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2017.09.23
準硬式野球

[準硬式野球]「完璧な試合運び」一部昇格後初の2タテ!

平成29年度東都大学準硬式野球秋季1部リーグ戦・国士大2回戦

9月22日(金) 上柚木公園野球場

○東洋大11-1国士大

(イニングスコア)

2回戦








国士大








東洋大







11


(7回コールド)

(東洋大)

瀬下(営2=藤代)、渡辺(社1=横浜隼人)-多田龍(ラ3=高松西)

先発の瀬下は六回1失点の力投を見せた

黒瀧の適時打で東洋大に流れを引き寄せた

3安打目に笑顔を見せる若原


先勝して迎えた国士大2回戦は投打が噛み合い大量得点で快勝。先発の瀬下(営2=藤代)が六回を1失点に抑えると、打線がつながり11得点。昨秋に1部リーグに昇格してから初となる2タテでの勝ち点獲得となった。

終始流れは東洋大にあった。初回、先発の瀬下が危なげなく相手打線を抑える。守備からリズムをつくると、攻撃では黒瀧(社3=朋優学院)の適時打で早々と1点を先制。続く二回、四回には土屋(社1=習志野)の二塁打で流れをつくり、2点を追加した。   試合を決めたのは六回の攻撃だった。伊藤(ラ1=成立学園)が左中間を破ると続く若原(社2=九州学院)、多田龍(ラ3=高松西)が右前打で出塁。内藤(営3=藤代)の犠飛で4点目。東洋大の打線を「点を取り出したらたくさん取るタイプ」と黒瀧が語るよう、その後も勢いは止まらない。高橋(法1=八戸学院光星)、黒瀧が死球で出塁し、土屋、若松(法3=座間)の適時打でさらに5点を追加。この回、打者一巡の猛攻で一挙6得点を挙げた。  8点差をつけ、迎えた七回。瀬下からマウンドを引き継いだのは、ルーキーの渡辺(社1=横浜隼人)。四球、中前打を許し無死1,2塁とするも、その後は落ち着いた投球をみせる。無失点で切りぬけるとその裏には、若原、印南(文2=浦和学院)が続けて出塁。そして内藤の犠飛、黒瀧の適時打でさらに2点を追加し、連盟規定により七回コールドで試合終了。全員で念願の2タテをつかみ取った。

「完璧な試合運びだった」と山越(社3=横浜隼人)が語るよう、投打が噛み合った試合展開だった。六回を投げぬいた先発の瀬下は「やるしかないなと思って投げた」と試合を振り返る。さらに、「後輩にいい形を見せていけたら」と2年生としての自覚も忘れない。「自分にとって大事なリーグ戦」と語る秋季リーグではこの試合で1勝目を挙げた。力強い投球を見せる瀬下の活躍が優勝には欠かせない。

次戦は中大1回戦。春季リーグ戦で勝ち点を取ったが、全日本選手権で準優勝している強敵だ。しかし、若松主将が「見てきた中で一番いい」と語るようにチームの状態は整っている。2連勝を果たし、勢いに乗る東洋大は優勝へと突き進む。

◼️コメント

・若松主将(法3=座間)

1部が上の代からつながってきて2タテで勝ち点を取ったことは今まで無かったので今季はそれを目標にやっていた。東海大戦でも日大戦でも先勝はしていたが2タテできずに一勝一敗という形だったので、今回意識を変えて今日で決めるぞという意識でやっていた。今回コールドという形で勝てたので3度目の正直という感じでよかった。(試合全体は)効率のいい点の取り方ができていた。雰囲気も終始東洋大の方にあったと思う。今日は文句なしにいい試合でした。(自身のバッティングは)やっと打てたのでよかった。中大戦で打ちたい。(中大について)スケジュールも過密なので厳しさもあるが、うまく休みを取りながら中央でも勝ち点を取りたい。(チームの状態は)去年の秋、今年の春見てきた中で一番いい。まとまっているし、1年生も打ってくれている。(ピッチャー陣については)春とは違ってあまり投打が噛み合っていなかった。春はピッチャーが抑えて、少ない点数で勝つ試合が多かったが、今日に関しては本当に良かった。一年生の渡辺も粘って投げてくれて、久しぶりに投打が噛み合ったいい試合だったと思います。(中大戦に向けて)今季のリーグ戦の目標が優勝することなので全日本で準優勝した中大相手にもひるむことなく勝ち点を取っていきたいと思う。

