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2016.10.25
準硬式野球

[準硬式野球]大一番で痛恨の逆転負け... 残留へ正念場

平成28年度東都大学準硬式野球秋季1部リーグ戦・東海大3回戦

10月24日(月) 上柚木公園野球場


東洋大4-6東海大


(イニングスコア)

3回戦










東海大










東洋大











(東洋大)

割石(社2=越谷南)、●木村(工1=青森)、瀬下(営1=藤代)、川合(工1=日本文理)―佐藤弘(法3=星稜)


稲川は2安打2打点の活躍


二回無失点と好投した川合


 幸先の悪い3連戦の幕開けとなった。勝ち点を取れば残留がグッと近づく東海大との一戦。一時は逆転しリードを奪うも、六回に失策が絡み一挙4失点を喫す。相手の継投策に打線も沈黙し、一気に残留へ崖っぷちとなった。

 

 ワンミスが命取りとなる。そんな1部の厳しさを改めて思い知った。序盤、先発の割石が一、二回と1点ずつを失い、いきなり追いかける展開となる。しかし二回に四死球でチャンスを貰うと、「何が何でもって形で振った」という稲川(文3=稲毛)が7球目を右中間へ弾き返し、一挙同点とする。四回には一死1、3塁から黒瀧(社2=朋優学院)の適時内野安打で勝ち越しに成功した。連戦をにらみ早めの継投策に動くと、2番手の木村が中盤の流れを作るも、六回に連続安打と四球で一死満塁のピンチを迎える。続く打者には1ボールからの2球目を打たせ、平凡なゴロに打ち取ったかと思われた。しかし、ここで二塁手の印南(文1=浦和学院)が痛恨のジャッグル。1つのアウトも取れず同点とされると、犠飛と適時三塁打を浴びさらに3点を献上した。反撃に出たい打線だったが、木藤主将(法3=浦和学院)が「チーム全体として食らいつきがあれば良かった」と振り返ったように、1点を返したあとは相手の投手リレーを打ち崩せず。大一番で相手に勝ち点を与えてしまい、入れ替え戦回避へ雲行きが怪しくなった。

 残るは2戦。1勝すれば他カードの結果次第で残留が決まる状況だが、予断は許さない。優勝を争う中大と日大を相手に勝ち点を得る必要があるからだ。もちろん実力では劣るが、今季は両校から1勝ずつ挙げているため自信につなげたいところ。瀬下、川合の好投など好材料もある中で、「自信は持ちつつ過信しないように」と木藤主将は語る。疲れが残ることも予想される中、気持ちをリフレッシュし勝ち点獲得へ全力を注ぐ。


■コメント

・木藤主将(法3=浦和学院)

もうちょっと点を取れとところと、いらない失点があった。(投手陣に関して)下級生で、その中で調子の良い悪いはあると思うが、どうにか頑張ってくれてるとは思う。(相手投手が変わってからの打撃は)同じタイプのサイドスローで、持ち球もそんなに変わってなくて、ちょっと球速が変わったかなというぐらいだった。どんなピッチャーになったとしても150㌔出るわけではないし、もうちょっとチーム全体として食らいつきがあれば良かった。(残留に向け正念場だが)技術的なことよりも気持ち的な部分。死に物狂いでやる。中大日大は自分たちよりもレベルが上なので、食らいついていくぐらいの気持ちでやらないと勝てない。(次戦へ向けて)レベルは上といっても1勝1敗で、今季だけ見たら互角なので、自信は持ちつつ過信しないように食らいついていきたい。


・稲川(文3=稲毛)

勝てそうで勝てない感じだった。やっぱり1部は甘くないというのを痛感させられた。(同点適時打について)とにかく必死に食らいついていって、とりあえず慧也(木藤)に回そうとした。満塁でも良いから何が何でもって形で振ったら飛んで行ってくれた。(好守備も見せた)キャッチャーの弘士(佐藤弘)にいつも1歩目が遅いと言われていたので、練習のときから意識していた。あと2試合はそういうところを意識して、ピッチャーを助けられるところは助けていきたい。(残留へ向け正念場だが)勝ちに行くというよりは挑戦して、結果は九回終わってこの点差だったんだっていうぐらい、ゲームに集中したい。相手を潰しに行くというイメージでやっていきたい。(次戦へ向けて)もう切り替えてよく寝て、明日も第1試合なので、いい状態で新しい気持ちで向かっていきたい。


TEXT/PHOTO=當麻彰紘