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2017.10.12
サッカー

[男子サッカー]互角に戦うも1点が遠く… 明大に敗戦

第91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)第16節


10月10日(火) 東洋大学朝霞グラウンド


東洋大0-1明大




<出場メンバー>


▽GK


伊藤俊祐(国4=柏U-18)


▽DF


坂本涼斗(国1=柏U-18) 


浦上仁騎(国3=大宮Y)


土田直輝(国1=大宮Y)


渡辺星夢(国3=前橋育英)→78分 朝妻佑斗(国2=大宮Y)

▽MF


松崎快(国2=大宮Y)→90分 阿部敬太(国4=potters bartown FC


高橋宏季(国3=FC東京U-18) 


勝野瑛(国3=浦和Y) 


宮吉悠太(国4=京都橘)→78分 小林拓夢(国2=帝京長岡)


▽FW


丹代藍人(国3=青森山田)


坂元達裕(社3=前橋育英)

敗戦に肩を落とす選手たち

「完敗だった」と認めた浦上

丹代は果敢にプレスをかけた


 前節駒大に勝利し3連勝中で現在4位の東洋大。平日のナイトゲーム開催と中2日で迎えた今節は、ホームの東洋大朝霞グラウンドで連敗中の明大と対戦。上位キープへ負けられない一戦は、後半早々の1失点に沈み黒星を喫した。

 駒大戦からスタメンを少し変更。負傷の渡邉(国2=FC東京U-18)に代わって、1年生の土田(国1=大宮Y)が初スタメンを飾ると、前節は出場停止だった勝野(国3=浦和Y)が今節ボランチの一角に入った。試合は前半から明大にボールを支配されピンチが続く。20分には、中央からパス交換で崩されると、最後はシュートを打たれるも枠の外へ。対する東洋大も38分、CKはクリアされるも、こぼれ球を拾った土田がクロスを供給。宮吉(国4=京都橘)が飛び出すものの、うまく合わせることができず。43分には左サイドを突破されると、クロスに中央で合わせられるも、ボールはGK伊藤主将(国4=柏U-18)がキャッチ。スコアレスで前半を折り返した。ボールを保持されて攻められながらも無失点で守り抜いた前半を「なかなかチャンスはつくれない中で、失点を0で戻ってきてくれたのはゲームプラン通りだった」と古川監督は振り返る。

 試合が動いたのは、後半開始直後だった。46分に縦パスをカットされると中央から持ち込まれ、左隅に振り抜かれたシュートがネットを揺らし、先制点を与えてしまう。得点を決めたのは前期、2-3と逆転負けを喫した試合で、3点目を決めた木戸皓貴。明大のエースに一発を沈められ、3試合ぶりの失点となった。後半開始早々から1点ビハインドとなってしまった東洋大は、ボールを支配して同点を狙う。しかし、フィジカルでの勝負やセカンドボールへの対応など後手を踏んでしまい、フィニッシュまでつくり出すことができない。「見ていた人には球際やセカンドボールでは明大の方が勝っていたなと思う」と浦上は話し、2試合勝利のない強豪校の意地を見せつけられた。試合はこのまま得点動かずに試合終了。後期開幕の流経大戦以来の敗戦となった。

 「以前明大と対戦したときはもっと圧倒されて得点差も付きながら負けるケースがあった。今日は選手たちも普通に戦えていたし、その中で1発で済んだというところが、我々の成長できているところだと実感している」。試合後に古川監督はチームの現状についてこう語った。得点こそ奪えなかったものの、チームは昨年王者の明大と互角の試合を展開した。初スタメンながら存在感を遺憾なく発揮した土田は「守備の部分は(手応えが)あった」と話し、少しずつチームは成長している。次節は、現在リーグ首位であり、天皇杯全日本サッカー選手権大会ではプロのクラブを倒してベスト16まで勝ち上がるなど勢いのある筑波大。古川監督が「この敗戦を引きずらないというのも大事」と話すと浦上(国3=大宮Y)も「この負けが後にいい負けだったと思えるように、もう1度チームを奮い立たせていければいい」とコメント。次戦も中3日での連戦となるが敗戦ムードを切り替えるにはいい間隔かもしれない。首位撃破に向けて東洋大イレブンは一歩ずつ成長していく。


■コメント

・古川監督

前半から相手は圧力かけてくるのは、ここ何試合かのスカウティングで分かっていて、ただ時間とともにそれが下がっていくことも感じていた。その中で前半は、なかなかチャンスはつくれない中で、失点を0で戻ってきてくれたのはゲームプラン通りだった。最終的には後半の立ち上がりのところでミスから得点を献上してしまったところで、相手の方はうまく時間を運びながら、1ー0でも大丈夫という形で余裕を与えてしまい、ゲームが難しくなってしまった。(明大のチームは)選手たちにも話したが、以前明大と対戦したときはもっと圧倒されて得点差も付きながら負けるケースがあった。今日は選手たちも普通に戦えていたし、その中で1発で済んだというところが、我々の成長できているところだと実感している。ただ負けたことには変わりない。また1試合ずつ勝ちにつなげていけるようにしっかり戦っていくという原点のところに戻ってやっていきたい。(首位の筑波大戦へ向けて)今年の関東大学サッカーをリードしてきて、天皇杯でも上位進出したりとか注目されるチームだと思う。そのチーム相手に勝てば、また我々にも注目が集まる。失うものはないというか、また開き直って自分たちのサッカーというところを取り戻しつつ、その中で相手の攻撃を食い止められるか。今季に入ってやってくれている試合をそのまましっかりやって、その試合からまた学んでいければ次につながると思う。その中で勝ち点を持ち帰るということがあれば、尚良しというところではないかと思う。

・浦上(国3=大宮Y)

明大はずっと1部で戦っているチームで強いのは分かっていた。プレッシャーが強い、球際が強い中で自分たちの持ち味を出して試合をコントロールしたかったけれど、それができなくて完敗だったと思う。(勝敗を分けたのはどこか)明大は2連敗中でシンプルに勝利への執着心がすごかった。そこは東洋大ももっと求めていかないといけないし、やっぱり試合を見ていた人は球際やセカンドボールでは明大の方が勝ってたなと思ったと思う。同じようなところにうちも持っていってプラス自分たちの持ち味が出せればもっといいチームになっていけると思う。球際、セカンドボールはもっと狙っていかないといけないなと思った。(次節へ向けて)筑波大は王者ですし、ただ僕らもリスペクトし過ぎずにチャレンジャー精神を持ちたい。リーグ戦で連敗は避けたいので、この負けが後にいい負けだったと思えるようにもう1度チームを奮い立たせていければいいかなと思う。

・丹代(国3=青森山田)

前半から明大に押し込まれる展開になって、ほとんど自分たちでボール持つことができなかった。そのまま後半も引きずってずっと明大ペースで結果負けてしまって、結果内容共によくない試合だった。FWの役目としては、ファーストディフェンダーとしてしっかり(プレスに)いくということができてないと、チーム全体でも守備の連動というのはできないので、ファーストディフェンスにいくというのを意識していた。(明大DFにはプロ内定者もいたが)プロ行くのが納得できたというか、プロ行くレベルの守備技術であったり、体の強さだったりとかを感じた。(次節に向けて)連敗というのはチームとしても雰囲気もよくなくなるし、流れもよくないので、連敗というのを避けるためにも次は勝ち点取れるように、筑波大は強いがチーム一つになって勝ちに行きたい。


[次節試合予定]
第91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)
第17節 10月14日(土) 対筑波大 筑波大学第一サッカー場にて 14:00キックオフ


TEXT=藤井圭 PHOTO=美浪健五、土橋岳