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2017.08.29
水泳

[水泳]インカレ直前特集③女子主将として「総合優勝2連覇に向け、覚悟して挑む」~露内若葉~

水泳部 インカレ直前連続特集③ 露内若葉


※9月1日~3日に、学生日本一を決める第93回日本学生選手権水泳競技大会(以下、インカレ)が大阪府・東和薬品ラクタブドームで行われます。それに際し、インカレ開幕前日まで注目選手のコラムをカウントダウンでお届け!

今年のインカレのキャッチコピーは「大阪夏の陣・負けられへん戦いが今ここに」世界水泳、ユニバーシアード代表選手も数多く出場し、熱戦が繰り広げられること間違いなし!

 女子主将として迎える最後のインカレ。今まで以上に、自分のことだけでなく周りにも視野を広げて後輩の様子を把握し、自分に余裕をもたせて引っ張っていかないといけない。さらに、昨年の総合優勝という”襷”を繋いで連覇を狙いに行く。かなりのプレッシャーが掛かっているにもかかわらず、露内は常にモチベーションをあげている。というのも、1年生から3年生までは、高校生の頃のインターハイのみに焦点を当てていたスタンスが抜け切れず、春先や冬場までに結果を残せない状態が続いていたが、4年生になって初めて4月の日本選手権で大爆発。ユニバーシアード代表に選出された。このことは露内自身に大きな自信を与えた。

 露内が憧れる選手は星奈津美選手。星選手の人柄や人間性を尊敬している。普段のおおらかで優しい性格からは想像もつかない、試合の時は戦闘モードに切り替える姿も尊敬する点だ。しかし、そのような憧れの姿はもうすでに今の露内も兼ねそろえている。練習中は水泳のことだけを考え、調子の良し悪しがある中でもその日に出来ることをこなし、休日の時には思いきり楽しむなど、オンオフの切り替えを忘れない。

 女子総合優勝2連覇もそうだが、女子400㍍個人メドレーでも大橋(国4=草津東)とワンツーフィニッシュを狙う。露内を筆頭とする東洋の選手らが、もう一度表彰台に満面の笑みを浮かべながら立つ姿が現実となるのは容易に想像できる。王者のプライドと、これまでたゆまず続けてきた努力は、必ずや本番に大きな力となって発揮されるだろう。


――最近の練習で一番力を入れていることはなんですか 

最近力を入れていることは、チームの女子キャプテンということもあり自分のことだけでなく周りにも視野を広げて、後輩の様子を見たり、自分に余裕をもって練習することを心がけています。

 

――憧れや目標にしている選手は誰ですか 

憧れの選手は星奈津美さんです。人柄や人間性が尊敬できます。普段はおおらかで優しいですが、試合になると戦闘モードになるなど、オンオフの切り替えであったり、普段の奈津美さんの優しさに助けられたことも何度かあるので、そういう人になりたいと思うようになりました。

 

――モチベーションはどのように保っていますか 

試合で絶対にメダルを獲りたい、ベストを出したいという気持ちを忘れることなく、練習中であってもたとえ調子の良し悪しはあっても、その日に出来ることをやろうと考えています。タイムが悪くても良いフォームで泳ごうと意識したりしています。

 

――集中力を高める工夫としてなにかしていることはありますか 

試合の時は音楽を聴いて、周りの音を消して自分だけに集中するという方向でやっています。練習中は人とあまり話さず黙々と練習をこなしています。やるときは、水泳のことしか考えていません。

 

――オフの時はどのように過ごしていますか

食事は考えますが、他は切り替えて思いっきり楽しみます!授業があれば受けに行って、ケアに行ったり、後輩と一緒にご飯を食べに行ったりしています。

 

――1番落ち着く瞬間はいつですか 

やはり布団に入っている時が一番落ち着きます、ご飯を食べている時もです(笑)でも、疲れていて食べることができないときとかもありますね(笑)

 

――日本選手権の初日に自己ベストを大きく更新しましたが、振り返ってみてどうですか

最低限ベストタイムとユニバーシアードの代表入りという目標が達成できて、決まってほっとしたのもあるのですが、あくまでも通過点なのでその先を見据えていました。大学生は4月の日本選手権と、9月のインカレの2回ピークをもっていかないといけない。1年から3年までは一度も4月にベストが出たことがなかったので、今回はようやく実ってよかったと思っています。高校生までは、4月の日本選手権にはピークを合わせず、インターハイだけに焦点を合わせてやっていたので、夏には結果が出ても春先や冬場はなかなか結果を残せないまま入学してきました。そのスタンスが自分の中で変えられないままでいたので、ようやく4年で達成できて本当に良かったです。

 

――ユニバーシアードの代表にも選ばれた時の気持ちを教えてください 

素直にうれしかったのとほっとした気持ちと、一緒に行っている高地メンバーでほかの選手はもう当たり前のように日本代表には入れるので、私だけ連れて行ってもらった身分で入れなかったらどうしようという事も考えたことがありましたが、ユニバーシアード代表に入ることができたので、平井先生にも結果で少しは恩返しできたのではないかと思います。

 

――女子主将として迎えるインカレですが、去年と意識に変化はありますか 

去年は偉大な先輩方がいらっしゃって、一人で40点稼ぐような方ばかりだったので、プレッシャーはありますし、その穴を埋めなければいけないというのもあります。今の4年生女子は3人で引っ張っていかないといけないので、去年総合優勝している分、今年は王者として挑むのにそれなりのプライドもありますし、実際上の立場になって大変なこととか色々とありますが、向かっていく先は2連覇しかないと思っているので、覚悟して挑みます。

 

――最後にインカレに向けて自分が何か達成させたいと思っていることはなんですか

総合優勝ですね。個人でも大橋とワンツーフィニッシュしたいと思っています!


■露内若葉(つゆうち・わかば)

学部学科学年/文学部英語コミュニケーション学科4年

生年月日/H7・5・14

血液型/A型

身長/165㌢

出身地/京都

出身高校/京都外大西

エントリー種目/400m自由形、400㍍個人メドレー


TEXT=森瑞季

ジャパンオープン2016
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