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第253回日本体育大学長距離競技会
10月22日(土) 日本体育大学健志台陸上競技場
男子800m
18組
1着 眞柄 1'50"72
2着 増田 1'51"47
DNF 長尾
DNS 海谷
男子1500m
9組
13着 碓井 4'00"46
男子10000m
7組
5着 中村駆 29'20"87
28着 堀 30'44"88
女子3000m
3組
33着 曽我 10'53"34
4組
14着 平山 10'00"96
32着 梨本 10'35"96
35着 柴田 10'45"58
中村駆(左)は29分台をマーク。堀は故障明けのレースに挑んだ
眞柄(右)、増田は自己ベスト更新を目指す
日体大長距離競技会に中距離、長距離部門の選手たちが出場した。最終種目、男子10000mでは出雲駅伝で初駅伝を経験した中村駆(済1=西京)が自己ベストをマーク。また堀(済3=大牟田)が故障明けのレースに挑んだ。
男子10000mには堀と中村が出場。全日本駅伝を2週間後に控え、エントリーメンバーに入った堀の走りに注目が集まった。堀は5000mまで集団を先導し、ハイペースでレースを進めた。しかし、故障明けの影響か後半は失速し、スタミナ面に課題を残した。それでも「5000mまではレースになっている。課題のスタミナ面に関してシンプルに露呈しているが、そこをやっていければ前に進める」と酒井監督も評価するように、課題を修正し、伊勢路出走に期待したい。一方、中村駆は前半を先導する堀の後ろに付く。後半からは第1集団の中でペースを保った。残り2000mで若干離れたもののラストを切り替え、29分20秒で1分以上ベストを更新。出雲駅伝では悔しい走りとなったが、「出雲の走りからすればプラスの評価ができる。これからもしっかりと箱根路を目指してやってほしい」と監督も期待を寄せた。
男子800mでは長尾(社2=城西大城西)がペースメーカーとして600mまでレースを引っ張る。それに遅れることなく眞柄(済3=三条)、増田(ラ2=北陸)が付いた。両選手とも自己ベストを目指し挑んだが、ペースメーカーが外れた残り200mでスパートをかけ切れずベスト更新はならなかった。中距離部門の選手たちは翌日の平成国際大記録会、来週の川崎フェスティバルと連戦となりストイックに記録を目指していく。
間近に迫った全日本駅伝に向け、記録更新を突き詰める中距離部門も共に、部員全員でチームを盛り上げていきたい。
■コメント
・酒井監督
(出場意図は)中村駆に関しては全日本のメンバーに入っていない。箱根に向けてでもあり春に10000mを走っていないため。また、出雲の走りはよくなかったが、夏にしっかりと練習できているので、ここで自己ベストといい記録を出そうとという狙いで出した。堀に関しては故障明けのレースということで、どれだけ追い込みをかけるか。後半苦しくなるのは予想ていたが、それでも前半いいペースで入って後半に粘るというレースをしないと今後の上がりがないので、それを想定した中で行った。(レースを振り返って)中村駆に関しては、ラスト2000mからのペースアップのところでまだ課題が残ったが、自己ベストが出たということは、出雲の走りからすればプラスの評価ができる。これからもしっかりと箱根路を目指してやってほしい。堀に関しては、5000mまではレースになっている。課題のスタミナ面に関してシンプルに露呈しているが、そこをやっていければ前に進めるので、あまり暗く考えていない。(明日の平国大記録会に出るメンバーに期待することは)全日本のメンバーは出さないので、走力の中でも特にスピードをしっかりトラックで養うことと、彼らをそのあとのハーフマラソンにも出していくので、そのために10000mを29分台でしっかり着実に走れる選手を育てていきたい。
・眞柄(済3=三条)
自己ベスト更新を目標に走った。(レースを振り返って)長尾と早稲田の選手がペースメーカーでペース通りに引っ張って頂いたが、600mの通過をもう少し速く通過したかったというのがあった。自分自身も思ったよりきつく感じてラスト200mからは上げきれずに、ラスト100m上げる形になってしまい、そこが課題だと思う。(今後は)明日の平成国際大記録会の1500mと来週の川崎フェスティバルで800mがあるので、そこでもう一度自己ベストを狙いたいと思う。
・増田(ラ2=北陸)
自己新を出すつもりで臨んだ。(レースを振り返って)長尾がペースメーカーで引っ張ってくれていたのでラップタイムなどはあまり気にしていなかった。眞柄さんもタイムを狙っていたので眞柄さんに最後まで付いて勝負できたら自己ベストが出ると思っていた。だが思ったより動かなかった。最低でも1分50秒台は出したかったが、前自己ベストを出した時と比べて400m過ぎで足が動かない感じがした。明日の平成国際大記録会はペースメーカーで出場予定。来週の日体大でまたペースメーカーを付けてもらって記録を狙わせてもらえるので、そこで自己ベスト出せたらいいと思う。
TEXT=畑中祥江 PHOTO=伊藤空夢、畑中祥江