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2016.10.07
硬式野球

[硬式野球]打撃好調! 安西、公式戦初アーチ

平成28年度東都大学野球秋季1部リーグ戦・国学大2回戦

10月7日(金)神宮球場

●東洋大2ー4国学大


嬉しさのあまりか、普段は見せないガッツポーズを見せた安西


安西はベースを回りながら笑顔が絶えなかった


安西㊥がベンチに戻ると仲間たちからのハイタッチが待っていた


 本人も予想外の一発だった。八回、今季初めて終盤までリードを許す嫌な展開。先頭打者の阿部健(営4=帝京)が2打席連続三振に倒れ、流れを完全に渡したかに見えた中、打席に向かったのは安西(営4=聖光学院)だった。初球を迷いなくフルスイング。とらえた打球は左翼方向へ高々と舞い上がると、風に乗り勢いを失うことなくフェンスを越えた。「嬉しかった」と振り返った一発は待望の公式戦初本塁打。スタンドに入ったことを確認すると一塁ベースを蹴ったところで会心のガッツポーズを見せ、終始笑顔でダイヤモンドを一周すると、ベンチ前で仲間から手荒い祝福を受けた。

 今春は打率.184。それが物語るように状態は良くなかった。開幕から2番で出場するもわずか3試合で下位打線に降格。結局、最終戦を迎えても2番に戻ることはなかった。それが今季は一度も2番を譲ることなく、6試合中5試合で安打を打つ好調ぶり。好調の要因は「特にない」と話すが、今季は空き週に1日300本の打ち込みをノルマに課す。これがここまでの安西の好調を支えているのは確かだ。

 「春のリーグ戦で負けているから、借りを返す」。次戦は優勝に向けた一番の山場ともいえる亜大戦。今、波に乗る男のバットで勝ち点奪取を目指す。



■コメント   

・安西(営4=聖光学院) 

 (本塁打は)狙っていなかった。ただ塁に出ることだけを意識して打った。(打った時の気持ち)嬉しかった。(好調の秘訣)特にないが、阿部健(営4=帝京)と自分が1番、2番なので、自分たちが引っ張って塁に出ようという意識で打った。(空き週の過ごし方)いつもと変わらず練習した。1日に300本くらい打ち込んだ。(亜大戦に向けて)亜大は春のリーグ戦で負けているから、借りを返して絶対に勝ちたいと思う。


TEXT=望月優希 PHOTO=菅野晋太郎