・黒瀧(社3=朋優学院)

みんな打てて、守れていい試合だったと思う。(初の2タテをした気持ちは)うれしいです。(先制点は)ベンチが盛り上げてくれたので緊張することなく、いけるなと思って打席に立った。先制点を取ってからの方がみんな落ち着いてプレーできていると思う。(ベンチからの掛け声は)津賀がリラックスさせてくれるので力になっています。(自身のバッティングと守備について)本当は今まで全然打てていなかった。4番という立場でやらせてもらっていたが打てなくて打順が下がってしまったこともあり、そろそろ打たないとだと感じていた。今日復調して来たかなというのは感じた。守備は自信あるので安定していると思う。(六回の攻撃は)東洋大の打線的に点を取り出したらたくさん取るタイプ。今日もそれができたのでチームの状況的にもいいなと思った。(下級生の活躍は)最上級なので負けてられないなと、いい刺激になっている。(力を入れていることは)バッティングで貢献しないとなと思っているのでやはりバッティング。自分で考えるというよりもいろんな人に聞いて、後輩もよく見てくれてアドバイスもくれるのでそういうことも頭に入れて素振りなど練習をしている。(中大戦に向けて)試合を楽しんで、中大戦も2タテしたいと思う。

・山越(社3=横浜隼人)

(振り返って)瀬下もよく投げてくれた。打線もみんなでつないで、欲しいところで一本が出て、本当にいい形で点を取ってくれた。エラーもなく、今日は盗塁やエンドランなどで展開していけたらと思っていたので、その通りの試合運びになったと思う。文句のつけようがない。完璧な試合運びだったと思います。(先制できたのが大きかったと思いますが)黒瀧は今まであまり調子がよくなかったが、昨日の試合でよく振れていたので今日は6番に打順もあげて、試合の最初といい最後といい、しっかりと打ってくれました。(土屋選手が3安打でしたが)期待以上の結果を残してくれている。守備でもいいプレーをしてくれているので、本当にありがたい。(六回に6得点したが)やはり秋季リーグは打てないといけないので、バントよりはエンドランで繋いでくというのは大事だと思っている。今日はやっと2タテが出来て、本当にいい勝ち方だった。コールドで勝てたということも最高です。(次戦の中大戦に向けて)全日本で準優勝してる強いチームなので、たとえ春に勝ち点を取れてるとしても、チャレンジャーとしての立場は変わらないので、一戦一戦勝つことだけを考えて試合に臨んでいく。

・瀬下(営2=藤代)

チームで2タテをずっと目標としていた。自分にそういう立場が来たのでやるしかないなと思って投げた。(六回まで1失点に抑えて)今日は完投する予定で投げていて、途中1点取られたのは自分のミスだったが野手が頑張ってくれたので楽に投げることができた。マイペースに投げれたかなと思います。(自分のピッチングは)70点。六回だったのでまだスタミナも残っていたし、無駄な1点を与えてしまったなと思う。(投げていて国士大の印象は)絞り玉を決めて打って来ていたイメージ。多田さんと今日はストライクで打たせていこうと話していたので、うまく的を外して投げれたと思う。(1年生ピッチャーの存在は)自分も1年生からずっと投げている立場なので、示しがつけられればいいなと思う。本当にこの秋リーグは自分にとって大事なリーグ戦。来年から主軸になっていくので後輩にいい形を見せていけたらと思っています。(力を入れている練習は)できるだけ長いイニングを投げれるように七回、八回投げていけるように練習している。(中大戦に向けて)まだ自分は1勝しかしていないので、通過点だと思う。勝ち点を取ったり勝ち星あげていきたいなと思う。

TEXT/PHOTO望月優希