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2017.09.02
水泳

[水泳]山本悠が自己ベスト連続更新で2位入賞!男子総合3位で明るいインカレ幕開けに

第93回日本学生選手権水泳競技大会


9月1日(金)~3日(日) 東和薬品ラクタブドーム


(1日目・予選)

◆男子50m自由形

10組
9着 高安 24"32

13組
4着 高瀬 23"29


◆男子400m自由形

5組
7着 森本 3'56"81

6組
6着 山本健 3'57"71

7組
1着 山本悠 3'52"40
→全体1位で決勝進出


◆男子200mバタフライ

7組
2着 松田 1'57"05
→全体5位で決勝進出

7着 廣瀬 2'00"41

8組
1着 三好悠 1'55"86
→全体1位で決勝進出


◆男子200m背泳ぎ

5組
9着 三好健 2'10"80

9組
2着 小鶴 2'01"76
→全体5位で決勝進出

5着 山本遥 2'04"03


◆男子100m平泳ぎ

2組
3着 辻田 1'04"41

8組
8着 上田 1'03"70

9組
1着 毛利 1'00"93
→全体3位で決勝進出


◆男子4×100mフリーリレー

5組
3着 東洋大 3'22"22
(中村-三好悠-松田-川口)
→全体5位で決勝進出


(1日目・決勝)

◆男子400m自由形
2位 山本悠 3'51"62

◆男子200mバタフライ
3位 三好悠 1'56"06

4位 松田 1'56"96

◆男子200m背泳ぎ
4位 小鶴 2'00"77

◆男子100m平泳ぎ
3位 毛利 1'00"82

◆男子4×100mフリーリレー
5位 東洋大 3'21"73
(中村-三好悠-松田-川口)

[総合得点]

1位 明治大 140.5点

2位 中央大 121.5点

3位 東洋大 107.0点

4位 中京大     99.0点

5位 早稲田大 96.0点

6位 日本大     74.5点

7位 筑波大     67.5点

8位 近畿大     59.0点

全国大会で自身初の表彰台に笑顔を見せる山本

スタートから勢いに乗る三好悠

毛利も最後のインカレで表彰台に上る

小鶴は悔しい4位も、ラストイヤーで大爆発

大会初日は松田のガッツポーズが連発だった

  日本学生選手権水泳競技大会(以下、インカレ)が開幕した。初日は決勝進出者が続出し、東洋大は男子総合3位と予想以上の位置につけた。

 400m自由形には山本悠(法3=智辯学園)が出場。予選から自己ベストを更新し、1位で決勝に進出。最初の50mを2位でスタートした山本。しかしその後横一列にならんだ2位争いの中で4位にまで順位を落とす。しかし、300mのターンを目前に大きなストロークで2位に返り咲く。最後100mまで、ペースを落とすことなく2位でフィニッシュ。予選を上回るタイムに、「素直にうれしかった」と笑顔を見せた。全国の舞台で個人種目初の表彰台を経験した山本は、自己ベスト連続更新の理由を「質の高い練習ができていて自信があった」と語る。さらに山本にはインカレ2日目に1500m自由形が控えている。日本選手権で13秒自己ベストを更新したこの種目でどこまでタイムを縮めるか、目が離せない。

 200m背泳ぎには小鶴(法4=日出)が出場した。去年のインカレで決勝進出を望んでいた小鶴だったが決勝には残れず。悔しい思いを秘めていた。しかし、「今年はなんとしてでも表彰台を狙っていこうと思っていた」と悔しさをバネに練習を積んだ。その努力が報われ、全体5位で決勝進出。結果は4位と惜しくも表彰台に上ることは叶わなかったが決勝の舞台でベストを更新し、「気持ちよかった」と振り返った。

