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2017.06.09
バスケ

[バスケ]格上江戸川大に2点差と惜敗 新人戦の幕を閉じる

第57回関東バスケットボール新人戦

6月7日(水) 国立代々木第二体育館


東洋大68-70江戸川大

   17|1Q|18

   16|2|14

   19|3Q|14

   16|4Q|24


スターティングメンバー

11村上飛雄馬

15柳澤優

16澤井大輝

38福井歩

42加藤智也


                                                                                                 公式戦初出場となった田代


                                               スリーポイントを決めた村上


 1、2年生だけのチームで行われる新人戦が開幕した。格上の相手となる江戸川大に引け目をとらず、前半は1点差をキープし後半へ持ち込む。3Qでついに東洋大の流れをつかむも、最終Q残り1分で2点リードされ惜しくも敗北した。

 前半は取って取られてのシーソーゲームだった。両者ともに点取りのゲーム展開が続き、なかなか点差が広がらない。東洋大はピックを使いながらノーマークを作り、カットインやミドルシュートで点数を伸ばしていった。しかし、相手の得点源である外国人選手の力強いゴール下のプレーを止めることができず、前半を33-32と1点リードで折り返す。

 後半3Q、ディフェンスをオールコートマンツーで前線からプレッシャーをかけると、ボールの保持が増え、流れをつかんだ。今大会初の公式戦出場となる田代(済1=桐光学園)のスリーポイントを皮切りに、加藤(済2=横浜清風)の体を張ったゴール下のプレーや和田(済1=東海大相模)のカットインで一気に6点差をつける。高校時代はFWだったがポイントガード(PG)として望んだ田代は「これからはPGとしてバスケットIQを高めてチームを勝ちに導けるようにしたい」と語った。

 3Qの流れのまま試合を終わりたい東洋大だったが、江戸川大もインサイド、アウトサイド両方から攻めてくる。得点を離されそうになるも村上(済2=正智深谷)のスリーポイントがタイミング良く決まり、負けじと食らい付いた。一歩も譲らない試合展開だったが、試合終了残り1分を切ったところで相手に2点のリードを許してしまう。最後の残り1プレーで逆転勝利を狙い、攻撃を仕掛けたが相手のブロックに阻まれ惜しくも初戦敗退で新人戦を終えた。

 今大会について村上は「シュートは水物なので、入る日入らない日があるので、ディフェンスを鍛え直した方がいいかなと思った」とディフェンスの強化を今後の課題に挙げた。また「1、2年生がこの1ヶ月しっかりと力をつけて、また頭角を現して、リーグ戦にプラスになるメンバーがたくさんいた」と中嶋監督が言うように格上の相手と同等に戦えたことは、秋のリーグ戦につながる収穫となった。まだまだ可能性が多くある下級生に上級生の力が加わり、秋のリーグ戦に向かう東洋大。リーグ戦で下級生の活躍も見所の1つとなるに違いない。



■コメント

・中嶋監督

全体的にはシーソーゲームで一進一退のゲームだったので選手もきつかったと思うが、勝てたゲームだった。最後の最後にがちがちに固まってしまった。いつもならこうしようという動きが残り数秒でできなかった。それ以外はいつもどおりよくやっていた。最後の最後で逆転という残念な結果になったが、相手には外国人選手もいるし格上のチームという中でリードできていてよくやっていた。(最終Qが始まる前に選手にどんな声をかけたか)3Qまでの流れのまま守りに入ってしまうと奥手になってしまうので最後まで強気で攻めようということを注意した。(1、2年生に期待したことは)秋のリーグ戦に向けて上級生の力だけで乗り切るのではなく、新人戦をステップにしてチームの力になるようにということを合言葉にこの1ヶ月ずっと練習してきたので、それを十二分に果たしてくれてこの秋に向けて下級生の力も加わって強い東洋になっていけるんじゃないかと思う。(リーグ戦に向けて)あと3ヶ月くらいですぐ始まってしまうので、このあと少しリフレッシュして上級生も含めてのチーム作りをしていくが、とにかく走って、ディフェンス頑張ってというチーム作りを目指していく。

・村上(済2=正智深谷)

相手の外国人選手の対策がしっかりできていなくて、練習中の雰囲気もあまりよくない状態で試合に臨んで、そういった状況で戦った中ではいい試合だった。(下級生のチームは)上級生と比べて、声かけがあまりなくて。チームを盛り上げる選手が少なかった。各個人でしっかりプレーしていくというスタイルだった。そういうところからもっと声出していけたらいい試合ができたのかなと思う。リーグ戦へ向けて)スタメンでは出れているが、リーグ戦までスタメンをしっかりキープして、ずっとスタメンでチームに貢献できるように頑張りたい。

・田代(済1=桐光学園)

 イージーミスで最後にノーマークでシュートを打たれたり、簡単なところを決めきれなかったところが敗因だと思う。リバウンドなどで相手に大きい選手がいて、勝負どころで取られてやられてしまった。そういう簡単なところができてなくて負けた。(初の公式戦だったが高校時代と比べて)新人戦で相手が2年生ということもあって、そこまでフィジカルの違いは感じなかった。大学入って一番変わったのがウェイトトレーニングや食事の取る量が増えて、そういう面で大きく変わった。結構やれてたなという印象があるので、やられた感じはしなかった。(リーグ戦へ向けて)3、4年生が入ってきてベンチに入れるかもわからないので、まずはベンチには絶対入りたい。もちろんスタメンも1年生から入って、チームに貢献したい。練習からもっと頑張りたい。


TEXT=水野桜 PHOTO=藤井圭、稲村真織

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