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2017.05.01
硬式野球

[硬式野球]打撃好調中川 2試合連続弾で威厳見せた


平成29年東都大学野球リーグ1部春季リーグ戦

5月1日(月)神宮球場

○東洋大7ー3専大


2試合連続弾を放つ中川


 これぞ四番の一振りであった。六回、初球を叩くと、打球は美しい放物線を描き、左翼フェンスを越えてスタンドに一直線。ダメ押しの2点本塁打となり、自身初の公式戦2試合連続アーチとなった。

 亜大に10季ぶりに勝ち点を得てからの2週間、アンダースロー投手対する練習を4日間に渡って重点的に取り組んできた。初回の攻撃、専大先発の谷村に対して中前にきっちりと弾き返し、練習の成果を目に見える形で発揮。追加点を奪い、先発・飯田(営4=常総学院)を後押しする。しかし、その後チャンスで力の無い打球を飛ばしてしまう回が続いた。

 気持ちを切り替え、迎えた六回無死一塁。「変化球を狙ってホームランを打て」と監督の命を受け打席に立つ。初球のチェンジアップを迷わず振り抜くと、打球は左翼手の頭を悠々と越えスタンドに。ダイヤモンドを回る中川の表情は変わらずも、「本塁打を打てて嬉しかったです」と心の中ではガッツポーズ。そして、自身初の2試合連続本塁打となった。

 ここまでの打率は3割8分と、春季リーグでの目標として掲げた3割5分を現段階でクリアし、好調を見せ続ける中川。悲願の一部リーグ優勝、そして日本一へ向け、四番の一振りが導くに違いない。


■コメント

・中川(法3=PL学園)
(6回のホームランは)たまたまだった。監督に左中間方向に変化球を狙ってホームランを打てと言われていて、初球にチェンジアップがきたので打った。(試合を振り返って)前半はチャンスで打てなかったので、次戦に向けて修正していきたい。(亜大戦から二週間空いたが)専大はアンダースローのピッチャーが多いので、引っ張らずコンパクトに、センター中心に打てるよう練習してきた。(次戦に向けて)先勝したので、明日も勝って2連勝したい。


TEXT=永田育美、PHOTO=望月優希