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2017.04.15
水泳

[水泳]日本選手権2日目 シンデレラガール大橋 日本新で世界水泳代表権獲得!

第93回 日本選手権水泳競技大会 競泳競技

兼 第17回世界水泳選手権大会 代表選考会

兼 第29回ユニバーシアード大会 代表選考会


(2日目・予選)

◆女子50m平泳ぎ

3組

3着 江口 32"57

→全体13位でB決勝進出


◆女子400m個人メドレー

2組

1着 露内 4'42"42

→全体4位で決勝進出

3組

1着 大橋 4'39"58

→全体1位で決勝進出


◆女子200m自由形

5組

3着 岩本 2'02"61

→全体11位でB決勝進出


◆男子200m自由形

4組

6着 中村 1'50"87


◆女子100m背泳ぎ

4組

6着 今井 1'03"63

8着 渡邊 1'04"25


◆男子100m背泳ぎ

4組

5着 山本遥 56"80


◆女子800m自由形

2組

7着 濱田 9'02"30

4組

4着 菊池 8'44"37


(2日目・B決勝)

◆女子50m平泳ぎ

4着 江口 32"63


◆女子200m自由形

7着 岩本 2'03"58


(2日目・決勝)

◆男子1500m自由形

8位 山本 15'34"36


◆女子400m個人メドレー

1位 大橋 4'31"42

→世界水泳選手権代表内定

4位 露内 4'39"67


日本記録を3秒以上更新して力強くガッツポーズをした

得意の背泳ぎではリードを広げた

昨日の400m自由形に引き続き自己ベスト更新をした露内

日本選手権で初の予選突破した江口


 女子400m個人メドレーに出場した大橋(国4=草津東)は従来の日本新記録である4分34秒66を3秒以上更新する4分31秒42を叩き出しての優勝。この記録は、国際大会での決勝進出ラインといわれる派遣標準Ⅰも突破しており、代表に内定した7月の世界選手権での活躍も期待される。


 大橋にとって今大会最初の種目となった400m個人メドレー。身長174cmの長身を活かした大きくて伸びのある泳ぎで他を寄せ付けず、日本記録にもその名を刻んだ。スペインでの約1ヵ月の高地トレーニングから帰国して、わずか2週間。人生を賭けるかのように、今日に照準を合わせてきた。

 最初のバタフライで体一つ分飛びぬけると、自身が最も得意とする背泳ぎでその差を広げていく。苦手だった平泳ぎだが、弱いとはもう言わせない。平泳ぎを得意とする高橋(ミキハウス)や清水(ミキハウス)の追い上げをものともせず、自分の泳ぎを貫き、そのまま独泳状態でゴール。日本新記録を告げるアナウンスが流れると、会場のボルテージはこの日最高潮を迎えた。

 代表入りを狙って迎える日本選手権は、今回が初めて。「平井監督からは31秒が出ると言われていたけど、1割も信じてなかった」と、自分の出したタイムに驚きを隠せなかった。

 「最初の400m個人メドレーは代表になりたい。そこで決めないとメンタルがやられて200m個人メドレー、200m背泳ぎもダメになってしまう」と事前の取材で語っていた大橋はしっかりと有言実行し、調子の良さを見せつけた。

 同じく女子400m個人メドレーに出場した露内は、4分39秒67の自己ベストを更新するも4位。表彰台に上れなかったことに少し悔いが残るが、昨日からコンスタントにベストを更新できたことは自信になるはずだ。「2日間400mを泳いできたので、明日の200m個人メドレーはスピードを上げていきたい」と意気込んだ。

 女子50m平泳ぎでは、江口(国2=藤沢西)が日本選手権で自身初のB決勝に進んだ。重点を置いていた大会初日の100m平泳ぎでは予選落ち。「今日はやるしかない」と意気込んでいた。自己ベストには0.1秒及ばなかったが、来月のジャパンオープンでその悔しさを晴らしたい。

 男子100m背泳ぎに出場した山本遥(営1=豊川)は全中、インターハイとこの種目を制した期待のルーキー。「インカレでも優勝したい」というように、中学、高校、大学での全国制覇を狙う。得意としているのは大会4日目に行われる200m背泳ぎであり、「昨年は10位だったので、今年こそ(予選で8位以内に入って)決勝に進出したい」と闘志を燃やした。


 明日は女子200mバタフライに藪(営3=武蔵野)と中野(文2=長岡大手)がエントリー。2016年度インカレワンツーコンビが本命種目でベスト更新を狙う。同種目男子では三好(営4=八幡浜)が登場する。藪、中野、三好、の3人は、ユニバーシアード代表を狙える位置にもつけており、予選からいいタイムで決勝に進みたい。今日、思うような結果が出なかった自由形勢だったが、菊池(営4=作新学院)、山本(法3=智辯学園)、岩本(済3=京都外大西)、濱田(国2=須磨学園)の4人は大会後半も勝負を控えている。リベンジのチャンスはまだある。気持ちを切り替えて、レースに挑みたい。

◾️コメント
・大橋(国4=草津東)
タイムもついてきてうれしい。練習通りに泳ぐことができた。(泳ぎの秘訣は)言い方は悪いと思うけれど、もともと練習が弱くてどうやったら疲れないでおよげるのかを研究して、大きな泳ぎになった。(このタイムはリオデジャネイロ五輪銅メダル相当だが)全然知らなかった。世界選手権という初めての世界の舞台では、今日と同じように一本一本頑張って、それが決勝、メダルへと繋がっていけばいいと思う。今日は緊張はしていたけれど、予選を泳いでみて、体が動いていることが分かった。平井監督からは「31秒台が出るぞ出るぞ」と、たぶん冗談なんですけど言われていて1割も信じていなかったんですけど出ちゃいました。

・菊池(営4=作新学院)
400m自由形もあまりよくなくて、気持ちの弱さが出た。中間泳速で置いていかれた。自分よりもプレッシャーがかかっている人はいるし、自分にかかるその程度のプレッシャーに負けてはいけないと思う。次は1500m自由形、失うものは何もないので楽しんで泳ぎたい。


・山本(法3=智辯学園)
今日ダメでした。調子も良かったし、本当に何がダメだったのか分からない。ジャパンオープンもあるのでそっちで切り替えないと。

・江口(国2=藤沢西)
100m平泳ぎは、後半が思うようにいかなかったので50mはやるしかないとらおもっていた。もうすぐ自己ベストが切れそうったのでくやしい。 決勝でタイムをあげられるようになりたい。

・山本遥(営1=豊川)
昨日から調子がよかった、ベスト出ました。体が小さいから、自分はパワーでいけない。ストロークで綺麗に、抵抗なく泳ぐことが持ち味。後半もタイムが落ちないタイプ。明後日の200m背泳ぎは、昨年は10番だったから、今年は決勝に行きたいし、2'00'5でベストを出したい。全中でも、インターハイでも優勝しているので、次の目標はインカレで優勝すること。時間はかかると思うけれど、日本選手権でも優勝できるようになりたい。

TEXT=菊池美玖 PHOTO=望月優希、梅山織愛

ジャパンオープン2016
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