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2017.05.01
硬式野球

[硬式野球]4安打の佐藤 苦手克服でチャンスメイク

平成29年度東都大学野球1部春季リーグ戦

5月1日(月)神宮球場

○東洋大7-3専大

(イニングスコア)

1回戦










東洋大
専 大


(東洋大)

○飯田(2勝1敗)―西川


・打撃成績

打順                    
守備
名前




(中)
竹原(法3=二松学舎大付)
621
(右)宝楽(営4=PL学園)400

(三)田中将也(営4=帝京)432
(二)中川(法3=PL学園)523
(一)佐藤(法2=聖光学院)540
(捕)西川(営4浦和学院)510
(遊)小川(法1=霞ヶ浦)
522

(指)堀北(営2=龍谷大平安)310

打指末包(営3=高松商)

打指星(総2=日本文理)100
(左)納(総1=智弁学園)
100

打左古田(法4=天理)100




41157


・投球成績

名前


球数

四死球


○飯田(営4=常総学院)
41169959


佐藤の打棒が火を噴いた


指揮官から教えを乞うた



 空き週を挟み迎えた専大一回戦。15安打7得点で快勝し3連勝。初回に、田中将也(営4=帝京)の中前適時打で先制すると、6回に中川(法3=PL学園)の今季2本目となる二点本塁打で突き放した。先発・飯田(営4=常総学院)は要所を押さえる投球で164球完投勝利。2カード連続となる勝ち点の獲得に王手をかけた。

 成長が止まらない。佐藤(法2=聖光学院)は「相手投手が右投げだったら、自分が出させてもらっている」と監督の期待に応え、クリーンアップに座り長打2本を含む4安打を記録。サイクル安打をうかがわせる好調ぶりを見せた。「田中さんと中川さんが点を取ってくれて、気楽に打つことができた」と1打席目の右前打を皮切りに、安打を積み重ねていく。 「とにかく左投手から打てない」と幾度も口にしており、空き週では、苦手意識がある左投手やアンダースローの専大戦対策を4日間徹底練習。試合前のミーティングでも監督から「左投手がポイント」と念を押された。打席が回った八回、左投手の2球目を捉え、打球は左中間へ。陸上経験者である父譲りの脚力で大胆に三塁打にしてみせた。高橋監督も「佐藤は落ち着いて打てる。大したものです」と絶賛した。

 「スタメンとして使いたい打撃力がある」という指揮官の熱い期待から、今春から本業である捕手ではなく一塁守備に就く。中大一回戦では自身の失策により追加点を与え、敗れた苦い経験がある。開幕前には「ファーストの守備は焦ってしまう」と慣れないポジションに不安を口にしていた。それでも、「自分では分からないことを周囲に指摘されることで新しい見解が広がっている。ファーストを守らなければ分からないことだったので、自分のものになった」と正捕手を目指すにあたり、一塁から野球を観ることで新たな知識も増えた。今日の守備でも魅せた。6回二死2塁、ライナー性の強い打球が飛んできたが、バレーボール経験者の母を持つ彼にとってお手の物。長い手足を使ったジャンピングキャッチに「アウトが取れて良かった」と控えめに笑顔を見せた。

 打者としての目標は阪神・糸井のような三拍子そろった選手。次こそサイクル安打達成なるか、今にもこぼれ落ちそうなほどくっきりとした大きな目で輝かしい未来を望む。

  


■コメント

・高橋監督

前半良かったね、打線がつながりましたよ。勝つことが勉強になります。この4日間アンダースロー対策をしていたんだよ。その中でも小川(法1=霞ヶ浦)は頑張っているね、良く打ってくれるし守備も良かった。佐藤も落ち着けて打てるから大したものですよ。

・佐藤(法2=聖光学院)

前の二人が点を取ってくれて気楽に打つことができた。前から左投手から打てないと言われていた。相手投手が右投げの時は、自分がスタメンになると思って練習していた。試合前のミーティングでは、監督から左がキーポイントと言われていた。空き週は、とにかく左対策を行った。専大に向けてアンダースロー対策も行った。(次戦に向けて)優勝するためにはもう一敗もできない、頑張るだけ。


TEXT=星川莉那、PHOTO=望月優希、美馬蒔葉