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2017.09.09
陸上競技

[陸上競技] 全カレ開幕!ウォルシュが400mで優勝し、完全復活を果たす

第86回日本学生陸上競技対校選手権大会

9月8日(金)〜10日(日) 福井運動公園陸上競技場


▼1日目

男子100m 予選

2組(風:+4.9)

3着 与那原 10"36 ※準決勝進出

5組

DNS 森下

7組(風:+4.7)

1着 桐生 10"18 ※準決勝進出


男子100m 準決勝

1組(風:+2.9)

7着 与那原 10"53

2組(風:+2.4)

1着 桐生 10"14 ※決勝進出


男子400m 予選

1組

1着 松原 47"30 ※決勝進出

2組

1着 ウォルシュ 47"52 ※決勝進出


男子400m 決勝

1位 ウォルシュ 46"80

7位 松原 49"45


男子1500m 予選

3組

10着 眞柄 3'55"83


男子10000m 決勝

3位 西山 28'44"88

DNS 相澤


男子4×100mリレー 予選

6組

1着 東洋大(森下ー与那原ー松尾ー桐生)39"77 ※決勝進出



ウォルシュは400mで優勝を果たし、完全復活を成し遂げた

桐生は100m決勝と、4×100mリレー決勝での快走に期待だ

目標タイムを叩き出し、笑顔を見せる西山


 日本学生陸上競技対校選手権大会(以下、全カレ)が開幕した。400mではウォルシュ(ラ3=東野)が堂々の優勝。また4×100mリレー(以下、4継)、100mでは桐生(法4=洛南)が決勝進出を果たし、さらにはスーパールーキーの西山(総1=東農大二)が10000mで日本人トップの3位に輝くなど、滑り出しのいい初日となった。



 圧巻の走りだった。400m決勝に登場したウォルシュ。予選に引き続き、他を寄せ付けないスピードでみるみる加速。しかし、今シーズンけがでレースに出場できていなかったことが影響し「思っていたよりタイムが伸びなかった」と走りの感覚とタイムにズレが生じてしまう。それでも、最後は2位以下と5m以上の差を付け見事優勝。同時にこの種目で2連覇を成し遂げ、関東インカレや日本選手権を欠場したことを感じさせないほど、けがからの完全復活を印象付けた。また、大会記録更新も目指していたとレース後明かし、今後のさらなる飛躍に期待が高まると共に、目標は優勝と掲げている4×400mリレーでの活躍にも注目だ。

 同種目には、予選をトップで通過した松原(法2=九州学院)も出走。結果は悔しくも7位に終わってしまったものの、予選では自己ベストに近いタイムを叩き出した。梶原監督も、予選での走りを「本当にいいレースをやった」と評価しており、課題を修正していけばより良い結果が生まれていくはずだ。


 4継では、絶好調の森下(総3=浜松市立)が1走を駆け抜けると、主将の与那原(法4=那覇西)、ルーキー松尾(総1=神辺旭)へと確実にバトンはつながれていった。トップに近い状態でアンカーへとバトンが渡ると、桐生は一気に加速。他大学と差をつけ、見事1着でゴールを駆け抜け、2日目に待ち構える決勝へと駒を進めた。与那原は「優勝しか考えていない」と意気込んでおり、決勝でのチーム東洋の激走に期待が高まる。

 また、100m予選、準決勝と姿を見せた桐生。スタート直後から飛び出すと、最後は流す余裕も見せ、確実に決勝進出を決めた。決勝では、9秒台への突破と、世界陸上100mセミファイナリストである多田(関学大)との争いに注目だ。


 10000mには、期待のルーキー西山が出走。留学生が引っ張る比較的ハイペースなレースとなったが、序盤から果敢に食らい付く。残り4000m地点になると塩尻(順天大)と3位の座を争う展開になるも、西山は冷静にレースを進めていく。「勝ちたい」という思いが体を突き動かし、残り2周、ついに塩尻を突き放すと、逆転を許すことなく3位でフィニッシュ。見事表彰台に上り、笑顔の花を咲かせた。



