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2017.09.11
アイススケート

[アイスホッケー]開幕完封2連勝!守り先行から攻めへの実践で日体大に白星

平成29年度関東大学アイスホッケーリーグ戦

9月10日(日) 東伏見ダイドードリンコアイスアリーナ



東洋大6-0日体大



[ゴール・アシスト]

10:19   中村(古川誠、石倉)


26:15 柴田(所)


31:30 古川誠

34:19 古川誠(中村、渡邊)


35:43 成田(清水)


54:54    成田(坂井、長原)


2得点でチームを勢い付けたFW古川誠


 DF中村は2試合連続ゴールを決めた


前日の勝利の熱を帯びたまま臨んだ日体大戦。1ピリではシュート数こそ多いものの思うように得点が決まらず1―0と点差を広げられない。しかし序盤からの根気強い攻撃が相手に効きはじめ2ピリから得点をぐんぐん突き放し最終スコア6―0と秋リーグ開幕2試合連続で完封勝利を収めた。中でもFW古川誠(社3=白樺学園)やFW成田(社4=武修館)がそれぞれ2得点ずつ得点に貢献するなど、攻守ともに活躍が光った。

 

 開始10分。1ピリでの均衡を破ったのは前日の法大戦でも得点を決めたDF中村(社2=八戸工大一)だ。相手ベンチの近くから放り投げたパックは見事な弧を描いてゴールに吸い込まれる。2試合連続でゴールを決めた中村は、「シュートを打とうという意識を強く持っていた」と明かす。しかしその後点数は動かず、1―0で1ピリを終える。


   勝機は2ピリにやって来た。開始6分でSH(ショートハンド)というピンチにもかかわらず、ゴール前でリバウンドを何度も拾いパスで回す粘りのプレーで2点目が決まると、31分にはFW古川誠がリンク中央から見事なスティックさばきで相手DFを一人二人とかわしていきゴール前に躍り出ると華麗に3点目をシュート。その3分後にも同じくFW古川誠がPP(パワープレー)のチャンスで相手の隙をつき一気に2得点奪うファインプレーがさく裂。「練習でも扱っていたし、得意な形だったので自信を持って打ちにいった」と振り返る。それに続いてFW成田が「仲間の良いパスが目の前にきた」と2ピリ・3ピリで1点ずつ追加し、6―0と2試合連続で完封勝利と幸先のいいスタートを切った。

 秋リーグ開幕2戦を連続完封し、鈴木監督は「チームの意識が守りの方にもしっかり向いている。まずは守りから、いい攻めにつなげようということを日頃から話しているのでそれが実践できた2ゲームだった」と勝利に確かな手応えを感じている様子。試合では下級生の活躍も目立っており、選手の層の厚さも東洋大の大きな強みの一つと言えるだろう。次戦は1週間後の慶大戦。監督は「2連勝したといっても、次はまた新しいゲームなので、0からスタートしていきたい」と冷静だ。まだまだ2連勝、優勝への挑戦は始まったばかりだ。


◾︎コメント

・鈴木監督
1ピリはシュート数の割には得点につながらなかったが、根気強い攻めが相手にダメージを与えて、2ピリの点数になった。60分間東洋らしいプレーができたと思う。(2試合連続完封について)完封できたというのは、チームの意識が守りの方にもしっかり向いているということでよかった。まずは守りから、いい攻めにつなげようということを日頃から話しているのでそれが実践できた2ゲームだった。(この2ゲーム先制ゴールについて)結果たまたまいい先制ゴールが生まれているが、今後は先制されても同じ精神状態でプレーを続けられるようにしたい。(MVPは)選手が選ぶMVPは古川誠だったが、僕は成田にあげたい。すごくチームのためにプレーしてくれているのにプラスアルファしてチームにも貢献してくれているので、彼の働きは大きい。(次戦に向けて)開幕2勝できたが、次はまた新しいゲームなので、0からスタートしていきたい。

・FW成田(社4=武修館)
0点で終われたことがよかった。1点目に関してはいいサポートがあってパスをくれて、2点目もそうだが、仲間のいいプレーがあって、自分はゴールするだけだった。味方に感謝。(秋リーグどう戦っていきたいか)夏からフィジカル面で強化してきたのが、この開幕2ゲームで発揮できているので、このまま戦っていけば勝てると思う。(次戦に向けて)このまま1週間空くが、いいコンディションを持って行って勝ちます。


・FW古川(誠)(社3=白樺学園)
(試合を振り返って)1ピリから3ピリ通して、1試合通して東洋のホッケーができていたので結果につながったのかなと思う。(自身の得点シーンを振り返って)あそこの角度から行ったら得意な形なので、それは自信持って、中入ったらあそこに打とうと思って決めていた。たまたまそういうシチュエーションだったのでこれはチャンスだと思って、自分で行こうと思った。初戦点数決めることができなくて、2アシストだけで、自分的にも納得いかない試合になってしまったので、今日は得点を意識して試合しようと決めていたので結果につながったと思う。2点目はPP(パワープレー)で練習からあの形で練習していて、パックもらったときに空いてるところに打つだけって感じだったので、思い切って打った。(今シーズンの調子は)夏の大会結構調子悪くて、自分でも頑張りどきだなって思って。監督からもチェックが少ないって評価を受けたので。得点だけではなくてそういうところを意識してチームにプラスになる動きをしなければいけないなと思ってやっていたら結果につながった。来週もそういうのしっかり意識して試合に取り組んでいけたらと思う。


・DF中村(社2=八戸工大一)
監督から東洋のホッケーをしようということでフィジカルにいくようにと言われた。それが1ピリからできていたので、1ピリは1点しか入らなかったが、2ピリでその成果がでて相手の足が止まり、こちらのペースにもっていけたことがキーになった。(先制点を決めた時)ゴールをあまり見てなかったがキーパーにとどかせようというイメージで打ったら入った。(2試合連続得点について)今大会でシュートを打つ意識が強くなっていて、どんどんシュートを狙っていったことが結果に結びついた。(守備について)ディフェンスのコーチから、さがらないでつめて相手にプレッシャーをかけろと言われていた。ディフェンス陣がそれを意識することができ、2試合連続で無失点につながった。(次戦に向けて)まだまだ強いチームがいるので東洋のホッケーをしていきたい。


TEXT=玉置彩華  PHOTO=金澤瑞季、川口朋珠