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2017.09.22
硬式野球

[硬式野球]佐藤4打席全出塁!打撃好調でチームに勢いをつける

平成29年度東都大学野球1部秋季リーグ戦

9月21日(木)神宮球場

○東洋大4ー2中大

この日佐藤は4打席全てヒットを放った



西川の本塁打でホームに戻った佐藤は仲間と共に西川を迎える(写真左)

 

 

 

 春に唯一連敗を喫した中大を前に「絶対2連勝したい」と今回の試合に臨んでいた佐藤(法2=聖光学院)。二回の打席でこの日チーム初安打となる右二塁打。四回の打席では右前打。さらに六回の打席では古田(法4=天理)と中川(法3=PL学園)を進塁させる右前打を放ち好機を拡大。「よい形でつなごうと思っていた」という言葉の通り打撃好調の西川(営4=浦和学院)につないだ。八回には均衡を破るきっかけとなる中前打を放ち、佐藤は4安打の固め打ち。全打席出塁し、チームに勝利を引き寄せた。

 

 好調の秘訣を、「監督さんを胴上げしたいという気持ち。それまで絶対負けられない」と力強く語った。指揮官も、秋リーグ開幕前に意識の高い選手に佐藤をあげており、2季連続首位打者もとれると期待をかけている。ここまでの好調の理由はこれだけではない。彼が試合に対する準備を大事にしているところも大きな要因だろう。2日連続で試合があるため入念にストレッチを行うなどして次の日に疲れを残さない。この日は試合前に自主的にランニングをして試合に向けて準備をしていた。「結果がでたのはその前の準備があったから」と佐藤も準備の大切さを実感している。

 

 試合に向けての準備に重きを置き、謙虚で道具も大切にする。この日の試合で春から使っていたバットが折れてしまったが「捨てられないです」と、家に飾ると言う。そんな人間性の高さもこのような結果につながっているのは間違いない。活躍が止まらない佐藤がこれからどんな試合を見せてくれるのか、期待せずにはいられない。


■コメント

・佐藤(法2=聖光学院)
絶対に2タテして、勝ちたいという思いがあった。(八回の同点時の打席について)西川さんが前日の試合でも打って決めていて、西川さんには期待してもらっているので、絶対によい形でつなごうと思って打席に向かった。(全打席出塁について)意識はしてなくて、来た球に反応して打った。本当にたまたまです。(好調の秘訣は)監督さんの存在。春に東都では優勝できたが全日本では結果を出せなかった悔しさもあって、明治神宮大会で優勝して監督さんを胴上げしたいという思いがある。それまで絶対負けられないという思いを持ちながらやっていることが好調の秘訣かなと思う。(今季も首位打者は)監督さんからも「2期連続とるくらいの気持ちでいけ」と言われている。とれれば良いが、とれるまではあまり意識せずにただただ目の前の打席を、自分の打席をしっかりやるだけ。(次の立大戦に向けて)2部から1部に上がってきて向かってくる気持ちがあると思うので、それに負けずに自分たちも気を吐きだして一戦一戦、戦っていきたい。


TEXT=川口朋珠 PHOTO=美馬蒔葉、永田育美