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第9回平成国際大学競歩競技会
第13回関東私立六大学対校陸上競技選手権大会
4月8日(土)鴻巣市立陸上競技場
総合優勝
敢闘賞 堀
男子800m 決勝
2位 松崎 1'53"10
4位 増田 1'54"78
男子1500m 決勝
1位 堀 3'48"41
3位 眞柄 3'50"53
4位 西山 3'51"59
男子3000m 決勝
2位 渡邉 8'12"49
3位 大森 8'12"88
6位 中村駆 8'23"75
男子5000m(プレミアムレース)決勝
2位 山本 13'56"49
5位 相澤 14'06"88
DNS 竹下
男子3000m障害 決勝
2位 小室 9'03"15
3位 小柳 9'09"11
5位 小田 9'18"22
1500mオープン
1組 男子
1着 大澤 3'55"07
2着 碓井 3'57"98
3着 長尾 4'02"53
5着 小倉 4'07"36
DNS 荒武
DNS 生井
DNS 相澤
DNS 眞柄
DNS 増田
DNS 松崎
3組 男子
1着 相澤 3'52"48
6着 生井 3'57"69
10着 増田 3'59"58
14着 松崎 4'05"72
17着 眞柄 4'08"44
男子 5000mオープン
1組
7着 中村拳 15'00"58
12着 古江 15'10"36
13着 中畑 15'10"82
16着 大西 15'21"04
DNS 山口
DNS 今西
DNS 田上
3組
2着 岡里 14'21"18
5着 福井 14'25"96
6着 生井 14'28"04
7着 飯島 14'28"75
11着 今西 14'38"66
14着 田中龍 14'43"89
15着 荒武 14'44"81
20着 田上 14'58"35
21着 中野 15'01"14
22着 浅井 15'06"00
23着 山口 15'07"53
24着 吉田 15'10"45
25着 高森 15'18"88
DNS 中尾
1500mオープン
2組 女子
1着 塩谷 4'37"98
5着 曽我 4'44"43
DNS 和田
DNS 門間
女子3000mオープン
5着 山口 9'56"18
6着 原子 10'00"30
10着 新井茉 10'12"25
DNS 小田
DNS 曽我
DNS 佐藤
持ち前のスピードでレースを制した堀
自己ベストを更新した山本
渡邉、大森(奥)は積極的なレースを展開した
総合優勝を果たした東洋大
トラックシーズンの幕開けとなる六大学対校戦が開催された。東洋大は昨年に引き続き2位以下と大差をつけて総合優勝を果たした。中でも、1500mで堀(済4=大牟田)が終盤、一気に先頭に立つとそのまま逃げ切って優勝し敢闘賞を獲得。また、山本(済3=遊学館)が5000mで13分台に突入するなど、次期エースへ着実に成長を遂げた。
意地を見せたレースだった。1500m決勝ではスタートと同時に一斉に選手がハイスピードで飛び出した。集団の前方に位置付けた堀と西山(総1=東農大二)。西山が怯むことなく先頭に飛び出す中、堀は冷静にレースを進めていく。ラスト 300mで堀が一気にスピードを上げ、後続を大きく突き放し、最後の直線へ。スパートをかけた選手が迫ってきたが、逃げ切り見事優勝。2位との差は1秒とぎりぎりだったレースを制した堀は、ゴール後なかなか起き上がることができないほど。全力を尽くした走りに敢闘賞が贈られた。
5000mのプレミアムレースには実業団や各校の実力者が出場。序盤は実業団選手がレースを引っ張り、それに離されることなく山本や相澤(済2=学法石川)が上位でレースを進める。徐々に先頭集団を走る選手が減ってきた3000m過ぎ、山本が先頭に踊り出た。後続との差をさらに広げていく山本に城西大の選手が一人食らい付く。一騎打ちとなり、大会記録の更新も見えてきたレースに会場中が沸き立った。仲間の熱い声援を受けていた山本だが、ラスト約150mで抜かされてしまい2位でゴール。「自分で3000m以降レースをつくって出したということは良かった」と話す酒井監督だが、山本には次期エースとなることを願っているため「13分50秒台ではまだまだ通過点」と評する。13分台に突入し、着実に力を伸ばしている自信と今回最後まで勝ち切れなかった悔しさを糧に、東洋大のエースへとさらなる成長を目指す。
上級生だけでなく下級生の積極的な走りも見られた。3000mに出場した渡邉(済2=吉原工)、大森(済1=佐野日大)、中村駆(済2=西京)。先頭に立ちレースを引っ張り、それぞれ自分のレースを組み立てていった。最後抜かされ、優勝を逃した渡邉や大森だが、果敢に攻める積極性をトラックシーズンで存分に発揮していきたいところだ。
また、併催された平成国際大学競歩競技会では他大の選手を寄せ付けない圧倒的な強さを見せつけた。中盤から池田(済1=浜松日体)、川野(総1=御殿場南)がレースの主導権を奪うと互いに一歩も譲らない展開となったが、池田が先行し川野を振り切りゴール。切磋琢磨し高みを目指す新入生が、競歩部門の新たな歴史の足がけとなるはずだ。
総合優勝を果たしたが、あと一歩のところで優勝を逃した種目もあった。本格的に始まったトラックシーズン。今大会で見つかった課題を修復し、駅伝シーズンを見据え走力やスピードアップを目指す。
■コメント
・酒井監督
対校戦はトラックシーズンの1試合目になる選手が多かった。総合優勝は一つの目標で、あとは現状のチェックが大まかなものだった。このあと関東インカレに向けていく者とそれ以外の者とわかれていき、駅伝につながるような走力アップを目指していく。レースの組み立てはできるが、最後のフィニッシュに課題が残って、競り負けがあった。そこはインカレに向けての反省点になる。あとは調子を合わせきれなかった選手もいる。その課題をしっかり生かしていきたい。(山本は)自分で3000m以降レースをつくって出したということは良かったが、5000mで勝ちきれるタイプではないので1万mやハーフマラソンなどのロングで学生の中でも上位にいって、うちのエースと呼べるような位置にいってほしい。やはり柏原、設楽、服部のあとの東洋のエースとなると長距離界を代表するようなランナーにならないといけない。13分50秒台ではまだまだ通過点。3000mに出た選手は 5000mにつなげる位置づけだった。彼らがトラックでも主軸になってほしい選手たち。(トラックシーズンでは)やはり全員自己ベスト。あとはスピードもつなげていきたいし、スタミナもつけて底上げをしていきたい。
TEXT=福山知晃 PHOTO=吉川実里、小野由佳莉