 多くの輝かしい結果が生まれた全カレ初日。この勢いを2日目、最終日とつなげ、トラックシーズンの集大成を飾っていきたいところだ。



■コメント

・梶原監督

桐生は足に違和感を持ったまま今大会を迎えて、まず4継を走り足の様子を見た。100mの予選はスタートはできていて中盤少し抑えてみて、準決勝は本人が力入れてみると言っていたが、スタートで少しつまずいてしまったのと思ったようなスピードが出なかったので最後流した。体調面は大丈夫なことが確認できた。動きは少し修正していく。与那原は予選少し間延びした動きがあったが、追い風とはいえ10秒36で走れた。準決勝で自分のレースをさせたかったが少し固くなってしまった。4継の方で頑張ってもらえれば。(4継は)ほとんどトップに近いところで持ってきて、桐生が自分の足のチェックをできればいいと思っていて、大体その通りになった。バックストレートの向かい風が強かったので2走と3走のマークを短くしたところがレースでは少し詰まってしまった。2日目にはそこを修正していけば優勝争いはできると思う。4継で勝っていないのは悔しいので決勝では勝ちにいく。ウォルシュは間違いなく勝てるだろうと。前半スムーズにいけていたが、バックの風が強く条件としては厳しかった。今年400mのレースそのものを十分にできていなかったのでレース感覚が戻っていなかったのかなと。レースでの感覚と実際のタイムの感覚がずれてしまっていて、レースに出ていなかった影響が出たところ。(マイルは)予選は休ませて決勝に備えるつもり。松原は予選は本当によく走った。こういう条件の中でベストに近いタイムで走ったのは出た選手の中では松原一人。そういう点でも本当にいいレースをやった。ただ、予選終わったあとに体が熱を持ってしまって決勝で力を出せなかった。そこの体調をコントロールし切れなかったところが課題。2年生でただ一人決勝に残ったところは評価している。


・与那原(法4=那覇西)

100自体はあまり練習を詰めていなかったので調子が良くなかった部分があったが、なんとか予選でしっかり走れた。しっかり決勝に残って勝負するというのが目標だったので、結果としては残念だが明日リレーがあるのでそれに向けてまた頑張りたい。(最後の全カレになるが)あまりうまくいくことのほうが少なかったし色々なことがあったが、4年間しっかり試合にちゃんと出場して最後までしっかり走れたという点は、一つ良かった点かなと思う。(4継は)まだどういうメンバーになるかは決まっていないが、明日は勝てる条件が揃っているのでしっかりバトンをつないで、絶対勝たないといけないなと思う。(今日のバトンパスは)風が強かったので難しかった部分や、安全にいったので完璧なバトンではないが明日はもう少し攻めてしっかり勝たないといけないと思う。(リレーへの意気込みを)優勝しか考えていないので頑張りたい。


・ウォルシュ(ラ3=東野)

自分が思っていたよりタイムが伸びなかったのはあるが、公式戦で優勝できたのはうれしかった。(決勝レースは)風がけっこう吹いていて、感覚としてはけっこういけたと思ったがラップを見たら予選より遅かった。今年レースをあまりしていなかったのでレース不足かなと思う。(タイムは)大会記録の45秒75の更新を目指してたが届かなかった。(けがから学んだことは)日々のケアなどはすごくしっかりするようになった。(これまで長期のけがは)全くしたことがなかった。(けがしていた間は)走れない間はしっかり休んで、走れるようになってからはひたすら長い距離をやっていた。(トワイライトの位置付けは)けがからの初レースでちゃんと走り切るというのが目標でそれに優勝が重なったので良かったと思う。(そこでの復活は)6割くらい。(現在は)タイム的にはまだだが、体調や練習のタイムではけがする前より良くなっているかもしれない。(マイルメンバーにも入っているが目標は)優勝。(2日目の予選では仲間にはどんな走りを)前半から積極的に他のチームを引っ張る走りをしてくれたらうれしい。

 

・西山(総1=東農大二)

レースプランや順位は具体的なものはなかったが、目標タイムとしては28分台というのが1つの目標としてあった。また、28分45秒を切れればいいなと思っていた。その理由はチームの10000mのタイムとして、28分台が少しでも増えたらいいなと思っていたから。自分くらいは28分くらいで入れればいいなと思っていたので、狙い通りなタイムだった。(監督の指示は)中間走を余裕持っていけというだけで、あとは楽しんでと。残り2000mから、できれば勝負できる位置にいるようにと指示があった。(同じ群馬県出身の順天大の塩尻選手との3位争いがあったが)群馬県民時代から地元も一緒なので、ずっと一緒に戦ってきたので、かなり意識していた先輩。2人の勝負になったときに勝ちたいなと思っていた。(勝負に勝ったことは)素直にうれしいが、塩尻さんは10日前にユニバーシアードで走られていたりして、一喜一憂はできないなと。ここで喜んでいると、また足元をすくわれてしまう結果になるので、この先ずっと勝てるようにしないといけないなと改めて感じた。(全カレでの)経験をチームに持ち帰って、しっかりチームで頑張れるようにしたい。(出雲駅伝まで残り1ヶ月だが)どこの区間でも任せていただけるような選手になることと、やはり東洋大らしい攻めの走りというものができるように、ここからまた調整していきたい。


TEXT=小野由佳莉 PHOTO=稲村真織、吉川実里

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