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2016.12.30
陸上競技

[陸上競技]第93回箱根駅伝区間エントリー エース服部を1区に起用 王座奪還のカギは往路にあり

第93回東京箱根間往復大学駅伝競走 区間エントリー

1月2日(月)~3日(火) 開催予定


1区 21.3km 服部弾馬(済4=豊川)


2区 23.1km 相澤晃(済1=学法石川)


3区 21.4km 口町亮(法4=市立川口)


4区 20.9km 櫻岡駿(済4=那須拓陽)


5区 20.8km 橋本澪(工4=館林)


6区 20.8km 堀龍彦(済3=大牟田)


7区 21.3km 小笹椋(済2=埼玉栄)


8区 21.4km 中尾聡志(済1=千原台)


9区 23.1km 山本采矢(済4=滋賀学園)


10区 23.0km 小早川健(済3=武蔵越生)


補欠


牧浦聖士(済4=西脇工)


竹下和輝(済3=東農大三)


野村峻哉(済3=鹿児島城西)


山口健弘(済2=自由ヶ丘)


山本修二(済2=遊学館)

中村駆(済1=西京)


※正競技者と補欠競技者の当日交替は4名まで可能。正競技者間での区間変更は認められない。


監督、選手、マネージャーの全員駅伝で箱根路に挑む


  第93回東京箱根間往復大学駅伝競走(以下、箱根)の区間エントリーが29日に発表された。3年ぶりの王座奪還を狙う東洋大は1区にエースの服部(済4=豊川)を起用。往路は2区以降も口町(法4=市立川口)や櫻岡(済4=那須拓陽)ら主力を惜しみなく配置し、前半から攻めのレースで挑む。
 
  1区か2区か。区間配置が注目されたエース服部は1区にエントリーされた。2区であれば、青学大のエース一色との直接対決が期待されたが、あくまでもチームのために先手必勝を狙う作戦だ。全日本駅伝(以下、全日本)の1区では終盤から抜け出し、見事なレース巧者ぶりで区間賞を獲得。今回も「ラストスパートを使って、後続との差をどれだけ離せるかが自分の役割」と意気込む。
  エースが集う“花の2区”にはルーキーの相澤(済1=学法石川)が抜てきされた。今季はアジアジュニア選手権で5000m準優勝。11月の上尾ハーフマラソンでもU20歴代3位となる1時間02分05秒を記録するなど、その強さは折り紙付きだ。エース区間を担うだけの逸材であることは間違いないが、昨年までは、服部勇(H27年度済卒=トヨタ自動車)が2年連続で区間賞を獲得してきたこの区間。育成を視野に入れての配置ともいえるだろう。出走すれば1年生での2区起用は87回大会の設楽啓(H25年度済卒=コニカミノルタ)以来となる。
  そして、3区には待ちに待った口町が帰ってきた。今季は5月の関東インカレで5000mと1万mの2種目で入賞するも、秋以降は故障の影響により出雲駅伝(以下、出雲)、全日本ともに出場を見送った。しかし、昨季は大学駅伝デビューとなった出雲で区間賞、続く全日本でも区間賞を獲得するとMVPにも輝き、他大学にも警戒される存在になるほどインパクトを残した。強い向かい風が予想される3区だが、長身を生かした大胆なストライド走法が持ち味。湘南の海風にも当たり負けしない走りが期待される。
  続く4区は今大会から距離が2.4㎞延長。「つなぎの区間」から「準エース区間」となったこの区間を担うのは櫻岡だ。ここまで3大駅伝は5大会連続出場と経験豊富。さらに今季更新した1万mの自己ベスト28分22秒97はチームランキングトップだ。出雲、全日本では本来の力を発揮できなかったが、前回の箱根は7区区間2位の実力者。1区服部から作った勢いを3区、4区でさらに加速させられるかがポイントとなる。
  そしてその勢いはキャプテンの5区橋本(工4=館林)が守り抜く。箱根メンバーにエントリーされるのはこれで3大会連続。これまでは6区の補欠要員という役割だったが一度も出走はかなわなかった。満を持して挑む今回は山上りの5区だが、彼の上りの適性を象徴する大会がある。真夏の8月に開催された「蔵王坊平クロスカントリー」で橋本は見事優勝。標高1000mを越える起伏の激しいコースだが、東洋大は毎年夏合宿の合間を縫って山候補を出場させる。以前には、あの“山の神”こと柏原(H23年度済卒=富士通)もこの大会で優勝しており、前回5区を走った五郎谷(H27年度済卒=コモディイイダ)もここの優勝を経験した後、箱根では区間3位と好走した。「主将らしい走りをしたい」と橋本。最初で最後の箱根路を思う存分駆け上がる。
 
  エースの力で1区から先頭に立ち、2区は期待のルーキーで各校のエースたちと競り合う。3区4区で引き離し、5区の主将にトップでタスキを渡す。「前半勝負」と話す酒井監督が、この流れが理想と考えれば往路でのエントリー変更はほぼ無いといっていいだろう。そうなると気になるのが復路の区間配置だ。
 
  6区にはチーム屈指のスピードランナーである堀(済3=大牟田)がエントリー。1500mをメインに取り組み、今年は服部の五輪挑戦の練習パートナーとして共に走りを磨いてきた。昨年は全日本7区区間賞を獲得するなど駅伝成績も申し分ない。本人も「下りは得意」と自信をのぞかせる。平地以上のスピードが出るといわれる山下りの6区で、持ち味を生かせるか注目だ。
  7区以降も前回4区区間6位を経験している小笹(済2=埼玉栄)など有力選手が名を連ねるが、おそらく往路の順位によって何パターンかのエントリー変更が予想される。補欠の山本修(済2=遊学館)は服部、口町、櫻岡らに次ぐ主力。今季はロードを主戦場に挑み、全日本ではアンカーを任され区間4位と健闘した。10区小早川(済3=武蔵越生)と、補欠の竹下(済3=東農大三)、野村(済3=鹿児島城西)ら3年生にも力がある。小早川と竹下は今季の全日本で初の大学駅伝を経験。ハーフマラソンでも63分台の好記録を持ち長い距離への対応力は学年の中でもトップクラスだ。野村は昨年の全日本で6区区間2位の走りを見せ、チームの初優勝に貢献した一人。駅伝では外さない安定感が魅力だ。
 
  東洋大の売りである厚い選手層は今年も健在。誰が走ってもおかしくはない。今大会は3連覇を狙う王者・青学大が一歩抜きん出るも、それ以外の大学の実力差は例年以上に拮抗(きっこう)。各校の区間エントリーもライバルの動きを読んだ上で、当日大きく入れ替わることは間違いない。その中で、東洋大は往路の4年生の走りがカギを握る。先制攻撃が成功すれば、その流れを復路の下級生が受け継ぎ、大手町へ。

  2017年新春の箱根路で鉄紺色のタスキが躍動する。


TEXT=伊藤空夢 PHOTO=吉川実里

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