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第257回日本体育大学長距離競技会
6月3日(土) 日本体育大学健志台陸上競技場
男子800m
12組
3着 前之園 1'55"84
14組
7着 齋藤 1'57"39
15組
1着 増田 1'50"51
2着 松崎 1'50"58
3着 眞柄 1'51"97
7着 柴田 1'56"43
8着 長尾 1'59"32
男子10000m
6組
2着 土壁 30'11"47
3着 田上 30'15"19
19着 田中龍 30'47"81
25着 飯島 31'04"23
30着 田中建 31'20"21
7組
6着 山口 30'10"04
7着 中村駆 30'18"05
20着 吉川 30'49"03
25着 荒武 31'03"03
31着 菅原 31'30"59
36着 高森 31'50"89
DNS 岡里
DNS 今西
女子3000m
2組
10着 梨本 10'36"06
4組
16着 岡本 10'05"68
28着 佐藤 10'23"36
DNS 曽我
5組
26着 原子 10'18"64
見事、自己ベストを更新した松崎
土壁は攻めのレース運びで成長への手応えをつかんだ
暑い日差しの中行われた日体大記録会。800mでは先週の関東インカレ(以下、関カレ)から連戦となった松崎(済3=中央学院)が自己ベスト更新。さらに10000mでは、土壁(総2=つるぎ)が安定した走りで自己ベストに迫るタイムを叩き出すなど収穫が見られた。
太陽の光が照りつける中始まった800m。スタート直後、関カレで同種目において入賞を果たした増田(ラ3=北陸)が勢いよく飛び出し、早くも集団は縦長の展開に。トップを走る増田に眞柄(済4=三条)、松崎が懸命に食ら付きレースは進んでいく。そして増田が5mほどのリードを保ち、迎えたラスト1周。徐々に第2集団と増田との差が縮まり、レースは接戦に。眞柄は粘り強く足を進めるも、集団から脱落してしまう。そんな中、増田に果敢に付いていったのは松崎だった。松崎はトップとの差をみるみる縮め、ラストは増田を追い抜かす勢いでフィニッシュ。東洋大史上3人目となる1分50秒切りはかなわなかったが、見事自己ベストを更新し、来週行われる学生個人選手権への手応えをつかんだ。
10000mでは、土壁が終始レースの主導権を握る積極的な走り。6800m過ぎで先頭集団が土壁を含む5人ほどで形成されると、何度も後続を突き放そうと仕掛ける攻めの姿勢でレースを展開した。しかし、ラスト2000mになると、トップの座を譲り2番手へと後退してしまう。それでも土壁は大きく出遅れることなく、懸命に前を追った。再びトップとなることはなかったが、自己ベストにあと一歩と迫る好タイムでフィニッシュ。谷川コーチも「安定して走れるようになっていて成長している」と評価しており、今後のさらなる飛躍に期待がかかる。
関カレから早一週間。選手たちはすでに次の目標へと進んでいる。今記録会で見つけた課題を修正し、来週に控えた学生個人選手権や世田谷記録会に臨んでいく。
■コメント
・谷川コーチ
来週に世田谷と個人選手権があり、ある程度練習がそこそこつながってきていて10000mを走り切れる選手を出した。全体的に組のペースもあまり良くなく、その中で自分たちでレースをつくることもできず、思ってたよりは厳しい結果。(土壁は)ほとんどレースをつくれていた。10000mは3試合目でそれだけのスタミナ練習をしているので安定して走れるようになっていて成長している。(中村駆は関東インカレから連戦だったが)1500mのスピード練習をしていたので中々長い距離を走っていたわけではないが、この10000mをペースメーカー的に走ることで何かつかんで個人選手権につなげてもらえればと思っていた。1500mから10000mで難しいところではあったが練習の一貫として出した。(来週は)今回のレースを走っている選手の中には逆に10000mを走ったあとの5000mなので結構(記録を)狙っていけると思う。今回は出ていない選手も積極的なレースと今季のベストや自己ベストを狙って走ってもらえれば。夏合宿前にいい形でトラックレースを終えたい。
TEXT=小野由佳莉 PHOTO=森崎睦仁、吉川実里