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2017.09.04
バスケ

[バスケ]中大に大敗 敗戦重ねるも佐久間奮起

第93回関東大学バスケットボールリーグ戦

9月3日(日) 日体大世田谷キャンパス



東洋大59-87中大

 20|1Q|27

 6|2Q|21

 8|3Q|17

 25|4Q|22


スターティングメンバー

5 渡邉浩平

16 澤井大輝

28 佐久間澪

29 岩淵俊也

50 唐澤恵介


インサイドでの活躍に期待がかかる平


プレーでチームを鼓舞する佐久間


 初戦黒星というリーグ戦の悪い出だしを払しょくしたい中大戦。1Qは互いに点を取り合い競った試合展開を繰り広げるも2、3Qでゴールに嫌われてしまい、得点を1桁に抑えられてしまう。その失点が大きく響き、結果59―87で2連敗を喫した。

 

  先制したのは中大だった。東洋大の持ち味であるディフェンスからリズムをつくろうとするも、相手に立て続けに2本3ポイントシュートを決められる。そこで起点となったのは澤井(済2=新潟商)だ。シュートフェイクからドリブルで相手をかわしてミドルシュートを決め、チームに得点をもたらす。しかしその後勢いづくことができず取って取られての攻防が続き、1Qを20-27で終えた。流れをものにしたい2Qは、開始15秒で川上(済3=市立船橋)の3ポイントシュートが決まり、チームを沸かせる。このまま東洋大のリズムに乗っていけるかと思われたが、その後連続失点し低迷。パスミスやスティールされてターンオーバーが増える。打開するためロングシュートや果敢なカットイン、合わせなど多様なオフェンスを図るがリングに弾かれてしまい、3Q終了時には点差が30点にまで広がってしまった。迎えた4Qでは速攻やパワフルなセンタープレイで連続得点し善戦するも、なかなか差を縮めることがかなわず59―87で試合を終了した。

 連敗となったが、佐久間(済3=東海大相模)はボールに対し貪欲で、ゲームにがつがつと絡んでいた。リバウンドに絡み積極的なゴールへのアプローチの中で相手のファールを誘い、堅実に得点につなげた。「期待通りの仕事をしてくれている」と中嶋監督は佐久間を評価する。彼のゴールへと向かう果敢なカットインや、ボールに対する執着心がプレーがチームの士気を高めていた。

 開幕2連戦で大敗を喫する苦い状況。勝利を飾るために平(済4=東海大菅生)は、「コミュニケーション不足が多いので、そこをなんとかして同じ方向を向けるように」と語った。一刻も早くこの負の連鎖を打破し、東洋大の真価を見たいところだ。


■コメント

・中嶋監督

やっぱり自分たちのベースのディフェンスがしっかりできなかったのが大きい。練習ゲーム積み重ねていく中で精度の良かったディフェンスが思うようにできなかった。マンツーマンでしっかりつくことがベースであったが、逆に相手の動きに対応できなかった。(オールコートプレスは)ゲームの中でディフェンスの種類少しずつ変えていた。その中で少しずつ動きが出てきた部分もあったが、どうしてもベースのマンツーマンがあって、オプションとしてやりたかったので、それを考えると少し後手に回ってしまっていた。良い部分も見せられたと思うので次のゲームにつなげていけたら。(敗因)負けた以上は全部が及ばなかった。たとえ勝っているゲームでも反省しなきゃいけない部分はある。ゲームの結果は良い部分悪い部分の積み重ねで最後に出るもので、その比重が悪い部分が多かったためにこういった結果になってしまった。(課題は)やっぱりやってきたことをしっかりやるだけ。練習ゲームをプロのチームにも胸借りて、外国人選手いるなかでやって大差で負けてはいても収穫はある。そこで得たものを普段通りチームのバスケットでできれば今日のような展開にはならなかったと思う。それがまさに前日の日体大戦の1Qが、夏にやってきた事の真価が明確にでたところだと思う。(佐久間選手に関して)本当にアグレッシブにゴールに向かっていってくれる。けがで1、2年生のときリーグ戦ゲームに出られなかった等辛い思いをしたことが多かったので、今年爆発してほしい。リバウンドに絡んでくれてディフェンス頑張ってくれてという形で期待通りの仕事をしてくれている。これからも継続的にけがなくシーズン通して続けてくれたら。(次戦に向けて)毎回毎回練習の時にも言っているが、勝てても反省する部分というのはある。その反省がどんどん少なくなる、選手たちを褒めてあげられるような形で終われるように。悪かったところを修正し、次のゲームで同じことを繰り返さないことが重要になってくると思うので、そういう形でちょっと次に臨みたい。


・平(済4=東海大菅生)

(試合を振り返って)ひどかった。最初は良かったが、外が入らなくなり始めてから外ばかりになってしまい、そこから自分たちのバスケができていなかった。どんどん自滅してしまった。敗因は外が多かったのに対し、外が入らなったときに中に入れたり、もっとスプリングプレー使ったり、ガードのキャプテンがボールをよく持っていたので手放せるようにボール回しができたら良かった。あとはディフェンスを切り替えるときに相手に走られて、リバウンド取られていたのでそこをもっと徹底したい。(連敗となって)やっぱり勝ちにいっていたので悔しい。日体大とかは去年からずっとやり合っていたので負けたのは悔しい。2周目はリベンジということで。3試合目からは連敗をストップさせて、自分たちで盛り上げていきたい。(来週に向けて強化したい点は)今からいろいろ何か変えることは無理なので、みんなチーム一丸となって意思疎通ができるように。コミュニケーション不足が多いので、そこをなんとかして同じ方向を向けるように。(国士舘大戦は)勝ちにいく。


・佐久間(済3=東海大相模)

入りが悪かった。そこが課題。2、3Qは得点が一桁で、ディフェンスからブレイクが持ち味なのでそれができなかったのが敗因だと思う。自分はファールもらうことが多いのでフリースローで点を稼いでいるだけ。(次戦に向けて)勝ち癖をつけられるようにまず1勝したい。チーム全員で戦っていきたい。


TEXT=外狩春佳 PHOTO=福山知晃、土橋岳

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