが)良くなくて、全員のテンションが下がってるときに少しでも盛り上げられたらいいと思う。(ずっと点数が開いていた要因は)試合をやっていくに連れて点差が開いたのではなくて、1Qで開いた点差がずっと続いた。やっぱり出だしが重要だなと思った。(次戦は)相手がどうであれ自分たちなりのプレーをして、どこまで通用するか頑張っていきたい。



TEXT=水野桜      PHOTO=高橋雪乃、福山知晃

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