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第39回神奈川マラソン
2月5日(日) 日清オイリオグループ横浜磯子事業場
大学男子ハーフマラソン
1位 竹下 1:02'41
10位 渡邉奏 1:03'09
13位 堀 1:03'32
24位 高森 1:04'06
34位 小笹 1:04'31
38位 田中 1:04'40
45位 今西 1:05'05
46位 唐本 1:05'12
54位 山口健 1:05'46
57位 小柳 1:05'50
73位 中野 1:06'42
75位 中野拳 1:06'55
97位 土壁 1:07'53
126位 大西 1:10'11
62分台の自己ベストで表彰台に上がった竹下
渡邉奏は初めてのハーフマラソンに挑んだ
神奈川マラソンで竹下(済3=東農大三)が優勝し、大学での初のタイトルを勝ち取った。東洋大からは14名の選手が出場しており、本格的な冬季練習への先駆けとなるレースとなった。
レースはなかなか集団が崩れないまま進んだ。15人ほどで形成された集団の中で竹下は中ほどに位置取り、順調にペースを刻んでいく。先頭が何度も入れ替わるが動じず、残り2kmを切ったあたりで前をいく青学大の選手をかわし、2番手に浮上。ゴール手前でムイル(創価大)とデットヒートを繰り広げ、僅差で先着し見事競り勝った。自己ベストを1分近く更新し、大学で初のタイトルを獲得。「しっかり勝ちにいくという姿勢は出せた」と振り返るように、ゴールテープを切る瞬間まで勝ちを狙った走りを見せた。「1位がうれしいというよりは、勝つレースができたということが自分の中でも成長した部分」とレースの内容にも手応えも感じている。これから始まる本格的な冬季練習に向けて幸先のいいスタートとなった。
今大会、1年生の中には初のハーフマラソンとなる選手もいた。中でも今西(済1=小林)はスタートからトップを走る選手のすぐ後ろに付き、終盤で失速したものの集団を引っ張る位置でレースを進めた。また、渡邉奏(済1=吉原工)は一時は集団から遅れるも、粘り強く最後は10位まで追い上げた。初めてのハーフマラソンで63分台をマークし、まずまずの走りができたことは酒井監督も収穫と評価するところだ。
箱根駅伝から約1ヵ月。新チームはすでに始動している。これからの冬季練習では「競争意識を芽生えさせながら、選手層をつくっていく」と酒井監督。チーム内で切磋琢磨し合い、チームの底上げをしつつ選手層を厚くしていくことで、新たに強い鉄紺集団がつくられていくに違いない。
■コメント
・酒井監督
箱根駅伝が終わり、冬季練習にハーフマラソンと30kmを入れていくプランで学生ハーフにも1ヵ月あるので、箱根駅伝に出た選手と出てない選手でまたチームの中で切磋琢磨することを考えていた。コース的には初めて出るが、フラットで走りやすく条件も良くてタイム的にもまずまず。本格的な冬季練習はこれからやるが、幸先のいい流れで走れた者が多かったと思う。一方で箱根駅伝のエントリーに入りながらも、あまり良くなかった山口や逆にエントリーから外れた渡邉とかも3分台で走れていた。チームの中でもそういう競争意識を芽生えさせながら、選手層をつくっていく。(1位の竹下は)やはり勝つことが大事。タイム的にはそんなにいいタイムではないが、最後青学大が上位にいたがそれを抑えて勝ったことは非常に良いことだと思う。課題は後半にペースダウンしてしまう。箱根駅伝を見据えるとハーフマラソンで走る力が大事。収穫としては初めてハーフマラソンを走る選手もまずまずの走りをしているからどんどん選手層を厚くしたい。
・竹下(済3=東農大三)
目標は3位以内で、先頭で戦ってレース展開によるが最低でも63分台は出して、ペースによっては62分台をしっかり狙っていこうと思っていた。(レース展開は)速すぎず遅すぎずすごくいいペースだった。青学大の一色さんとかもかなりいいペースで引っ張ってくれて、引っ張る選手はころころ変わったがペースは安定して走れた。いいペースでいけたと思う。(結果については)しっかり勝ちにいくという姿勢は出せたと思う。1位がうれしいというよりは、勝つレースができたということが自分の中でも成長した部分かなと。箱根駅伝が終わって初めてのハーフで今日はずっと付いていっているだけだったので、箱根は一人で走るし、これからは自分で引っ張っても勝てるレースをしていけるようにするのが課題だと思う。
TEXT=吉川実里 PHOTO=福山知晃、小野由佳莉