[相撲]７日間連載企画 インカレ直前独占インタビュー最終日 村田亮

2016.11.04

[相撲]７日間連載企画　インカレ直前独占インタビュー最終日　村田亮

　　第94回全国学生相撲選手権大会（以下、インカレ）が11月５日、両国国技館で開幕する。村田主将を筆頭に「絶対に取れるメンバー」で３年ぶりの団体戦覇権奪還、そして学生相撲の頂点を目指す。インカレを目前に控えた今、選手たちは何を思うのか。７日間に渡ってお届けする。

　最終日は１年間このチームを引っ張ってきた村田主将（法４＝金沢市工）。学生ランキング２位の実力者ではあるものの、今年の主要大会での優勝はいまだない。インカレで目指すのはもちろん、２日間連続の表彰台の一番上だ。今の状況や心境を語ってもらった。（取材日＝10月20日、聞き手＝伊藤梨妃）

―今シーズンを振り返っていかがでしたか

全体的に微妙です。ずっと２番、３番だったので安定しているといえば安定しているのですが、安定して優勝できませんでした。優勝しなければ意味はありません。体重別は優勝しましたが、あれは当たり前だという感じです。学生ランキングでは２位に入っていますが、まだ、自分の中では納得していません。

―自身の状態はいかかですか

今まで個人戦はあまり調子が良くありませんでした。国体が自分の中で調子いいなという感じだったので、その時の体のコンディションをインカレに持っていけば優勝できると思っています。自分が一番良かった時のコンディションを思い出して、そのコンディションに合わせて試合に臨みたいです。

―個人戦どのように勝ち上がっていきたいですか

一気に前に出る自分の相撲です。自分の相撲を取り切って勝ち上がっていきたいです。際で投げとかして勝つのではなく、自分のつっぱりだったらつっぱり、差す相撲なら差して、早い相撲をしていきたいです。今までのいい相撲を取れたらいいかなと思います。

―明日首にかけるメダルの色は・・・

もちろん金ですね。

―次に団体戦についてお聞きします。チーム東洋大としてどのような相撲をしていきたいですか

今年、団体優勝を２回しているので、優勝が十分に狙えるメンバーです。一人一人が自分の相撲を取り切ることが一番で、稽古通りの相撲で勝てたらいいと思います。

―優勝のポイントはどこにあると思いますか

今年は東洋も日大も日体大も５人制で２つずつ取っているので、力の差はないと思います。そこの中で勝つためにはチーム一丸となって試合に臨んで、「日大強いから」とか「日体大強いから」とか思うのではなく、下から上を見たら勝てないので、上から下見るように、「俺らのほうが強いんだぞ」っていう気持ちが一番大事だと思います。そういう気持ちを一人一人が持って、あと２週間最後の調整をして、結果を出せるようにしたいです。

―団体戦を勝ち上がる上でキーとなる選手はいますか

白石（法２＝専大松戸）だと思います。白石はつっぱりの気風のいい相撲を取ります。思い切りがあって勝っても負けても気持ちいいんです。そんな相撲ってどのポジションでも使えるので、それをどこに入れるかっていうのがあります。それに、白石は気持ちが強いです。相撲ってそういうところが大事なんです。ちょっと前に取り組みをしたのですが、格段に強くなっていました。自分の良さを出して稽古通りの相撲をすれば白石は絶対一点取れると思うので、カギになる選手かなと思います。

―自身の役割は

入るとしても前半だと思います。絶対に落とせないので、自分の勢いのある速い相撲でチームに勢いを持たせたいです。僕が落としてしまうとそのまま落ちていくと思うので、自分が勝って流れに乗せるのが僕の役割かなと思います。

―団体戦の目標を

チームが一丸となって一人一人が自分の役割を果たして日大や日体大に勝っての優勝です。終わりよければすべてよしじゃないですけど、成績的には日大日体大東洋って２勝ずつで来ているので、最後に抜け出したいって感じです。優勝します。