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2016.09.26
サッカー

[サッカー]終了間際にまさかの失点 1部昇格へ痛い敗戦

第90回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(後期)

第14節  9月24日(土) 東京国際大学第一サッカー場


東洋大1ー2明学大


<得点者>

81分    仙頭


<出場メンバー>

▽GK


伊藤俊祐(国3=柏U-18)


▽DF


浦上仁騎(国2=大宮Y)


飯島樹生(国4=流経大柏)


徳市寛人(法4=東福岡)


水落敬(国4=埼玉栄)


▽MF


田中舟汰郎(国4=横浜FC・Y)57分→FW宮野直也(法3=西武台)


坂元達裕(社2=前橋育英)


高橋宏季(国2=FC東京U-18)


勝野瑛(国2=浦和Y)


▽FW


小堀将人(国3=八千代)75分→FW小林拓夢(国1=帝京長岡)


佐藤仁紀(国4=武南)46分→仙頭啓矢(国4=京都橘)


 坂元はキレのある動きで攻撃を牽引した


 仙頭は後半から出場し、同点ゴールを決めた


 試合終了と共にピッチに倒れこんだ徳市


 後期リーグ3試合を終えて2勝1分けと、いいスタートを切って迎えた明学大戦。20分、CKの流れから先制点を許すも、81分仙頭のPKで同点に追いつく。勢いそのままに攻め立てるも、終了間際に逆転ゴールを奪われ、まさかの敗戦となった。

 

 「相手がやりたいようなゲーム展開に持っていかれてしまった」。試合後古川監督が重い口調で言ったように、開始から強いプレスをかけてくる相手に、DF陣はかなり苦しめられた。思うようにパスを回せず、ボールを奪われてカウンターをうける場面も見受けられた。迎えた20分、カウンターで攻め込まれて与えたCK。一度はクリアするものの、その後のクロスに頭で合わされ先制点を許す。後期リーグ4試合目にして初めて追いかける立場になった。25分には坂元がゴール右上に狙い澄ましたシュートを打つも、GKの好セーブに阻まれる。反撃に出たい後半、途中出場の仙頭にボールを集め、果敢にシュートを狙っていく。64分には最大のピンチを迎えるも、徳市が体を張ったブロックで追加点を許さない。このプレーがチームに勢いをもたらし、選手達は猛攻を仕掛ける。すると81分仙頭がペナルティエリアで倒され、PKを獲得する。これを自らきっちりと決め、ついに試合を振り出しに戻す。その後も宮野の惜しいシュートがあるなど1部昇格に向け、勝ち点3を狙いにいった。しかし90分、左サイドから上がったボールは浦上の頭を越えると、そこに待っていた選手に豪快に叩き込まれてしまう。いい時間に追いつけただけに、この失点は痛かった。全員でゴールに向かうも残された時間は少なく、そのまま試合終了。選手達は肩を落とした。

 今節を終え、昇格圏である2位中大との勝ち点差は5となった。直接対決も残っており、まだまだ可能性はある。次節は前期で勝利している青学大。また、この試合は集中応援の日でもあるため多くの声援がチームを鼓舞するだろう。集中応援をきっかけに、昇格に向けてもう一度波に乗りたいところだ。


■コメント

・古川監督

上位との直接対決という訳では無い試合で、勝ち点を落とせない試合だった。最終的に勝ち点1さえも取れなかったというのは昇格に向けて非常に痛い。(明学大のハイプレスはどう感じたか)想定内であったので選手達にもそういう話をして試合に入った。圧力を受けること無く、こちらから相手の背後にボールを流し込んでそこで勝負をしたかった。少し中途半端なプレーの時にそのまま持っていかれてCKが増えるという形は結構あった。相手のプレスが来た時はシンプルに相手のサイドバックの後ろに流し込んでいく、というのが有効だと思ったが、うまくできなかった。(後半の攻撃は)早い時間で追いつかなければならないところだった。追いついてからどうやって勝ち越しに持っていけるか、最低限負けずに終えれるかというのは今日の試合でできなかったこと。全体的に相手がやりたいようなゲーム展開に持っていかれてしまったのが敗戦の要因。(次節へ向けて)昇格に向けてより落とせないゲームになっていく。今日のところは敗戦の重みというか、痛手を負ったなと。難しい状況ですけども、しっかり切り替えて週の頭からまたトレーニング積んで準備していきたい。


・佐藤主将(国4=武南)

啓矢(仙頭)がスタメンから外れて、小堀が新しく入ってという形だった。相手もハードワークしてくるのは分かっていたし、その中で小堀を入れてこっちもハードワークするという展開だった。でも、自分のミスも多くて、前半は少し相手のペースになってしまい、失点もしてしまったので、難しい試合だった。後半に追い付いたけど、そこから失点して負けてしまうというのは去年、一昨年と同じだと思った。(前半終えて選手同士で何を話したか)一番は気持ちだと思う。自分は前半で交代してしまったので、後半は点を取って勝つという所をみんなで共有はできたと見ていて感じた。(後半ベンチから見て)強引に行く所は前半なくて、綺麗にしようとしすぎた部分はあった。そこで啓矢が入ったことによって、強引に仕掛けた結果PKも得ることができた。外から見ていても点が入る気はしていたけど、やっぱり最後の失点はもったいないなと思った。(次節は集中応援だが)自分も今日の試合みたいなプレーをしていたら、スタメン落ちもあり得ると思う。全然キャプテンとしても自覚が足りないのかなと感じて、交代してから色々考えた。でもまだ1週間あるので、しっかりと気持ちを切り替えて集中応援なので、絶対勝ちたい。(自分のここを見て欲しい部分は)競り合いという所でフォワードで使ってもらっていると思うので、苦しい場面でもボールを収められるようなプレーをしたい。



TEXT=美浪健五 PHOTO=當麻彰紘、豊川拳大、藤井圭


[次節試合予定]
第90回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(後期)
第17節 10月2日(土) 対青学大 東洋大学朝霞グラウンドにて 11:30キックオフ

この日は東洋大学集中応援日です!ぜひ会場で熱いエールをおくりましょう!