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2017.06.18
サッカー

[サッカー]駒大に引き分けで6試合負けなしも選手には悔しさ残る

91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)

第10節 

 6月17日(土) 日立市民運動公園陸上競技場

東洋大1ー1駒大

<出場メンバー>

GK

伊藤俊祐(国4=柏U-18

DF

浦上仁騎(国3=大宮Y)

渡邉拓也(国2=FC東京U-18

渡辺星夢(国3=前橋育英)

坂本涼斗(国1=柏U-18

MF

松崎快(国2=大宮Y) →88分 丸山友輔(国4=清水Y)

勝野瑛(国3=浦和Y) →82分 坪川潤之(国2=矢板中央)

高橋宏季(国3=FC東京U-18

宮吉悠太(国4=京都橘) 

FW

坂元達裕(社3=前橋育英) 

阿部敬太(国4=potters bartown FC→74分 小林拓夢 (国2=帝京長岡)


ディフェンス陣を統率している浦上は監督からも高い評価を得ている

同点弾を決めた坂元はドリブルでもチャンスを演出した

宮吉はチャンスで決め切れなかったことを悔やんだ


 5試合負けなしの東洋大は下位の駒大と対戦。前半にPKで先制されたが後半、坂元(社3=前橋育英)が今季5点目を決め同点とする。その後は決め手を欠き、同点のまま試合終了。3試合連続の引き分けとなったが、6試合負けなしと粘り強さを見せた。

 

 試合開始直後の4分、FKを頭で合わせられネットを揺らされるが、オフサイド。立ち上がりからヒヤリとさせられる。その後は東洋大がペースをつかむ。11分には宮吉(国4=京都橘)が相手のCBからボールを奪うと、GKとの一対一に持ち込む。しかし、シュートはGK正面に飛び、先制点を取ることはできない。15分にも再びチャンスをつくる。スローインを受けた坂元が一人かわしてエリア内にいた阿部(国4=potters bar town FC)へパスを出すが、トラップが大きくなりシュートを打つことはできない。対する駒大はロングボールから攻撃をつくろうとするが、「ラインを高く保って、前半は本当にいい守りを見せてくれた」(古川監督)と浦上(国3=大宮Y)、渡邉(国2=FC東京U-18)を中心にチャンスを与えない。しかし、スコアレスで折り返すと思われた42分。エリア内でのヘディングシュートが坂本(国1=柏U-18)の手に当たりPKを与えてしまう。これをしっかりと決められ、先制されて前半を折り返す。

 

 ここまで全15点のうち11点を後半に取っている東洋大。後半に入るとすぐさま試合を振り出しに戻す。52分、高橋(国3=FC東京U-18)のパスを受けた宮吉が高橋にリターン。エリア内に走り込んだ高橋、勝野(国3=浦和Y)が立て続けに打ったシュートはDFにブロックされるが、こぼれ球を坂元がボレーシュートで押し込んだ。「2列目からボランチが前まで入ったことによって得点が生まれたいいシーンだった」と古川監督はボランチの動きを評価。坂元は3試合ぶりの得点となった。その後も主導権を握り攻め続けるが、ラストパスが味方に合わずシュートを打てない。すると試合終盤には駒大の徹底したロングボールに苦戦。競り合いで勝てずにピンチとなるシーンもあったが、「うまく対応はできていた」(浦上)と2点目は与えなかった。

 

 これで6試合負けなしとなったが、3試合連続引き分けと足踏みが続く。「勝利して勝ち点3を取りたかった」(浦上)、「勝てる試合だったので勝ち点2を落としたなと思う」(宮吉)と選手たちは勝ち切れなかったことを悔やんだ。しかし、古川監督は「1部の中で負けないということがどれほど難しいかというのは私も選手も理解している。そこはネガティブにならずにしたい」と負けないことを前向きにとらえた。次節は前期リーグ最終節となる。上位での折り返し、中断期間にあるアミノバイタルカップをいい流れで迎えるためにも最後は勝利で終わりたいところだ。


■コメント

・古川監督

前半は風下で我慢の続く45分だった。相手はロングボール主体の攻撃だということは分かっていたので、ラインを高く保って、前半は本当にいい守りを見せてくれた。失点のところは不運というか、もう少し対応していかなければいけないと思う。駒大も立ち上がりから前に来るというのは分かっていたし、最少失点で折り返せたことは勝ち点につながった。後半1点返せたということは大きいことだと思う。何回かチャンスある中で、90分通しての内容から言うと、勝利で終わらなくてはいけないゲームだった。こっちも勝ち点3欲しいところだったが、勝ち点3を取りに行き過ぎて勝ち点を失うチームもある。そういう意味では後ろの方はバランスを保ちながら、攻撃の方はパワーを加えていく必要があった。得点シーンなんかは2列目からボランチが前まで入ったことによって得点が生まれたいいシーンだった。(3戦勝ちなしだが)6試合負けなしとも言える。1部の中で負けないということがどれほど難しいかというのは私も選手も理解している。そこはネガティブにならずにしたい。(次節に向けて)しっかり勝ち点を1つでも多く積み重ねて、勝てればベストだが、前期を負けずに乗り切れば中断期間もポジティブに過ごせると思うし、その先のアミノバイタルにもつながっていくと思う。また1週間いい準備して順大戦も頑張りたい。


・宮吉(国4=京都橘)

前半で自分にチャンスがあったので決めていればもっと楽な試合運びになったかなと思う。(得点シーンは)(高橋)宏季がいいランニングをしてくれたのでうまく出せた。宏季が決めてくれると思ったけれど、結果的にゴールにつながったのでよかった。(3試合連続の引き分けには)前の2試合は内容からして追い付いてよかったという感じだったが、今日の試合は勝てる試合だったので勝ち点2を落としたなと思う。(次節へ向けて)勝ちが遠ざかっているので最終節を勝ちで終えて、アミノへいい勢いのまま入れるようにしたい。


・浦上(国3=大宮Y)

今日は勝利して勝ち点3を取りにいきたかった。失点してからすぐに追いつけたのはよかったけれど、勝ち点3に値する試合をしていたので、勝ち点2を落とした形になってしまった。(相手のロングボールに対しては)駒大はああいうチームだと分かっていたのでその中でうまく対応はできていた。それでも個人のところでもう少し自分がはね返せていたら楽になっていたと思う。(次節へ向けて)順大はすごい強いチームでリスペクトをしている。アミノバイタルにうまくつなげるためにも、リーグ戦で上位にいくためにも1週間しっかり準備して勝ち点3を取りにいきたい。


[次節試合予定]
第91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)
第11節 6月25日(土) 対順大 佐倉市岩名運動公園陸上競技場にて 14:00キックオフ


TEXT=土橋岳 PHOTO=美浪健五、藤井圭