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2017.07.02
サッカー

[サッカー]アミノバイタルカップ開幕!関学大に勝利し全国へ一歩前進

「アミノバイタル®」カップ2017第6回関東大学サッカートーナメント大会《兼総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選》 1回戦


7月1日(土)  時之栖スポーツセンター裾野グラウンド

東洋大2-0関学大


<出場メンバー>

▽GK

伊藤俊祐(国4=柏U-18)

▽DF

浦上仁騎(国3=大宮Y)

渡邉拓也(国2=FC東京-18)

渡辺星夢(国3=前橋育英)

坂本涼斗(国1=柏U-18) →87分 朝妻佑斗(国2=大宮Y)

▽MF

坂元達裕(社3=前橋育英)

勝野瑛(国3=浦和Y) →84分 坪川潤之(国2=矢板中央) 

高橋宏季(国3=FC東京U-18)

宮吉悠太(国4=京都橘)

▽FW

阿部敬太(国4=potters bar town FC) →78分 丸山友輔(国4=清水Y)

丹代藍人(国3=青森山田) →67分 小堀将人(国4=八千代)



試合を決める2点目を取った渡邉


丹代は久しぶりのスタメンに結果で応えた


浦上は6試合ぶりの完封勝利に貢献した



 総理大臣杯への出場チームを決める「アミノバイタル®」カップ2017第6回関東大学サッカートーナメント大会(以下、アミノバイタルカップ)が開幕。初戦は関学大と対戦した。序盤から主導権を握ると前半終了間際に丹代(国3=青森山田)のゴールで先制する。後半には渡邉(国2=FC東京U-18)が追加点を決め2-0で勝利。2回戦へと駒を進めた。

 アミノバイタルカップは最大9日間で5試合を戦うハードスケジュールとなるが、「初戦勝たないことには何も始まらない」と古川監督はリーグ戦からあまり選手を変えずに挑んだ。試合は序盤から東洋大ペース。10分、渡辺(国3=前橋育英)のクリアを相手のCBがトラップミス。裏に抜け出した坂元(社3=前橋育英)がシュートを放つもGKがセーブ、こぼれ球に丹代が詰めるがDFに阻まれた。その後は細かくパスを回しチャンスを作るがシュートが打てず得点を奪えない。このまま前半終了かと思われた45+2分、左サイドでボールを受けた阿部(国4=potters bar town FC)がドリブルで切り込みクロス。エリア内で待っていた丹代が合わせネットを揺らした。リーグ戦を途中からけがで欠場していた丹代は公式戦約1ヶ月ぶりのスタメンに「まだ試合勘だったりゲームの雰囲気だったりを少し忘れていた」と不安げだったが、ゴールという結果で古川監督の期待に応えた。

 後半は一転して関学大に押し込まれる時間が続く。75分には右サイドからのクロスを合わせられ同点と思われたが、これはハンドの判定。その後も相手の攻撃をしのぐと、試合終了間際の89分、試合を決める2点目が生まれる。高橋(国3=FC東京U-18)がファウルをもらいFKを獲得すると、「宏季くん(高橋)とは高校からずっと一緒で付き合い長いので、大体どこに来るかわかる」とニアサイドに走り込んだ渡邉が頭で合わせた。このまま2—0で試合は終了。総理大臣杯へ一歩近付いた。

 リーグ戦は5試合連続失点を許していて4試合勝ちがなかった東洋大だが、この試合では相手に決定機を与えなかった。無失点に貢献した浦上(国3=大宮Y)は「個々で気にしている部分もあった。0に抑えられて良かった」と6試合ぶりの完封勝利を喜んだ。また古川監督は「トーナメントの難しさで先に取られてしまうと、焦りからなかなか返せない。そうならないようにいい入りをしてくれた」とディフェンス陣を評価した。

 次戦に勝てば総理大臣杯に王手をかける。渡邉は「去年全国行けなかった分、今年は絶対行きたい」と大会への思いを口にした。相手は昨年1部昇格を争った神大。1部のプライドを見せつけられるか注目だ。



