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2016.10.09
バスケ

[バスケ]日体大に惜敗 敗戦重ねるも確かな手ごたえ

92回関東大学バスケットボールリーグ戦

10月8日(土) 日体大世田谷キャンパス

 

東洋大64―70日体

19|Q|22

14|Q|27

18|Q|12

13|Q|9

 

 

スターティングメンバー

2山口健大

11中村晃太郎

30川上海斗

33平孝介

88山本大貴


チームをプレーでけん引する山口


シューターとして積極的に打つ川上


塚原は意地のスリーポイントシュートをリングに沈めた



 ロングシュートに翻弄(ほんろう)され、前回勝利した日体大相手に16点ビハインドで迎えた後半。執念のプレーで5点差まで縮めたが、あと一歩及ばず6470で試合を終えた。連敗を重ねる結果になるも、目(さっか)監督とゲームスタッフは「胸を張れる負け」と試合を振り返った。

 

 先制ゴールを決めたのは平(済3=東海大菅生)。高いディフェンスにも屈さず果敢にシュートを決める。その後も着実に得点を重ねるが、相手の強みであった外角からのシュートに苦しめられる。日体大のスリーポイントシュートに点差は開き、前半を16点差と後手に回る形で終えた。

 ここでチームは諦めなかった。3Q開始、堅実なディフェンスから相手のミスを誘い速攻から得点を決める。「今週の練習の成果」と山口が語るように普段は調子の下がる3Qでその後もじわじわと相手との差を詰めていく。「打つしかないと思っていた」。ピリオド最後の得点は塚原(営4=北陸)のスリーポイントシュート。「打った瞬間に入ったと感じた」と自身で語った通り鮮やかにネットを揺らした。

 4Q開始2分、相手のゾーンディフェンスに翻弄(ほんろう)されるも、島崎(ラ4=松本蟻ヶ崎)の鋭いカットインからのパスを受けた中村(済4=幕張総合)が得点を決め、陣形を切り崩す。今季力を入れているディフェンスを武器に相手のシュートミスを誘うもリバウンドが取り切れず、相手にセカンドチャンスを許してしまう。一方チームはなかなかシュートを決めきれないまま相手にボールを渡し、チャンスをものにできない。その嫌な時間を越え、山口(済4=桐光学園)のスリーポイントが5点差にまで追い詰める。その後決めては決められの攻防が続く。覆すならここだと、正念場で誰もがボールへ執着し、積極的にリバウンドやルーズボールに食らい付く。取り切れずに悔しさをあらわにする場面もあった。終盤メンバーで円陣を組み、結束を強めて残り時間わずかな試合に臨む。残り23秒タイムアウト明け。スリーポイントシュートを狙うもことごとくゴールにはじかれてしまう。辛くも前回勝利を収めた日体大相手に敗戦を喫した。

 「チームは上向いている」と目監督は語る。その言葉通り、今までのパターンと違うゲーム展開で終えた今試合。この連敗という暗雲に光明が射した。この負の連鎖に歯止めがかかる日はそう遠くないはずだ。


◾︎コメント

・目(さっか)監督

負けてきている試合の中では一番まともにいいゲームができた。だからチームとしてはちょっと上向いていると思う。ゲーム展開はどっちに転ぶかは分からない。前半の終わり方はちょっと悪かったんだけど、それをやっぱりゲームに出てるガードがもっと修正していかないと。それができるようになるとどんどん上も安定すると思う。選手みんな頑張ったよ。交代するメンバーもよく仕事してくれたし、ほんとにチームは上向いてると思う。負けたけども、久々にちょっと納得がいくゲームだった。(次戦に向けて)明日は中大で勝ちにいかないといけないので、まあ全試合勝ちにいくんだけど。ちょっと頑張ります。


 ・山口(済4=桐光学園)
負けはしたが内容的には良くなってきている。何度か追い付ける場面があって、そこで点を取り切れないとかマイボールにできなかったところを、もう少しメンバー同士で言い合って修正していかないと駄目。前半相手がスリーポイントを9本入れていたんですけど、その最初の2、3本の時点でディフェンスの間合いを詰めたりきつく当たっていれば、前半の点差をもっと詰められたと思う。でも、いつもうまくいかない後半の出だしは、今週の練習の成果もあって、みんな集中が続いていたので3Qから点差を縮めることができた。いつもだったら集中が途切れてしまうところで、集中できたことは今日の良かったところ。1番は勝つことだと思うが、今日の試合は内容的には良かったと思う。(次戦は中大戦だが)もう相手がどうこうとかではなく、自分たちが気持ちよく楽しくバスケができれば、勝つことができるのかなと思う。頑張ります。


・塚原(営4=北陸)

負けてしまったが、チームとしてはいい雰囲気だったので次につながる試合だったと思う。コートに入るときやろうと思ったのは、監督からスリーポイントシュートを1分の1で決めてこいと言われているのでまずそれと、あとリバウンド。自分は小柄だがこぼれ球をしっかりとってオフェンスにつなげようと思っていた。(自身のスリーに関して)とにかくあの時点で負けていて、「打つしかない」と思っていた。打った瞬間に入ったと感じたので、入って良かった。課題は今日の前半のように相手がスリーポイント決めてくるときに早く気付いて、打たせないようにすることと、やはりリバウンドとルーズボールがまだ取れていないのでそこを取り切れればいいと思う。(次戦に向けて)中大は一巡目で負けているが、今日はいい形で終われたので、また明日、絶対勝ちたいと思います。

 

・川上(済2=市立船橋)
1回目は日体大に勝っていて、相手は東洋だから勝てると思っていたかもしれないので、自分は最初から全力でいった。(4Qで焦りは感じたか)焦ってはいなかったと思うが、決めるところでシュートが決まらなかった。自分がスリーポイント決めていれば勝っていた。(内容は悪くなかったが)今までに比べて監督やスタッフから、今回の負けは胸を張れる負けと言われた。今までよりは内容は全然良かったので、明日もチーム一丸となってやりたい。(次戦へ向けて)自分にシュートが回ってきているので、そこで上級生の先輩を助けることができるようにスリーポイントを決めたい。明日は5本以上は決める。



TEXT=外狩春佳 PHOTO=木谷加奈子、藤井圭

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