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2017.06.05
サッカー

[サッカー]先制点を許すも粘りのサッカーで引き分けに 次につながる勝ち点1

91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)

第8節 

 6月3日(土) 東京国際大学第1サッカー場

東洋大1ー1法大

<出場メンバー>

GK

伊藤俊祐(国4=柏U-18

DF

浦上仁騎(国3=大宮Y)

渡邉拓也(国2=FC東京U-18

渡辺星夢(国3=前橋育英)

坂本涼斗(国1=柏U-18

MF

勝野瑛(国3=浦和Y)

高橋宏季(国3=FC東京U-18 →90分+2分 坪川潤之(国2=矢板中央)

宮吉悠太(国4=京都橘)→88分 丸山友輔 (国=4清水Y)松崎快(国2=大宮Y)

FW

坂元達裕(社3=前橋育英) 

阿部敬太(国4=potters bartown FC→45分 小林拓夢 (国2=帝京長岡)


同点ゴールを決めた小林

高橋は今季初アシストを記録した


 前節まで3連勝と勢いに乗る東洋大は今節、法大と対戦。前半から攻められる展開だったが東洋大特有の粘りのサッカーで引き分けに持ち込んだ。

 キックオフ直後は相手の堅い守りに阻まれ自陣でボールを回すことが多かったが前半8分、華麗なパスワークから最後は浦上(国3=大宮Y)がシュートを放つ。惜しくも枠外だったものの試合が活気づいた。しかし、そこからはエンジンのかかった法大に主導権を握られ我慢の時間だった。法大ペースとなりヒヤリとする場面が何度も続くも守護神・伊藤主将(国4=柏U-18)が好セーブを連発。全員で守り抜くという姿勢で守備に徹し、前半を0ー0で凌いだ。

 試合が動いたのは後半18分、法大の素早いパスワークに付いていけず先制点を許してしまう。厳しい試合展開になってしまったがチームが沈むことはなかった。給水直後の後半26分、高橋(国3=FC東京U-18)のミドルシュートを「自分の長所を意識して点を取って来い」と送り出された途中出場の小林が執念で押し込んだ。日頃の練習が結果となって表れた形である。監督は「こちらが思っている選手交代を体現してくれた」と称賛。後半も苦しい場面が続いたが、粘りのサッカーで失点を最小限に食いとどめ勝ち点1を守った。

 

GK伊藤やFW小林など個々の活躍が目立った今節。確実に個人の実力は上がっている。次節は昨季共に1部に昇格した東国大。知った相手とはいえ、東国大も1部でハイレベルな試合をしており厳しい戦いになることが予想されている。ただそれはチーム全員が承知済みだ。東洋大らしいサッカーをすれば勝ち点を積み上げることは可能と言えよう。発展途上の東洋大サッカー部に今後も期待が持てる。

■コメント

・古川監督

(今日の試合を振り返って)前半の立ち上がり、こちらのほうに何回かチャンスがあって決められずに、ちょっとずつ相手のペースになり危ないシーンがありながらも、しっかり前半を無失点で折り返したことは前節に引き続き勝ち点を獲得する要因になったと思う。先に失点したなかで追いついて勝ち点1をとれたということは次につながることだと思う。代わって入った小林が点を決めてくれたということは、こちらが思っている選手交代を体現してくれたなと思っている。(良かった点は)相手に主導権がある中で、何回か大きなピンチがあったがGKの伊藤をはじめ最後のところは体をはって失点を最小限に食いとどめてくれたということが勝ち点1ではあるがそこにつながった。そこは我々が1部で生き残っていくためのベースになってくるところである。(次節に向けて)次も難しい戦いが待っていると思うし、同じ2部から上がったチームでもあるのでしっかり勝ち点3がとれるように粘り強く戦っていければなと思う。


・高橋(国3=FC東京U-18

前半互いに決定機がある中で、。後半先制点を決められてしまって、苦しい展開のなかで追いつけたのは良かった。(シュートへの意識)ここ最近個人としての結果が出ていない分、そこは求めていたところ。シュートし損ねですけど、アシストという記録に残ったところは自信につながる。(この引き分けは)ポジティブにとらえられて、ここで負けずに勝ち点1が取れたというのは、今年のチームの粘り強さが出せた。そこからまた逆転できれば良かったが、まずはここで勝ち点を落とさなかったのは自信になる。(東国大戦へ向けて)去年2部でずっと戦ってきて一緒に昇格したチームでもある。自分たちのひとつ上に順位があるので、ここで勝ってひとつでも縮めたらいいと思う。


・小林(国2=帝京長岡)

(得点シーンは)周りから見たら微妙なゴールだったと思うが、自分の中ではワンタッチで仕留めるというのは重要なことだと思って、常日頃からワンタッチで決めるというのを意識している。今日は形になって本当に良かった。(今季初得点だが)チームは調子よくて点もたくさん取れていて、攻撃陣の自分はあまり出場機会がなかった。悔しい思いとチームが勝ってて嬉しい思いと複雑な日々を過ごしてた。でも出たら絶対に点を取ってやろうと思いは常に持って準備していた。(監督からの指示は)阿部くんのようなプレーはしなくていいと言われて、自分の長所であるパワーだったりスピードだったりスペースにランニングすることを意識して点を取って来いと言われた。(東国大戦へ向けて)次の試合も厳しい試合になると思う。自分は途中からの出場が多いと思うので、今日みたいにしっかり準備して気持ちと身体をしっかり作って点を取っていきたい。


[次節試合予定]
第91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)
第9節 6月10日(土) 対東国大 東総運動場にて 11:30キックオフ


TEXT=鶴田華穂 PHOTO=藤井圭