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2017.10.08
バスケ

[バスケ]杉田、大野が火付け役でチームワーク取り戻す 改善点を見つけ勝利への兆しあり

第93回関東大学バスケットボールリーグ戦

10月7日(土) 日体大世田谷キャンパス


東洋大83-93中大

 20|1Q|16

 16|2Q|21

 22|3Q|26

 25|4Q|30


スターティングメンバー

7 大野太聖

8 古賀森人

28 佐久間澪

29 岩淵俊也

35 杉田涼


  スリーポイントシュートでチームに貢献した杉田


   大野はディフェンスからチャンスをつくった


 中大相手に1試合通して集中を切らすことなく、試合終了まで接戦を繰り広げた。83―93と今リーグ戦で最も勝利へと近づき、今後につながる大きな一歩を踏み出した。

 先制点は杉田(済3=市立船橋)のスリーポイントシュートだった。高身長を生かし、ゴール下でのプレーも光る杉田だが、シュートの勢いは止まることを知らず、1本また1本と1Qだけで4本のスリーポイントシュートを決めた。また、大野(文3=市立柏)は「やってやるって気持ちでいた」と後に語ったように、好戦的なディフェンスで相手にプレッシャーをかけ、ボールカットから速攻で得点をもぎ取った。好調な出だしでスタートし、1Qを20―16と4点リードで終えた。

 2Qに入るとファールがかさみ、相手に6点もフリースローを許すと22―24とリードを奪われてしまう。不穏な流れが漂い、中大ペースに持ち込まれると思われたが、流れを渡さず食らいつき、いつもとはひと味違う東洋大の姿をみせた。ここでも杉田のミドルシュートと大野のディフェンスはチームを活気づけ、5連続得点で一気に36―29と点差をつける。それに答えるように和田(済1=東海大相模)の強烈なカットインや、佐久間(済3=東海大相模)の速攻からの得点が後押しした。「みんなで守って、みんなで走って、みんなでリバウンド取って、みんなでやるということができた」と杉田はチーム全体でゴールに向かう姿勢を持ち、欠けていたチームワークを得たことを振り返った。しかし、東洋大ペースも束の間、ディフェンスでプレッシャーをかけられ、ボールを奪われる。さらにスリーポイントシュートもタイミング良く決まり、あっという間に点差を縮められ、激戦の2Qは36―37と1点ビハインドで後半に勝負の行方を託した。

 前半の勢いそのまま、後半も接戦を展開する。相手のディフェンスが上からプレッシャーをかけてくるも対応し、パスカットから持ち味である速攻で得点を切らさなかった。3Qを58―63で終え、迎えた4Q。ここにきて相手のスリーポイントシュートが決まり始める。杉田や和田も持ち前の得点力で対抗するが、なかなか点差を縮められない。そのまま詰めることができずに83―93で試合を終えた。

  「交代もスタートもそれぞれの役割を果たしていて、今までの課題だったところを出来ていた」と大野が語ったように、今試合は今までのリーグ戦で足りていなかったものを補えていた試合であった。チーム全員でゴールへ向かい、全員で守るというチームワークがみえ、確実に白星へと近づいた。3連戦が続く中、2日目の相手は国士大。「センター陣も頑張らなきゃいけないが、結局みんなでやらないと勝てないので明日もみんなで頑張って勝ちにいきたい」と杉田は意気込む。改善策がみえた彼らの先に待つのは“勝利”の二文字だけだ。



■コメント

・大野(文3=市立柏)

交代もスタートもそれぞれの役割を果たしていて、今までの課題だったところを出来ていたと思うのでそれが良かった点。だが点差詰めた時に相手のシューターにやられて点差が開いてしまったので、相手のポイントを抑えるというこれからの課題も見つかったと思う。(DFに関して)いつも自分が中大戦でプレッシャーかけられてパスミスなどが増えていたので、逆にやってやるって気持ちでいた。ファールをたくさんとられてしまったが、相手の14番に面取られて一瞬で攻められるっていうプレーがあったので、なるべく自分が前に入って裏をカバーしてもらえるようにと頑張りました。(1巡目と2巡目の差)1巡目もディフェンスを頑張ろうとチームで声かけしてはいたが、今回の試合では自分たちのパスカットが10本くらいあった。ディフェンスのディナイの意識だったり、3線のカバーの意識だったりが1巡目とちょっと違ったかなと思う。(4Qを戦うに際して)相手のシュートで10点差くらい開いてしまったが、残り時間を気にしないで自分たちのやることをやれば追いつける、という話をした。点を取れる杉田や和田にボールを集めるのを意識してやろうと臨んだ。(次戦に向けて)国士大は1巡目でも勝てるかも、と思っていたが、自分たちのミスで点差を開かせてしまった。明日はそれをなくして確実に勝てるように頑張ります。


・杉田(済3=市立船橋)

終わってみて勝てたという面がいっぱいあったが、先週までと違って良かった面がいっぱいあって改善されてるところが多かったので、明日につながる試合は今日みたいなことだと思う。負けたけど次はこうすれば勝てるという改善点が見つかったのでいい試合だったと思う。(前回の試合から修正した点)みんなで守って、みんなで走って、みんなで攻めるというチームワーク。みんなでということが欠けていたので、個人個人に頼るということが多かった。今日、みんなで守って、みんなで走って、みんなでリバウンド取って、みんなでやるということができたのであんなにいい試合ができたし、そういうところが変えられたと思う。(自身のプレーを振り返って)シュートは決めるというか空いたから打つっていうあんまり何も考えないでやっていたので、それが入ったのが良かったと思う。悪かった点はリバウンドとかチームが困ってるときに率先して声を出したり、リバウンド取ったりして鼓舞するとかみんなを引っ張るという点が出来なかったと思う。(ディフェンスでパスカットから速攻のパターンが多く出ていたが)ディナイとかもはらないと勝てないっていうことは日頃から言っているので、今日はみんなその意識が強かったのでパスカットも上手く出来たと思う。(国士大に向けて)国士大もとてもゴール下が強いチームなので自分たちのセンター陣も頑張らなきゃいけないが、結局みんなでやらないと勝てないので明日もみんなで頑張って勝ちにいきたいと思う。


TEXT=水野桜 PHOTO=外狩春佳

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