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平成29年度東都大学野球１部秋季リーグ戦
９月21日（木）神宮球場
○東洋大４-２中大
力投を見せた藤井
好機は予期せぬ形で訪れた。先発の梅津（営３＝仙台育英）が三回に１死を取った後振り逃げと暴投で走者を二塁に進めてしまう。ブルペンで準備を進めていた藤井（法３＝富士市立）に声が掛かった。「絶対に抑えたい」と意気込んでマウンドに上がった藤井は最速１４６㌔を計測した直球と自慢のスライダーを駆使。突然の登板も、もろともせず圧巻の投球を披露した。五回には一死を取ってから中前打で走者を出すと、続く打者にも遊撃への内野安打を浴び１死二、三塁の危機を迎える。しかし、「自分は得点圏にランナーを置いても落ち着けるタイプ」と自らを分析する左腕はその言葉通り後続を打ち取り無失点で切り抜けた。そして、２点ビハインドで迎えた六回「三者凡退で抑えて流れをつくりたかった」とギアチェンジ。わずか９球で打者３人を打ち取った。
自らの持ち味だと語る変化球ではなくこの日は直球を軸とした投球となった。力強い投球を続けた藤井だったが七回に四球と犠打で得点圏に走者を進めてしまう。今季中継ぎでの登板ながらすでに２勝を挙げている甲斐野（営３＝東洋大姫路）に「あとは頼んだ」と声を掛けマウンドをあとにした。
今季は甲斐野・梅津の三年生豪腕コンビの活躍が目立つが、自ら中継ぎでチームを支える覚悟と語る。左腕のリリーフエースの大車輪の活躍から目が離せない。
■コメント
藤井（法３＝富士市立）
今日の点数は100点です。自分にできる精一杯の投球ができて結果としてチームの勝ちを呼び込めたと思うからよかった。最初はワンポイントでの登板かと思っていたが監督が長いイニングを投げさせてくれたので、徐々に調子をあげれた。（次戦に向けて)先発にはいい投手が揃ってるので中継ぎとして自分の仕事をしっかりとしていきたい。
TEXT/PHOTO=須之内海
