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2017.09.11
サッカー

[女子サッカー]楠2試合連続ゴールも宿敵・神大から勝ち点3奪えず

 

第31回関東大学女子サッカーリーグ戦 1部リーグ 第3節 

9月10日(日) 神奈川大学湘南平塚キャンパスグラウンド

東洋大1ー2神大

<出場メンバー>

▽GK

垣内愛菜(食3=大商学園)

▽DF

井口遥菜(食4=神村学園)

久保真理子(食1=浦和LY)

常田菜那(食1=大商学園)

山幡あや(食2= 常盤木学園)

▽MF

松井彩乃(食3= 聖和学園)

田嶋みのり(食4=飛鳥)

大島彩香(食2=久喜)

常田麻友(食1=大商学園)

▽FW

楠春佳(食3=千葉U‐18) →75分時田富由美(食1=常葉木学園)

大内梨央(食1=常葉学園橘)



同点となった豪快なシュートを決めた楠

果敢にドリブルを仕掛ける常田麻

大内は再三チャンスを作った

 

  今まで勝ち星をあげたことない神大との対戦。先制され、一時は楠(食3=千葉U-18)の2試合連続ゴールで追い付くも、後半逆転弾を許し、またしても“勝ち点3”を得ることができず、敗戦となった。

 

 前半、神大のキックオフから始まった試合。序盤は東洋大ペース。前から積極的にプレスをかける東洋大は7分中盤でボールを奪った松井(食3=聖和学園)がそのままミドルシュートも枠外。16分にも前線でボール奪取した大内(食1=常葉学園橘)がペナルティエリア内でシュートもDFに阻まれ、ゴールならずも攻撃の主導権を握る。しかし先制点を決めたのは神大だった。17分、中央で相手にドリブル突破を許しGKもかわされ、先制を許してしまう。だが、前半のうちに追い付く。34分、中盤でボール奪い、ペナルティエリア内でボール受けた田嶋(食4=飛鳥)が横へパス、パスを受けた楠が右足一閃。ゴール右隅に決まり、試合を振り出しに戻す。「気持ちで“入れ”と思って打ったので入って良かった」と語った楠はこれで2試合連続ゴール。前半を1-1で折り返す。

 

 後半、先にチャンスが訪れたのは東洋大。53分、右サイドからのクロスボールをペナルティエリア内でフリーになった大内がヘディングシュートもクロスバーに嫌われ、58分にもコーナーキックから大内がヘディングでゴールを狙うもゴールの枠を外れてしまう。好機を生かせずにいると77分、相手のゴールキックのセカンドボールをそのまま相手に奪われミドルシュート。これが決まり逆転を許す。その後82分、大島(食2=久喜)の果敢なドリブルから得たコーナーキックのこぼれ球をペナルティエリア外で大島の強烈なミドルシュートはまたもクロスバーに嫌われ、万事休す。12で悔しい敗戦となった。

 

 前節と同様に主導権を握るも勝利をあげることができなかった今節。しかし、この敗戦を引きずるわけにはいかない。戸田監督は「強いチームというのは連敗をしないチームだと思う」と語るように、次節の関東学園大戦は是が非でも“勝ち点3”を目指す。

 

■コメント

・戸田監督

(試合を振り返って)前日まで相手の良さを消すようなトレーニングをしてたが、それより自分たちの良さを出したほうがいいだろうという最終的な決断をした中で、選手たちがピッチで結果はついてこなかったが表現してくれたのかなというのは見てて感じた。(収穫と課題)収穫は流れが悪い中でも前半のときに楠のシュートで相手を崩せて得点をとれたっていうのは去年までにはチームにはなかったところなので、そういうところのきわの試合で得点をとれるようになったのは収穫だなと思う。課題は1点目の得点のシュートをうった選手はユニバシアードの選手なのでやはりその選手を基準に考えたときに、1つのミスで得点になってしまうというのはチームとしての課題ではあると思う。(高い位置でボールを奪えていたがシュートまで持ち込めなかった点について)シュートまでもっていけなかったところは前節もそうだが、アタッキングサードの中で最後のクリエティブな発想というかアイデアだとか意外性だとかいうのをもう少し求めていかなくてはいけないというふうに思う。得点とったシーンはすごくいいと思ったがあのようなシーンがたくさんでてくるといいかなと思う。(次節に向けて)強いチームというのは連敗をしないチームだと自分は思っているので、負けた次の試合ほど勝ち点3をとれるように少ない調整しかないけれど、まず選手の疲労を回復させることと、この敗戦を引きずらずに次節に前向きに全員が入っていけるような調整をしたいと思う。


・楠(食3=千葉U‐18)

(試合を振り返って)先週の試合が引き分けに終わってしまって、この試合は絶対に勝ちたいなと思ってたが、1点とられた後の雰囲気がすごく悪くて、絶対点をとろうと思ってとれて1ー1に持ち込めたのは良かったが、その後の最後の踏ん張りができなくて、負けてしまってすごく悔しい。(得点シーンを振り返って)気持ちで「入れ」と思って打って入ったのでよかった。時間帯的にも良かった。(収穫と課題)先週の試合での課題であった守備面でのセカンドボールをひろうというところは意識できたと思う。攻撃では点とることができたが、1点で満足せずにどん欲にもう1点狙ってたが、そこをとりきれなかったので、次節はフォワードしっかり役割を果たしたいと思う。(神大との差は感じたか)去年も戦ったが、去年より全然自分たちのサッカーができたと個人的には思うので、差はあまり感じなかった。(次節に向けて)絶対勝ちきりたい。


・常田麻(食1=大商学園)

先輩たちにも神大や早大はレベルが違うと言われていて、今日初めてやってレベルの高さを体感した。(積極的なサイドからの突破が目立ったが)自分たちはチャレンジャーだと思って、最初から積極的にミスを恐れずにいこうと思って試合に入った。(神大の守備陣と対戦してみて)1対1が強くて守備の寄せも他のチームより全然早くて、日頃の練習の甘さを感じた。(大学リーグ3試合目の自己評価は)関東リーグとは違って、勝てる相手でも勝つのが難しかったり、まだまだ自分やチームの甘さを感じている。(次戦へ向けて)落とせない試合。チームにできることを精一杯やりたい。


・久保(食1=浦和LY)

相手にスピードのある選手や上手い選手がいるということは試合前から分かっていた。対応できていた部分もあっただけに、失点のシーンはそれに対応し切れなかったというのがすごく悔しい。(神大の印象は)体も大きくてパワーとスピードのあるレベルの高いチームだと思った。(ハーフタイム中の指示は)消極的なプレーが目立ったことと、1対1で折り返せたことでまだまだいけるぞってなって自分たちのプレーを出していこうという話になった。(今日の敗戦を受けての修正は)無失点という当たり前のことにこだわり続けてやること。もっとチームで合わせていって小さなミスを減らしていくことが勝ちにつながると思う。(次節へ向けて)初めての関東大学リーグで結構連戦がきつい中でも持ち前のチーム力を生かして絶対に勝ちたい。


[次節試合予定]

第31回関東大学女子サッカーリーグ戦  1部リーグ

第3節 9月13日(水) 対関東学園大  東洋大学板倉キャンパスグラウンドにて  11:00キックオフ

TEXT=谷口奏生 PHOTO=藤井圭、美浪健五