 200mバタフライには三好悠(営4=八幡浜)、松田(法3=京都外大西)が出場。三好悠は2位でスタートをきった。その後「抑えすぎてしまった」と順位を1つ落とす3位でゴール。しかし、「みんなの力を借りて100%の力は出した」と全力を出し切った。松田は予選は5位通過だったが、決勝では徐々に前との距離を詰めていき、粘りのある泳ぎで三好に続く4位につけた。松田の専門種目は個人メドレーだが、バタフライでも決勝で4位入る実力を持っていることを証明した。インカレ最終日の400m個人メドレーでメダル獲得を狙う。

  100m平泳ぎに出場した毛利は3位入賞を果たしたが自身の持つベストタイムには届かず。前半から積極的なペースで仕掛けたがほぼ一列に並び、飛び抜けることはできなかった。「粘りが足りなかった」と語る毛利だが、インカレ最終日には本腰を入れる200m平泳ぎが控えている。自己ベストを狙う毛利のタイムに注目だ。

  4×100mフリーリレーには中村(文2=比叡山)、三好悠、松田、川口(法2=津田学園)が出場した。予選を5位で通過し同じメンバーで決勝に挑んだ。中村は予選では納得のいくタイムが出なかったが決勝で自己ベストを更新。松田は個人レースの後で疲れはあったと語るが、疲れをみせない泳ぎで順位を上げ、川口は前半から積極的になレースを見せたが惜しくも表彰台には届かなかった。「来年はこの3人がもっと逞しくなってくれる」。と三好悠が語るようにこの経験はこれからも活かされ続ける。

 2日目は初日に2位入賞を果たした山本悠が1500m自由形、3位入賞の三好悠、そしてリレーで自己ベストを出した中村、積極的なレースを持ち味とする川口が200m自由形に登場する。4年生が底力を見せつけたインカレ初日。個人種目では4年生の決勝進出が目立った。しかし、リレーからもわかるように新戦力が確実に成長している。高学年の力、そしてフレッシュな力にも期待だ。


■コメント
・小鶴(法4=日出)
予選が終わって、キックを意識して泳いでいたが少し足がきつくて、決勝はそこの部分を変えていこうと思って腕を中心に回して行ったらベストタイムで終われたのでよかったと思う。表彰台を狙っていたので少し悔しかった。(決勝に進んで)去年は200m背泳ぎで決勝に進もうとしていたが予選落ちしてしまい悔しい思いをしたので今年はなんとしてでも表彰台狙っていこうと思ってやってきた。ここまでこれてよかったと思う。全国の舞台で決勝に進むとか高校の時は全然なくて、大学で初めて経験したので気持ちよかった。(最後のインカレは)こうやって興奮してレースをできることもないと思うので、1レース1レースを大事に、全力を出し切っていこうと思っている。(チームメイトの応援は)めちゃくちゃ力になりました。明日は「メダルを取ろう」と約束しているので、明日は絶対メダルとりたいと思う。

・三好(営4=八幡浜)
200m バタフライはもう少し予選の方で楽にいけばよかったなと思う。でも、どうしてもチームに勢いをつけたかったのでベストだしてちょっと一発やってやろうかなという気持ちでやっていた。予選に比べて本選では抑えようと思っていたが、思った以上に抑えすぎてしまったので、もう少し勢いに任せていけば良かったかなっていうのが心残りです。でもみんなのパワーを借りて100パーセント力は出して表彰台には上がれたのでよかった。(4×100mフリーリレー決勝に関しては)、できれば自分の中では表彰台に上がりたいと思っていた。萩野公介さんと天井翼さんがいなくなった今、2人がいなくてもある程度までは行くぞというのを証明できたと思うし、来年はこの3人がもっと逞しくなってくれると思うのでもっといい結果を出してもらいたい。僕ができることは、喝を入れてあげることと、勢いをつけることだと思うし、言葉で伝えるよりも、背中で見せた方が伝わると思うので、僕の背中を見て色々と学んで欲しいなと。そのぶん僕は沢山のものを伝えようと思って一本一本レースしようと思ってやっていて、もう後6レースしかないが、その一本一本を大切にしていいものを残してあげれたらいいなと思う。最終的にできることは、自分自身が点数を稼いで勢いをつけることだと思うので、みんなも緊張してると思うが声をかけあったり協力して、みんなで一人一人100パーセント力を出せるように、自分のレースよりも他人のレースの力になれるようにやっていきたいなと思っています。

