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第26回金栗記念選抜陸上中長距離熊本大会
4月1日(土) 熊本県民総合運動公園陸上競技場
男子1500m
2組
DNS 堀
男子5000m
3組
2着 大森 13'59"28(総合35位)
4着 堀 14'10"33(総合60位)
女子5000m
1組
7着 白川 16'13"38(総合15位)
いい形でのシーズンインとなった大森
熊本県で行われた金栗記念大会に男子長距離部門からは堀(済4=大牟田)とルーキー大森(済1=佐野日大)、女子長距離部門からは白川(食2=常総学院)が出場。トラックシーズン初戦に挑んだ。
酒井監督がトラック競技での中心選手に名を挙げる堀、大森が男子5000mに出場。同じ組で出場した二人は集団の中ほどでペースを刻んでいった。レース中盤、ペースが上がり集団を抜け出した選手に堀が付いていくと「先輩の姿を見て刺激をもらった」とその背中を追いかけるように大森も先頭へ食らい付いていく。5位以下を大きく引き離し4人での先頭争いに。残り1000mで実業団の選手が飛び出すと大森はさらに粘り強く追っていった。最後は追い切れず2着でのゴールとなったが13台をマークし、酒井監督も「大学初レースで13分台を出し立派だった」と称賛。今後の自己ベスト更新に期待を寄せた。
4着となった堀はラスト1000mでペースを維持し切れなかったことを課題に挙げた。本格的なトラックシーズンに向け、課題を克服していくと同時にスピード強化にも磨きをかけていく。
また、女子5000mに出場した白川は3位集団にいたラスト1周、後続の追い上げを交わせず順位は後退。だが、前半は何度も前へ出ようと試みる場面など、持ち味である積極性も見られた。冬季練習の成果が見えてくれば目標の15分台へ届く日も近いはずだ。
4月になり、トラックシーズンの幕が開けた。初戦を終えてそれぞれ冬季練習明けの状態や、今後の課題が確認できたはずだ。また、1年生の大森が初戦で好スタートを切ったことは他の新入生へのいい刺激にもなるに違いない。今後試合に現れる新1年生にも注目だ。
■コメント
・酒井監督
大森は大学初レースで13分台を出し立派だった。これをしっかりつなげていきたいと思うし自己ベストがまだ上にあるのでさらに自己ベストの更新とインカレを見据えてやっていきたい。堀はラスト1000mに課題は残ったがそれまでは大分良かったのでしっかりその課題の部分を克服すれば今季いいシーズンになると思う。トラックでは堀、大森が中心の選手になるのでしっかりやっていきたい。この時期はやはりスピード路線にいくのとトラックシーズンでしっかりベストを出して下地をつくっていきたい。(今回1年生の大森選手を出場させた意図は)タイムを持っているのでこの試合も出してきた。インカレを考えてうちのスピードの主力が西山、大森、堀。この3本なので。あとは2年生の渡邉、中村駆、相澤。この辺も絡めてやっていきたい。
・堀(済4=大牟田)
ここまでの調子自体は良かったのでベストを狙える状態ではあった。ただここ1週間は練習がちょっとできなかったこともあり、調子が良くてもまだ5000mを走れる状態までつくることができなかったかなと思う。4000mまでは崩れずに自分でもしっかりいい感じに走れていたので、やはりラスト1000mはもう少し5000mを走る体がつくれていればまだ上げられた感じはあった。フィジカルの面とスタミナや5000mのラストで勝負する体をつくることが課題だと思う。(トラックシーズンが開けた4月をどういったものにしていきたいか)学年が上がって最上級生としてチームを引っ張っていかなければいけないので、まずはチーム全体としては新たなチーム作り。1年間通してしっかりとつくっていく最初の月になるのでいいスタートを切れるように。あとやはりインカレなどに向けてまずトラックで勝負していくためにスピードの強化を集中してやっていきたい。
・大森(済1=佐野日大)
4月1日から区切りということで所属が東洋大に変わって初レースで正直かなり緊張はしていたが、大学の練習に入ってからけがをすることもなくいい形で練習が積めていてフィジカル面などの強化も含めて、今回その効果が見え始めてきたレースだったのではないかと思う。収穫はあるのではと感じている。ただやっぱりレースなので2着で負けてしまって勝ちきれなかったのが今後の課題。いい面と悪い面を見極めながら次につなげていけたらいいと思う。(堀選手と同じ組だったが)始まる前は意識していたが、レースが始まったら意識することなくとにかく前の選手を追っていくことに集中できた。中盤前と空いたときに堀さんが前に出てたので自分もいかなくてはと思って、先輩の姿を見て刺激をもらった。これからもしっかりチームの中でいち早く先輩方に追い付けるように頑張っていきたい。
TEXT/PHOTO=吉川実里