▪コメント

・古川監督

関学大は去年2部から神奈川県リーグに降格したとはいえ、我々の中では関東リーグのチームだと思っているし、そういうつもりで選手たちには上から目線でやると先に取られてそのまま逃げ切られてというゲーム展開になりかねないから、まず自分たちがいかにスキなくやれるかと伝えた。選手たちはこちらの意図することにしっかり応えてくれた。多少先のことを見つめることも頭の中にはよぎったが、力のあるチームだということでまずは初戦勝たないことには何も始まらないので、しっかり先制してリードしていく展開の中で色々コントロールしながら試合を運べるような展開に持っていこうとした。まさに難しいゲームだったと思うし、その中でしっかり先制できたことと追加点取れたことは次につながる部分だと思う。後ろは0で抑えるということは一番の仕事だと思うし、リーグ戦の最後の4試合のところは勝利をあげられなかったが、いずれの試合も先制されて追いかける展開になって、追い付いて勝ち点1を取れた試合もあったが、やっぱり先に取られると難しい試合にしまう。今日のゲームもトーナメントの難しさで先に取られてしまうと、焦りからなかなか返せないというのは、毎年アミノバイタルカップに参加している中で上位のチームが下位のチームに負けるというのはほぼそのような展開になる。今日のゲームはそうならないようにいい入りをしてくれた。(次戦に向けて)いずれにしても力のあるチームであることは間違いない。しっかり1日空く中日を利用して、ちょっとでもいい状態で臨めるようにしたい。しっかりこの御殿場ラウンドを勝ち残って全国への出場権に王手をかけられればと思う。


・丹代(国3=青森山田)

今日は自分自身怪我してから初めてのスタメンだった。久しぶりということで少し違和感があったが、点も取れて良かったかなと思う。(感じた違和感とは)怪我して公式戦2試合目だが、それでまだ試合勘だったりゲームの雰囲気だったりを少し忘れてたなという違和感。(ゴールシーンについて)右サイドからドリブルで突破していったら中に入るというのは意識していたので、結果そういうふうになって良かった。ゴール自体久しぶりなので素直に嬉しかった。(関学大の印象は)個々がすごく技術高くて、チームでまとまって戦う印象。結果後半すごく押し込まれて危ないシーンも結構あって、すごいチームだった。(次節へ向けて)明後日すぐなのでしっかりリカバーして体作っていきたい。次勝たなきゃ今日勝った意味が無い。次も全力でやりたいと思う。


・浦上(国3=大宮Y)

1試合目が大事というのは試合前から話をしていた。難しい試合だったが勝ててよかった。(6試合ぶりの無失点)個々で気にしている部分もあった。拓也(渡邉)とかディフェンス陣には常に声をかけていた。伊藤くんに助けられた部分もあったが、0に抑えられてよかった。(関学大の印象)昨年からいいチームだということは感じていた。でも僕たちも1部で戦ってきた中で自信を持ちながら戦うということはできたと思う。ここで差を見せないと僕たちが1部で戦っている意味がなくなってしまう。(相手が)いいチームというのはリスペクトしつつ、自分たちも1部でやっているというところを見せたかった。(次戦に向けて)体がきついとか言ってられない。他のチームも同じ条件なので、戦うのはもちろん僕たちの目標は全国大会出場を目指していく中で、タイトルも取りたいというをすごい自分の中で持っている。何としても次勝って3回戦目指して、まずは2回戦を全力で全員に声かけてチーム一丸になってやっていきたい。


・渡邉(国2=FC東京U-18)

相手が県リーグというのもあったがトーナメントなので何が起きるか分からないとみんなで話していた。その中でしっかり点取って無失点で勝てたというのは良いことだと思う。(4試合ぶりの完封勝利)これまでの4試合は先制点を奪われいて、その立ち上がりの部分が自分たちの悪いところだと思うので、そういうところはアミノバイタルカップに入る前から話していて、立ち上がりの部分しっかり行こうとも話していたので、それがしっかり試合に出たと思う。(得点シーン)宏季くん(高橋)とは高校からずっと一緒で付き合い長いので、大体どこに来るかわかる。あそこに行けばボール来ると思っていたら本当に来て、ちょっと頭で触るだけだった。(次戦に向けて)慶應も神大もどちらにしてもいいチームだが、去年全国行けなかった分、今年は絶対行きたいので次の試合も絶対勝って全国に近づきたい。



TEXT=土橋岳 PHOTO=藤井圭