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2017.06.27
サッカー

[サッカー]順大にあと一歩届かず前期最終戦悔しい結果に

第91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)第11節


6月25日(日) 佐倉市岩名運動公園陸上競技場

東洋大2-3順大

<出場メンバー>

▽GK

伊藤俊祐(国4=柏U-18)

▽DF

浦上仁騎(国3=大宮Y)

渡邉拓也(国2=FC東京-18)

渡辺星夢(国3=前橋育英)

坂本涼斗(国1=柏U-18)

▽MF

松崎快(国2=大宮Y) →63分 丹代藍人(国3=青森山田)

勝野瑛(国3=浦和Y)

高橋宏季(国3=FC東京U-18)

宮吉悠太(国4=京都橘)

▽FW

坂元達裕(社3=前橋育英)

阿部敬太(国4=potters bartown FC) →55分 小林拓夢(国2=帝京長岡)



前半にチャンスをつくりだした松崎

1点目のFKを入れた高橋

2点目のシュートを決めた宮吉


 

 6試合負けなしの東洋大は前期最終戦を2位の順大と対戦。試合開始早々に順大の見事な連携プレーで先制を許してしまい、その後も前後半通して終始苦しい展開が続き2つの追加点を与える。70分に高橋(国3=FC東京U-18)の得点から東洋大のペースになり1点差まで迫るが、順大の堅い守備の前にあと一歩届かず2-3の悔しい敗戦となった。


 天候の怪しい中始まった試合は開始直後2分、右サイドからのクロスを中央で合わせられ順大に先制される。「バランスの部分で少し前がかりになっていた」と古川監督が振り返るように終始順大にペースを握られる試合運びが続いた。5分には、右サイドへのロングパスにうまく抜け出されシュートを打たれるも伊藤主将(国4=柏U-18)がきっちり抑え順大の猛攻を凌ぐ。さらに10分には松崎(国2=大宮Y)が裏に出したパスを宮吉(国4=京都橘)が受けてGKとの1対1に持ち込んだ。シュートを決めきることはできなかったが、難しい試合展開の中でチャンスをつくる。しかし29分に再び中央からシュートを決められ0-2とされたまま前半を折り返す。


 その後、56分に順大のCKからのシュートが決まるもののオフサイドの判定。危うく追加点を入れられるところであったがその4分後、渡辺(国3=前橋育英)がハンドをとられ相手にPKを与えてしまう。これをしっかり決められ0ー3となった。しかしここから東洋大が粘りを見せる。70分に相手のファウルでFKをもらい「触らなくても入ってくれるようないいボールを蹴れた」と言う高橋(国3=FC東京U-18)が上げたボールがそのままゴールに吸い込まれ、東洋大が1点を返した。88分には坂元(社3=前橋育英)のパスに素早く反応した宮吉がGKの飛び出しにも「タイミングよく少し浮かせて決めれた」と振り返るようにうまくかわして貴重な追加点を決めた。2ー3となりもう1点取りにいこうと東洋大が猛攻を仕掛ける。順大のディフェンスラインの乱れぬ堅実な守備の前に追加点は許されぬままホイッスルが鳴り悔しい敗戦となった。


 試合後に古川監督は「失点0でいくことによって相手が焦れるという展開まで持っていくことが今日の我々のプランだったが、今日はそういったゲームにならなかった」と立ち上がりの悪さを悔やんだ。チームのピンチを多く救った伊藤は開始直後の相手の先制点に触れ「そこがこの試合1番大きかった」と振り返る。前期リーグはこれで終わりを迎えるがこの後は去年悔しい思いをしている「アミノバイタル®」カップ2017第6回関東大学サッカートーナメント大会が控えている。「今日のこの負けが発奮材料としてチームがさらに成長できればと思う」と前向きな言葉で締めくくった古川監督。チームのさらなる飛躍を誓う。


◾コメント

・古川監督

(順大との差は)追いかける形になったぶん、バランスの部分で少し前がかりになって2失点目3失点目を重ねてしまったこともあると思うし、失点0でいくことによって相手が焦れるという展開が今日のプランだったが、そういったゲームにならなかった。(この試合の収穫と課題)0ー3になっても選手たちがゲームを捨てずに最後までファイティングポーズをとってくれた、というところは次に繋がる。課題としては3失点して勝ち点を取れる試合は無いと思うので、やはり守備を安定させてロースコアで勝っていく。(前期リーグの総括)開幕4試合のところで1勝3敗というスタートを切ったことを考えると、残りの7試合で1敗しかせずに勝ち点を積み重ねてくれたというところはあるが、あと1つでも2つでも勝ち点や勝利を積み重ねたかったなと思う。後期リーグではまずは残留、残留が決まったらインカレ、というところを見据えながら1つでも順位を上げていけるようにまた出直したいなと思う。(アミノバイタルに向けて)1部リーグと全国大会で自分たちの存在を示すことは大事だと思っているし、今年は天皇杯を早い段階で逃してしまったので唯一残された全国をまずは手にしたいと思う。負けていなかったところから今日のこの負けが発奮材料としてチームがさらに成長できればと思う。


・伊藤主将(国4=柏U-18)

FWの選手に気をつけてやろうって話しててすぐ決められたので、まずそこがこの試合1番大きかった。(順大の印象は)トップレベルなチームだと意識していた。(前期リーグを振り返って)まだまだやれたなというところ。印象に残った試合は、1試合目の専修(大)戦。負けてしまったが1部の温度を感じたことを覚えている。(守備から入る試合展開について)PKからの失点が4、5回前期通してあったので、失点は減らせると思う。(アミノバイタルカップに向けて)絶対にまず2勝して総理大臣杯に出られるようにしていきたい。


・高橋(国3=FC東京U-18)

(FKは狙ったか)ゴールに向かうようなボールを蹴れれば得点を狙えるし、触らなくても入ってくれるようないいボールを蹴れた。(上位の順大は)今まで対戦した中では一番攻撃力があった。(前期の総括)初めての1部ということで、うまくいかないというのはみんなわかっていた。下を向くような順位でもないし、後期で巻き返せる自信も力もある。(アミノバイタルカップへ向けて)総理大臣杯に出れなかった悔しい思いをしているので、今年はしっかりと出るように関東でしっかり勝って、全国をつかみ取りたい。


・宮吉(国4=京都橘)

早い時間に先制点を与えてしまったというのは少し(試合を)難しくしてしまった。(ハーフタイムは)しっかりと戦う姿勢をもってやろうと話した。(ゴールシーンは)たつ(坂元)が仕掛けてくれて、タイミング良く少し浮かせて決めれた。前期リーグはずっとチャレンジャーという気持ちで戦っていたが、1部のチームとして自分たちよりカテゴリーの下のチームと当たるので、リーグ戦とは違った戦い方になると思う。しっかり総理大臣杯に出場できるように、自分たちのやることをやって勝っていきたい。


[次節試合予定]
「アミノバイタル®︎」カップ2017 第6回関東大学サッカートーナメント大会《兼総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選》
1回戦   7月1日(土)対関学大   時之栖スポーツセンターにて 12:30キックオフ




TEXT=稲村真織 PHOTO=金澤瑞季、藤井圭、五十嵐翔也