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2017.04.24
準硬式野球

[準硬式野球]「負けずに済んだ」引き分け再試合で勝ち点はお預けに

平成29年度東都大学準硬式野球春季1部リーグ戦・東海大2回戦

4月23日(日) 上柚木公園球場

東洋大2―2東海大

(イニングスコア)

2回戦

10

11

12

東洋大

東海大

(東洋大)

川合(理2=日本文理)、瀬下(営2=藤代)、松本(法3=広陵)、木村(理2=青森)、 割石(社3=越谷南)-多田(ラ3=高松西)


鈴木の2塁打が8回2得点の流れをつくった

無死3塁のピンチを無失点に切り抜け、笑顔でベンチに戻る割石


 勝ち点のかかる東海大2回戦は、大会規定により12回引き分けに。終始相手のペースにのまれ、「負けずに済んだ」と若松主将(法3=座間)が振り返るよう、ピンチを作りながらも逃げ切り、再試合に持ち込んだ。

 先発投手は川合(理2=日本文理)。立ち上がり、制球が安定せず二者連続で四球を出してしまう。隙を見逃さない東海大は単打を放ち、早々と先制点を奪われる。3回にも1失点と2点を追いかける苦しい展開に。「守備でリズムが作れなかった」と山越(社3=横浜隼人)が振り返るよう、打線がつながらず、点を返すことができない回が続いた。

 打線が動いたのは試合終盤の8回。印南(文2=浦和学院)が四球で出塁すると、鈴木(営3=水戸葵陵)がセンターへ二塁打を放ち一死2、3塁と得点圏にランナーを進める。続く多田(ラ3=高松西)の左前への単打、黒瀧(文3=朋優学院)の犠牲フライにより2点を返し、試合を振り出しに戻した。

 しかし、その後も流れは相手にあった。9回から12回を無失点に守るも、東海大の残塁は5。「試合内容からして負けゲームだった」と小田辺監督が試合後に話したように、投手陣の踏ん張りにより、何とか引き分けに持ち込んだ試合となった。

 明日は心機一転、昨年の王者・中大との勝ち点をかけた試合が行われる。3連戦で疲れも残る中、選手一人一人の気持ちを1つにし、全員で勝ち点奪取を目指す。

■コメント

・小田辺監督

終わってから言えることは、負けなくてよかったというところですね。完全に向こうの流れでしたし、うちはチャンスらしいチャンスはほとんどなくて、ゲーム内容としては本当に負けゲームだったので、そこを負けなくてよかったです。(先発の川合は)本調子ではなかったですし、継投でいくつもりではいたんですが、3回で交代させたのは少し予想外でした。もう少し投げてもらいたかった。明日の試合のこともあるので、割石には投げさせたくはなかったです。(打線は)ほぼ抑えられていましたね。だから本当に試合内容からしても負けゲームでしたね。(明日の中大戦に向けて)勝ち点のかかっている試合なので、絶対に勝ってもらいたい。全員で明日の試合を勝ちにいってくれることを期待しています。

・若松(法3=座間)

(今日を振り返って)先発の川合が四球でピンチをつくって、失点してしまうケースがあったんですけど、そこも最少失点で抑えられたのはよかったところかなと思います。ピンチをつくりながらもしっかりと抑えてくれました。バッターが打てない中で、ピッチャーが踏ん張ってくれたので、いい言い方ではないですが、今日は負けずに済んだと思います。ピッチャー陣のおかげで引き分けに持ち込めました。(明日の中大戦に向けて)中大とはこれまでのいい試合を2つしているので、明日もぎりぎりの試合になると思いますが、今度はしっかりバッター陣が奮起して、点を取って勝ちたいと思います。勝ち点をいただきます。

・山越(社3=横浜隼人)

(今日の試合は)2点取られて、なかなか点が取れなくてすごく悪い流れでしたが、要所要所締めて、勝ち切れなかったのが悔しいです。(先発の川合は)元々先発のピッチャーなので、今まで先発してこなかったのですけど、3連戦ということもあってここしかないなと思って先発にしました。(点が取れなかったのは)元々打てるチームではないので、守備からチームを作るつもりでしたが、なかなか守備でリズムが作れなかったのがバッティングにも繋がったのだと思います。(明日の中大戦に向けて)明日の試合は勝ち点が決まる試合なので、今日の事を生かして中大からしっかり勝ち点を取りたいと思います。


TEXT/PHOTO=永田育美