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第91回関東大学サッカーリーグ戦 １部リーグ（後期）第18節
10月22日（日） 東洋大学朝霞グラウンド
東洋大０－１慶大
＜出場メンバー＞
▽ＧＫ
伊藤俊祐（国４＝柏Ｕ-18）
▽ＤＦ
坂本涼斗（国１＝柏Ｕ-18）
浦上仁騎（国３＝大宮Ｙ）
渡邉拓也（国２＝FC東京Ｕ-18）
渡辺星夢（国３＝前橋育英）
▽ＭＦ
松崎快（国２＝大宮Ｙ）→45分 小澤裕太（国1＝千葉U-18）
高橋宏季（国３＝ＦＣ東京Ｕ-18）
勝野瑛（国３＝浦和Ｙ）→71分 坪川潤之（国2＝矢板中央）
宮吉悠太（国４＝京都橘）→82分 土田直輝（国1＝大宮Ｙ）
▽ＦＷ
小林拓夢（国２＝帝京長岡）
坂元達裕（社３＝前橋育英）
正確な判断が光った伊藤
渡辺も守備で奮闘した
リーグ戦２連敗を喫し迎えた慶大戦。台風の影響で雨が降りしきる中、点をなかなか決めきる事ができず同点で前半を折り返す。しかし78分にＣＫから失点しこれを巻き返せず０－１と敗戦した。
前日からの豪雨でピッチコンディションは最悪。蹴ったボールが転がらずパスがつながらない。立ち上がりから両者一進一退の攻防が続く。開始４分、ＣＫを獲得し坂元（社３＝前橋育英）がシュートを狙うも相手ＤＦに防がれてしまう。また９分、浦上（国３＝大宮Ｙ）からのボールに小林（国２＝帝京長岡）が反応しシュートを放つがＤＦに当たり弾かれる。こぼれ球を宮吉（国４＝京都橘）がシュートもクロスをあげられ決められない。17分再び宮吉がボールを受け相手の裏へ蹴り込むも雨に濡れるピッチが災いしゴールまで届かせる事ができない。流れが慶大に傾き始めたかに見えたが、ＤＦ陣も奮闘した。32分には相手ＦＫからシュートを打たれるが身を挺したヘディングで得点を許さない。33分にはＣＫからボレーシュートを打たれたもののこれは枠外に。その後も数回にわたり左右から切り込まれボールをゴール前まで運ばれるがＧＫ伊藤主将（国４＝柏Ｕ-18）の好セーブや相手のハンドで難を逃れ、スコアレスで前半を折り返した。
強まる雨の中始まった後半、「コーナー付近にボールを蹴り込んできて、そこからＤＦに当ててＣＫをもらうシーンが多かった」と伊藤が言うように、開始から何度もＣＫを与えてしまい流れは慶大に。しかしここでも伊藤の正確な動きが発揮される。58分、62分と立て続けに相手シュートをキャッチし、また66分には相手のロングフィードからのシュートに飛び込むなどファインセーブを見せた。しかし78分、ついに試合が動く。ＣＫのこぼれ球を押し込まれ先制点を奪われてしまう。なんとか引き分けに追いつきたい東洋大だったが慶大のＤＦの守りに阻まれ点を入れることができない。82分にはゴール正面でＦＫを獲得するも、高橋（国３＝ＦＣ東京Ｕ-18）のシュートは枠外に。そのまま逃げ切りを許し０－１と惜敗した。
今節の敗戦で今季初の３連敗となった東洋大。「相手の勢いにやられた」と試合後渡邉（国２＝FC東京Ｕ-18）が語るように慶大ペースから抜け出すことができなかった。次節は格上、法大との対戦。古川監督も「勝つことで自分たちの存在価値を示せる重要な試合」と意気込みを述べる。次こそ貴重な勝ち点３をつかみ取りたい。
■コメント
・古川監督
雨でピッチが水たまりでボールが転がらない状況を把握して割り切ってサッカーをやろうという形で、まずは失点せずに最低限勝ち点１、こちらが先に得点できたなら勝ち点３という風な負けない戦い方という事は選手にも話して試合に臨んだ。(悪天候だったが何か対策は)特に相手のＳＢの背後のところにボールを入れて、そこに圧力をかけていくというところは狙って、徹底してやろうと選手を送り出した。 (攻撃プランは)ＤＦラインの背後のところからプレッシャーをかけていくことやセットプレーなどは今日のピッチ条件の中では限られた選択肢だったかなと思う。(ハーフタイムでチームに話したこと)徹底、集中してやるというところ。試合前に話したこととあまり変わらない。(次節に向けて)今３連敗中なのでこの流れを断ち切れるようにしっかり準備して次こそは勝ち点を取れるように頑張りたい。相手は総理大臣杯をとった法大なので、そういう相手に勝つことで自分達の存在価値を示すことにもなると思うので、色々な意味で重要な一戦になることは変わりないのでしっかり調整したい。
・伊藤（国４＝柏Ｕ-18）
普段よりボールが１バウンド目は伸びるが、２バウンド目でピタッと止まる状況で、普段だったら自分が出れるディフェンスの背後のボールでも今日に限っては出れなかったり、出ない方がいい判断になったりして、そういう判断に２、３回ミスがあったのでそういうところを突き詰めていければと思う。相手ははっきりしていてコーナー付近にボールを蹴り込んできて、そこからＤＦに当ててＣＫをもらうシーンが多くて、そのコーナーで１点決めてやるという思いがこっちにも伝わってきた。それを跳ね返す力が足りなかったし、それが失点につながったと思う。(次節に向けて)３連勝してからの３連敗で、すごい波がチームの中にあるので、この悪い流れを止めるためにまず法大に１勝していい流れをつくってインカレまで行きたい。
・渡邉（国２＝FC東京Ｕ-18）
悪天候の中、難しい試合で、最悪後ろはしっかり０で抑えて０ー０で勝ち点１を取りたかったが、セットプレーで失点してしまって、点を取るのも難しい中で取れなくて、相手の勢いにやられたという印象。試合前から後ろでは一人がしっかり競って、カバーを全員でするというのは話してて、試合通してみんなで声掛け合ってチャレンジ&カバーしっかりできていたと思う。(失点後はFWに上がったが)古川監督からパワープレーという指示が出て、自分は競り合いが得意でもあるのでそれをしっかり生かして、どんどん前に迫力持っていけたらと思っていた。(次節に向けて)今、３連勝した後の３連敗しているので、ここからしっかり建て直して来週法大にしっかり勝って悪い流れを断ち切れたらと思う。
[次節試合予定]
第91回関東大学サッカーリーグ戦 １部リーグ（後期）
第19節 10月28日（土） 対法大 山梨中銀スタジアムにて 11：30キックオフ
TEXT＝渡部穂乃花 PHOTO＝土橋岳、谷口奏生
