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2017.10.04
準硬式野球

[準硬式野球]遠い勝ち点 チャンス生かせず決着は持ち越しに

平成29年度東都大学準硬式野球秋季1部リーグ戦・日大3回戦

10月3日(火) 上柚木球場

東洋大3-3日大 ※引き分け再試合


(イニングスコア)

3回戦







1011
日大






東洋大






(東洋大)

瀬下(営2=藤代)、木村(工2=青森)、割石(社3=越谷南)-多田龍(ラ3=高松西)


プレッシャーがかかる場面でもいつも通りの投球を披露する割石

瀬下は6回3失点と先発の役割を果たした

木村はキレのある速球で日大打線を封じ込めた


 勝ち点に王手をかけて臨んだ日大3回戦。連日の延長を制することができず3―3で引き分け、勝負は4戦目へと持ち越しになった。

 1点が遠く、もどかしい試合展開が続いた。相手日大ペースで試合は進み、3点ビハインドで迎えた六回裏の攻撃。土屋(社1=習志野)が四球で出塁すると、若原(社2=九州学院)、内藤(営3=藤代)のタイムリーで1点差に詰め寄る。さらに八回には相手の失策が絡み、土壇場で同点に追いついた。

 投手陣は先発、瀬下(営2=藤代)が力強い速球を外角に集め日大打線相手に六回を3失点でまとめる。七回からマウンドを受け継いだ木村(工2=青森)は連日の登板。持ち前であるキレのある直球を武器に日大相手に九回まで無失点に抑える。

 二日連続での延長戦、十回のマウンドには割石(社3=越谷南)が登る。東洋大サイドはエースを投入し、守備からリズムを作り反撃の機会をうかがう。「0点で抑えるだけ」と十一回には無死満塁のピンチを作りながらも落ち着いた投球で無失点に抑え、意地の投球でサヨナラ勝ちへ望みをつなぐ。しかし粘投むなしく。打線が十回、十一回とチャンスを作りながらも決定機を逃し、同点のままゲームセットのコールが響き渡った。

 「勝ちきれなかった」と山越(社3=横浜隼人)、待望の勝ち点が遠い。前回の東海大戦同様、引き分け再試合に持ち込まれ、またもや勝ち点はお預けに。次回の中大3回戦も勝ち点をかけた争いになり、一瞬の隙も許されない。リーグ順位の命運を分ける試合が続く東洋大。「優勝するためには絶対に負けられない」と主将の若松(法3=座間)。目の前の戦いを制し、悲願のリーグ優勝へと歩みを進める。


▪コメント

・若松主将(法3=座間)

前回に引き続き、決めれないなという印象。もどかしい試合が続いている。連日の延長だったが、これから少し時間が空くのでしっかり休養を取って練習しながら、次の中大戦に向かいたいと思う。今日で勝ち点を取ろうと。前回も(引き分け)再試合で、ピッチャーも嫌なので、勝って優勝を狙える位置に近づいておきたかった。前回入りが悪い試合だったので、試合前に全員で声掛けして、入りの雰囲気は改善できた。優勝するためには絶対負けられないので、まずは専大、中大と優勝争いに持ち込みたい。今回の反省としては、無駄な失点はしない、チャンスで1本打つ、そこだけなので。その2つを意識して取り組んで、次回中大はロースコアなゲームになると思うのでしっかり勝っていきたい。

・割石(社3=越谷南)

前回不甲斐ないピッチングをしているので、申し訳ない気持ちと、後輩2人が頑張っていたので切り替えていこう、あとは自分の気持ちだけだと思っていた。(延長戦での登板だが)自分のすることはいつもと同じで0点で抑えることだけ。東洋大は後攻だったが、僕らは打てるチームではないので点を取られたらおしまいだと思っていて、絶対に取られないようにといつもより気合いが入っていた。(次戦に向けて)投げる人は全員結果を残せると思っている。自分が投げるのであれば、もちろんこの前負けているし、しっかりと集中していつも通りやって後ろにつないで、1点でも多く点を取って勝ちたい。

・山越(社3=横浜隼人)

勝ちきれなかった。先に点を取られたが、そこから粘れたところは良かった。(八回からは得点がなかったが)得点圏にランナーは進んだがそこからあと一本が出なかった。バッター陣がちゃんと相手ピッチャーを見切ったり、攻略することができなかった。(打順が大きく変わったことについては)バッティングの調子がいい人を上位打線に並べた。最近打てている土屋を1番に持ってきた。とにかく打線がつながるようにした。打順を変えた結果が得点に出たかというと微妙なところです。(中大3回戦に向けて)中大は強い相手だがしっかり勝って勝ち点を取りたい。


TEXT=大谷達也 PHOTO=永田育美、望月優希