・毛利(営4=金沢)
前半から積極的なレースができたと思うのでそこはよかったが後半の粘りが足りなかったかなと思う。(自分から見た決勝のタイムは)全然ダメですね。ベストが1'00"60持ってるので。用をいえば59秒台を出したかった。(最後のインカレはとういう思いで挑んでいるか)僕のレースを見て後輩たちとか、みんながさらに盛り上がってくれたらと思って泳ぎました。東洋大の応援は、それはもう力になります。(個人の目標は)とりあえず自己ベストを更新。100m平泳ぎで3位という結果なので、200mでは前半から飛ばしすぎずに適度なペースを保ちながらもっとしっかりと泳ぎたいと思う。(次のレースに向けて)400mメドレーでそこでは4年生として後輩にリードを保った状態で泳ぎ着れればいいなと思う。

・松田(法3=京都外大西)
(個人のレースからリレーで疲れは)疲れはあるが、最初からわかっていたこと。マネージャーとか先生が自分を信用してくれて選んでくれていると思ったので役割を絶対に果たそうと思っていた。その一心で頑張った。インカレですごいタイムがでて、そこから1年間ずっとベストも出ていなかった。この試合でタイムが出なかったら水泳やってる意味ないなというくらいの気持ちで臨んでいるので、何が何でもという気持ちがあった。(次のレースは)最終日に400m個人メドレーと800mフリーリレーがあるので、個人では400m個人メドレーでしっかりメダル取れるように頑張りたい。

・山本悠(法3=智辯学園)
(2位入賞を果たした今の気持ちは)素直に目標としてた優勝とインターナショナルDの3'50"51の記録を狙っていたが、そのタイムに届かなかったのが悔しい。(予選、決勝と自己ベストが出た要因は)距離も泳いで質の高い練習ができていたので自信はあったのであとは出すだけだなと思っていた。予選から少し余裕をもって泳げたがベストが出せたので今年は合格点かなと思います。(連続で自己ベストが出た気持ちは)素直にうれしかった。個人でこのような全国大会で決勝に残って表彰台に上れたのが初めて。それは来年最後のインカレで絶対優勝しようという気持ちにつながるので、来年は絶対優勝します。(チームメイトからの応援は)インカレはチーム対抗戦なので自分の力より本当にみんなの応援が力になると思った。インカレは応援が一番いいなと思います。(明日の1500m自由形に向けて)1500mはそんなに回数を泳いでいないので日本選手権で決勝に残れたのでそこの意地はしっかり見せたいと思う。

・川口(法2=津田学園)
(リレーのレース展開は)自分の持ち味は前半から積極的に行くことなので、前半とりあえず早いペースで仕掛けて後半粘り切ることを心がけた。(今日泳いだ手ごたえは)周りの選手がすごくペースが早かった。隣の選手がすごく速くて離されたのが悔しかった。(明日に向けての意気込み)自分も明日は200m自由形なのでそこで取れる点はしっかり取れるように頑張りたいと思う。


・中村(文2=比叡山)
(今日のリレーを振り返って)予選は自分が1泳だったが、自己ベストが出なくて本当に悔しかった。決勝では自己ベストが出たので目標よりは遅いが、自己ベストが出たことはよかったんじゃないかなと思う。(明日に向けての意気込み)明日は200m自由形とメドレーリレーで出させてもらう。200m自由形では代々先輩たちがいい順位に入っている種目なので自分もしっかり決勝に残りたいと思う。

TEXT=望月優希 PHOTO=越塚日南、梅山織愛、菊池美玖

ジャパンオープン2016
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