Article

記事


2016.12.06
相撲

[相撲]深井準優勝!新世代の台頭光る

天皇杯第62回全日本相撲選手権大会

12月4日(日) 国技館


準優勝 深井

ベスト4 荒木関(職員)

ベスト8 村田 寺沢 中出(職員)

ベスト36 大波 西野 白石 城山

予選敗退 久保 中嶋 芳賀(職員)

 


力強く攻めの相撲を取った深井


前回王者・トゥルボルドと対戦する寺沢


 アマチュア相撲の日本一を決める全日本相撲選手権大会が国技館で開催され、深井(法1=金沢市工)が見事準優勝に輝いた。東洋大からは9人の選手と3人の職員が出場。9人が決勝トーナメントへ駒を進め、村田(法4=金沢市工)、寺沢(法3=金沢市工)がベスト8入りを果たした。


 勝てば優勝へまた一歩近づく準決勝。相手は社会人選手で2大会連続準優勝の黒川(アイシン軽金属)だ。優勝候補でもあり体重差は20㎏もある相手に、深井は臆することなく力強く攻めた。黒川の前まわしを取ると一気に土俵際まで追い詰め、寄り切って勝負あり。何度もガッツポーズをし、喜びを露わに見事決勝進出を決めた。そして迎えた決勝の舞台。場内はアマチュア相撲の横綱をかけた大一番に歓声に包まれていた。「思いっきりやろう」。深井は強い気持ちで土俵に上がった。予選では3戦全勝、決勝トーナメントでも自分の相撲を取り切り、調子は良好。優勝は目前だった。しかし、立ち合い直後にまわしを取られ、土俵際で踏ん張り切れず体は土俵の外へ。惜しくも優勝には届かなかった。それでも、1年生ながら決勝まで駒を進めた実力は確かであり、「人一倍稽古してひたむきなところが出たと思う」と村田主将も称賛する。1ヵ月前に行われた全日本インカレではメンバー入りを逃していたが今大会の結果でその才腕を十分に見せた。「常に上を目指して頑張りたい」と貪欲に勝利を求める深井の挑戦はこれからも続いてゆく。

 ベスト8入りを果たした寺沢の活躍も光った。決勝トーナメントの初戦で昨年の覇者・トゥルボルド(日大)と対戦。出だしから勢いよく攻めていき、網打ちで勝負を決めるとまさかの番狂わせに会場中が沸き上がった。その後準々決勝で荒木関(H20年度法卒=東洋大職員)に敗れはしたが、何度も突っ張りを繰り出し荒木関の押しをかわす場面もあり、確実に力をつけていることを示した。来年最終学年を迎える寺沢の今後の活躍にも期待が高まる。


 今年度の締めくくりとなる今大会で、4年生以下の選手が健闘したことは新体制を築く上でいい追い風になるに違いない。「来年も強いチームになる」と浜野監督。今後も相撲部の活躍に目が離せない。


■コメント

・浜野監督

健闘した。うちは下級生も力があるので、誰を出してもいいチームになっている。来年も強いチームになると思う。今年インカレ(団体戦)で優勝したが、今年に劣ることはまずないと思う。

・村田主将(法4=金沢市工)

今日の調子は良かったと思う。でも、ベスト8なので悔しい。(今日は学生最後の試合でしたが)悔しいですが、やりきったという感じ。(準優勝の深井は)頑張ったと思う。人一倍稽古してひたむきなところが出たと思う。

・深井(法1=金沢市工)

いい部分も悪い部分も両方あったが1年生らしい相撲がとれたかなと思う。(決勝戦は)恐い部分もあったが1年生なので思いっきりやろうと思っていった。悔しい部分はあるが準優勝できたので。(中出コーチとの対戦では)絶対負けないと思っていったので勝てて良かった。(今後の目標は)落ちこぼれないように、常に上を目指して頑張りたい。


TEXT=吉川実里 PHOTO=伊藤梨妃

第67回東日本学生相撲新人選手権大会
第67回東日本学生相撲新人選手権大会
第67回東日本学生相撲新人選手権大会
第67回東日本学生相撲新人選手権大会