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印西スマイルマラソン
2月12日(日) 印西市立印旛中学校グラウンド
ハーフマラソン
16位 土壁 1:06'30
32位 小室 1:07'45
56位 大西 1:14'38
DNS 渡邉奏
土壁はトップ集団に食らい付きベストタイムをマークした
小室は長い距離での苦手意識を拭い去った
中間層の底上げを目指し、印西ハーフマラソンに挑んだ1年生トリオ。中でも土壁(総1=つるぎ)が自己ベストを更新、小室(済1=仙台育英)は課題である長い距離でのレースを経験するなど着実に若手の成長がうかがえる内容となった。
スタート直後、土壁は密接する先頭集団の中ほどに位置取りレースを進める。その後も常に先頭を走る選手に食らい付く粘り強い走りを披露した。最後こそ引き離されてしまったものの、自己ベストを1分近く更新。土壁は先週の神奈川マラソンにも挑んでいたが、納得のいく走りができなかった。しかし、今大会では短期間でタイムを大幅に伸ばし、調子の良さをアピール。「先週よりしっかり走れた」と自信をのぞかせた。
小室は調整がうまくいっていない中、「ペースを刻む」というテーマを掲げてレースに臨んだ。序盤に出遅れるも他のランナーにペースを乱されることなく、レース全体を通して一定のリズムで走り切った。「長い距離に不安を持っている」と小室の課題を挙げていた谷川コーチ。しかし想定していたタイムを上回る記録をマークし、落ち着いたレース運びを見せた。大西(済1=花咲徳栄)は体調不良を抱えつつも最後まで走り切ることを目標に設定。思い通りの走りはできなかったが、完走したことで自信をつけた。
相澤(済1=学法石川)、渡邉奏(済1=吉原工)とハーフマラソンの好記録が続き、徐々に1年生が頭角を現してきた。箱根駅伝では出走が無く悔しい思いもしたが、選手層の厚いチームを作り上げるためには1年生全体の飛躍がカギになる。いずれ鉄紺の主力を担う存在として、シーズンを通しての若手の成長に注目だ。
▪コメント
・谷川コーチ
(選手を出場させた意図は)今日はハーフマラソンの経験をさせるというのが一番の目的だった。走った中で課題や、次に向けてどのような取り組みをしていくかを見つけてほしい。この大会をステップにして、次につなげてほしいと思う。(走りを見て)土壁は先週も神奈川ハーフに出ていて、あまり良くなかったので、今週は先週よりもしっかり走ろうということだった。今回で1分くらいベストを更新でき、本人的にも「先週よりしっかり走れた」といい顔をして終わっていたので良かった。小室はレース前に少し状態が悪かったので、今回はペースを刻むという形で出した。目標のペースよりもいいタイムで来てくれた。また、長い距離にも不安を持っているので、今日出して、ある程度走れて「思ったよりも走れました」と前向きな言葉も聞けたので、次につながると思う。大西に関しては、体調不良があったので、今日はきちんと出て完走することが目標だった。タイムというよりは、しっかり走り切ることができてよかった。(今後選手たちに求めることは)今回出た3人は、今回の経験を次のトラックシーズンや、まず来季のハーフマラソンに生かしてほしい。また、中間層の底上げというものを意識して頑張ってもらいたい。
TEXT=大谷達也 PHOTO=小野由佳莉、大谷達也