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第7回大東文化文化大学ナイター競技会
9月24日(日) 大東文化大学陸上競技場
男子5000m
9組
6着 土壁 14'35"61
11着 田上 14'45"46
14着 杉村 14'52"68
19着 吉田 14'59"48
24着 小倉 15'28"44
10組
1着 渡邉 14'10"96
5着 大澤 14'32"24
6着 浅井 14'33"86
7着 田中龍 14'34"84
9着 中村拳 14'37"92
13着 小早川 14'53"83
16着 生井 15'03"10
20着 高森 15'36"94
渡邉はプラン通りの走りで組トップとなった
夏合宿を終えた男子長距離部門から合宿明け最初の記録会に多数の選手が挑んだ。それぞれ合宿の手応えを確認する中、5000mの最終組に出場した渡邉(済2=吉原工)が組トップでゴールし調子の良さをアピールした。
渡邉はレース前半、集団の中ほどでペースを刻んでいった。先頭を実業団選手が引っ張る中、折り返しに差し掛かったところで徐々に順位を上げていた渡邉が3番手に飛び出す。先頭が3人に絞られてからも「余裕を持って走ることができた」と1周69秒のペースを乱すことなく好走。残り2周を切ると、スピードを上げトップに出る。ラスト1周ではさらにスパートをかけて猛追してくる選手を振り切り1着でゴールした。
「すごくいい感覚で走ることができ、タイムを狙っていける状態だなと確認できた」と今記録会で調子の良さをアピールした渡邉。出雲駅伝(以下、出雲)のエントリーメンバーにも選ばれており、来たる駅伝シーズンへといい状態で入っていけることはチームにとっても好材料になるだろう。
また、自身初の出雲のメンバー入りを果たした中村拳(済3=八戸学院光星)も渡邉と同組に出走。序盤から積極的な走りで先頭に食らい付くも、終盤は粘り切れず後退。それでも最後はしっかりとスパートをかけてレースを締めくくった。
3大駅伝の初戦である出雲まで2週間を切り、チームとしても士気が高まってきている。今記録会の同日には関東女子駅伝も開催され、女子長距離部門が初優勝を成し遂げた。また、今月初めの全日本インカレでは短距離部門で桐生(法4=洛南)が100mで日本人初の9秒台を記録するなど、うれしいニュースで持ち切りの東洋大陸上競技部。酒井監督は「次は俺たちの出番だという気迫をつくっていきたい」と意気込む。男子長距離部門もこの追い風に乗り、出雲へと挑んでいきたいところだ。
■コメント
・酒井監督
合宿でしっかり練習できた者、出雲エントリーに入っている者、全日本に向けてなど様々だが、共通して合宿明けの初めての記録会なのでただ記録を出すだけが目的ではなく、走りの中身、フォームなどの動きの確認に重点を置いて試合に出た。まだ疲れが残っている選手もいるが、走り方がぶれずに5000m1本走れそうな選手もいれば、まだ終盤尻すぼみになっている選手もいてそれぞれに課題と収穫があったので、来週も試合があるので今回のレースを役立ててほしいと思う。(渡邉は)出雲のエントリーをしている選手で、出雲のピーキングを考えた上で練習の一環として出て狙い通りの走りができた。(今後は)チームとしては駅伝に向かうにあたって勝ちにいくんだというスピリッツを高めていきたい。関東女子駅伝の優勝や桐生の9秒台に続いて、次は俺たちの出番だという気迫をつくっていきたい。
・渡邉(済2=吉原工)
(レースの位置付けは)出雲の前ということで練習の一環だった。監督にはペース走と言われていて、最初は後ろの方からスタートして、余裕を持って走れた。(手応えは)1周あたり68秒から69秒のペースで余裕を持って走ることができた。来週の世田谷記録会の5000mに出て、タイムを狙っていく。今記録会では、すごくいい感覚で走ることができ、タイムを狙っていける状態だなと確認できた。(夏合宿を終えてみて)昨年よりはかなり走り込みはできた。まだまだ納得いく走りはできてないが、昨年よりは走れているので、自信を持ってこれから頑張りたい。(意気込みを)3大駅伝、昨年は2本走ってどちらともいい走りができなかったので、今年はチームに貢献する走りをして、3本しっかり走りたい。
TEXT=吉川実里 PHOTO=福山知晃