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2017.07.04
サッカー

[サッカー]格下神大に完敗 全国に手は届かず

「アミノバイタル®」カップ2017第6回関東大学サッカートーナメント大会《兼総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選》 2回戦

 

7月3日(月)  時之栖スポーツセンター裾野グラウンド

東洋大1-3神大

 

<出場メンバー>

▽GK

伊藤俊祐(国4=柏U-18

▽DF

浦上仁騎(国3=大宮Y)

渡邉拓也(国2=FC東京-18

渡辺星夢(国3=前橋育英)

坂本涼斗(国1=柏U-18) 

▽MF

坂元達裕(社3=前橋育英)

勝野瑛(国3=浦和Y) →58分 白石直毅(国4=前橋育英) 

高橋宏季(国3=FC東京U-18

宮吉悠太(国4=京都橘) →78分 野本幸太(国1=市立船橋)

▽FW

阿部敬太(国4=potters bar town FC) →62分 出村颯太(国3=桐生第一)

丹代藍人(国3=青森山田) →67分 小堀将人(国4=八千代)

追撃弾となる1点を決めた坂元


高橋も好機を演出する


公式戦初出場となった出村



 2017年度第41回総理大臣杯全日本サッカートーナメントの予選である「アミノバイタル®」カップ2017第6回関東大学サッカートーナメント大会(以下、「アミノバイタル®」カップ2017)2回戦。相手は以前昇格戦を共に戦った神大。54分、坂元(社3=前橋育英)が1点を返すも追撃及ばず1-3で敗北し、全国大会進出の道は途絶えた。


 序盤から流れは神大。相手DFの強いプレッシャーに阻まれなかなか敵陣にボールを運ぶことができない。12分、右サイドから攻め込むも相手にボールを奪われそのままカウンターに持ち込まれる。相手のシュートを一度は防ぐものの、渡辺(国3=前橋育英)のバックパスが乱れGK伊藤主将(国4=柏U-18)が反応しきれずトラップをミス。相手にボールを奪われそうになり足を出すがこのプレーがファールとみなされ、15分相手にPKを与えてしまう。これをしっかり決められ先制を許す。だが27分チャンスが訪れる。阿部(国4=potters bar town FC)からの縦パスにうまく抜け出した坂元がシュートを狙うも相手GKに阻まれる。こぼれ球に高橋(国3=FC東京U-18)が反応し再びシュートを放つ。しかしこれは枠を外れ得点には至らず。「自分たちのパスワークができればチャンスも増やせた」と坂元が振り返るようにその後もチーム内でうまくパスを合わせることができず得点が生まれないまま前半を折り返す。

 

 強まる風の中なんとか流れをつかみたい後半だったが、53分には相手のシュートにGKが反応するも2点目を奪われてしまう。「同点に返す前に追加点を取られ難しい展開になった」と古川監督が言うように神大ペースに飲み込まれたかと思われた54分、坂元が中央で坂本(国1=柏U-18)からボールを受ける。そのままドリブルで切り込みシュート、1点を返す。同点を狙い奮闘するものの63分、相手のシュートがゴール左上に吸い込まれ1-3。その後83分FKからのこぼれ球を蹴り込むが枠外。また88分に相手のハンドから浦上(国3=大宮Y)が獲得したPKは右隅に外れてしまう。ここで試合が終了し「アミノバイタル®」カップ2017は無念の2回戦敗退となった。

 

 前期は今試合で終了となったものの「終盤での体力をつけたい」と坂本は振り返る。また「最近数試合は先制される場面が多かったので守備面での見直しが必要」と高橋が言うように個々で課題を見つめ直せる契機ともなった。後期リーグでは今以上の実力をつけ1部の世界で爪痕を残せるかが重要だ。



▪コメント

・古川監督

ミーティングでも相手に先に点を与えてしまうと難しい展開になるのでこっちが先制できるようにやろう、また相手はしかり因縁の対決という思いもあるだろうという所と1回戦の順延なので連チャンでやっている分余計メンタル的には強い気持ちを持っていきたいという所やそういうハンデを乗り越えようとしてくるだろうという話で選手を送り出した。しかし結果的にはその思いに飲み込まれてしまった。1点返したことでまた勝負がつながったかなという感じだったがそこから同点に追いつく前に3点目を取られてしまい難しくなってしまった。今日のように自分たちよりも下のカテゴリー相手にも勝ちきれないということはまだ力不足だという事。リーグ戦まで2ヶ月半時間があるが、個人的にもチーム的にもレベルアップしていかないと、あっという間に降格圏に吸収されてしまうと思うのでまたしっかり自分たちの現状を見つめ直していくしかないと思う。今は今日の敗戦をしっかり受け止めチーム全体でいいリアクションをみせて、次のリーグ戦での1部残留を第一に考えて1試合でも早く決めインカレにつなげていきたい。


・坂元(社3=前橋育英)

後半、自分たちの身体が動かなくて裏への動き出しや間に顔を出す動きなどが全くできていなくて流れをつかめず、ああいう形でもったいない失点をしてしまった。得点シーンは涼斗からいいボールが来て、相手も結構疲れていて隙があるのがわかっていたので中に切り込んでニアに打った。あれは得意な形で決められたのは良かったが、流れに乗って2点、3点取れなかったのがもったいなかった。(課題と収穫は)第一に身体が動いていなかったことともっとインパクトのあるプレーとか全くできていなかったのでプロになる上そこはもっと突き詰めてやっていくという事。今日のような調子が悪い中でも1点という結果を残したことは少しは良かったと思う。(後期に向けて)全国の舞台を失ってしまったので、自分たちは後期リーグ戦に向けて全国以上に質のいい練習・練習試合をやっていかなければならない。ここからまた切り替えて集中し直してやっていきたい。

 

・高橋(国3=FC東京U-18

自分たちのミスから失点につながってしまって、ただただふがいない試合をしてしまった。相手の球際の強さは球際もそうだし、中盤でのセカンドボールはほとんど相手が取っていたので苦しい展開だったかなと思う。その中でも自分たちのパスワークができれば相手をいなしながらチャンスも増やせた。自分たちで苦しくした試合だった。(これからの課題は)ここ数試合は先制される試合が多かった。失点をしなければ負ける試合も無いのでこれからの課題はまず守備の方からもう一度やり直さないといけないと思う。

 

・出村(国3=桐生第一)

監督からの指示は時間帯も考えて、どんどん仕掛けていけと言われた。相手が勝っている中で全体が前に仕掛けていく積極的な姿勢が必要だった。裏に抜け出す部分とか通用する部分はあったので、ゴールにつながればもっと良かった。(これからに向けては)自分の持ち味を存分に生かせば、チームの力になれると思う。毎日の積み重ねが大事なので、練習からしっかりいい雰囲気でやっていきたい。

 

・坂本(国1=柏U-18

自分たちのミスから失点だったのでもったいなかった。シュート数も少ないので本当にもったいない。(右サイドの基点となっていたが)自分が評価されているのは攻撃。東洋は右サイドから攻めることも多いので。(終盤には高い位置に上がったが)とにかく前に前に攻撃していけ点を取りにいけという感じだった。(課題と収穫は)終盤に自分が上がったり戻ったりと入るところでの体力をつけていきたい。インテンシティーの高い試合が続いていて、1年のときからこれだけの試合に出させてもらっているので、すごくいい経験ができている。(後期リーグ戦へ向けて)目標は残留なので、目の前の1試合1試合を大事に戦っていきたい。

 

TEXT=渡部穂乃花 PHOTO=美浪健五