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2017.10.29
サッカー

[男子サッカー]後半失速で勝ち点3するり… 法大に敗戦でインカレ圏外7位に後退

第91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)第19節


10月28日(土) 山梨中銀スタジアム


東洋大1-2法大

<出場メンバー>

▽GK

伊藤俊祐(国4=柏U-18)

▽DF

坂本涼斗(国1=柏U-18) →82分 渡辺星夢(国3=前橋育英)

浦上仁騎(国3=大宮Y)

渡邉拓也(国2=FC東京U-18)

朝妻佑斗(国2=大宮Y)

▽MF

松崎快(国2=大宮Y)→89分 宮野直也(国4=西武台)

高橋宏季(国3=FC東京U-18) 

勝野瑛(国3=浦和Y) 

宮吉悠太(国4=京都橘)

▽FW

小堀将人(国4=八千代) →70分 阿部敬太(国4=potters bartown FC

坂元達裕(社3=前橋育英)


まさかの逆転負けにうなだれる選手たち


高橋はその右足で何度も好機を演出した


松崎は果敢な攻め上がりを見せた



 3連敗で迎えた今節の相手は法大。開始7分に小堀(国4=八千代)の得点で幸先よく先制したものの、76分、90+1分と失点を許し、悔しい逆転負け。勝ち点を積み上げることができず、今季最長となる4連敗となった。


 この試合でいい入り方をしたのは東洋大だった。最終ラインから丁寧にボールを回し、ポゼッションを高めて試合を進めていく。4分に高橋(国3=FC東京U-18)からのパスを受けた松崎(国2=大宮Y)が反転してシュートを放つがGKの正面。開始から攻勢に出る東洋大は続く7分、GKのクリアボールを拾った高橋が前線で待つ坂元(国3=前橋育英)へボールを預ける。坂元がためをつくり、左でフリーになっていた宮吉(国4=京都橘)がボールを受けると、宮吉はこれを小堀へワンタッチパス。小堀は落ち着いて一人かわすと右足を振り抜きゴールネットを揺らした。早い時間での先制に古川監督も「前半はこちらのペースでいけた」と振り返る。その後も中盤で高橋が攻撃の起点となって相手ゴールに迫るも追加点は奪えず、1点のリードで前半を折り返した。

 後半は一転して法大に押し込まれる。特に後半開始とともに入ってきたFWディサロ(法大)は脅威となった。後半、サイドからの早いクロスでゴールを狙ってくる法大の攻撃に守備陣は何度も苦しめられる。だんだんと疲労の色が見え始めた76分、右サイドからファーへのクロスが上がるとこれを頭で折り返され、反応したディサロが押し込み同点に追い付かれてしまう。前々節の筑波大戦同様、リードを守り切ることはできなかった。試合を振り出しに戻されると流れは一気に法大へと傾いていく。90+1分、左サイドからエリア前で待つディサロにボールが渡ると、これを胸でトラップしそのままシュート。「完璧にやられてしまった」とこれまで再三好セーブを見せていた伊藤主将(国4=柏U-18)でさえ一歩も動けなかった。土壇場で逆転のゴールを許してしまいタイムアップ。これで4連敗と、長いトンネルを抜け出すことはできなかった。

 「押し込まれた状況になるとそこから脱せなくなってしまった」と試合を総括した古川監督。課題は後半の戦い方にある。好守に走り回った高橋は「自分たちの(ボール)保持率を高めていけたら」と前半とは異なる内容となった後半の戦い方に改善点を見出した。残る試合は3つ、今のままではインカレ出場はおろか、残留争いにも巻き込まれかねない。連敗を止め、悪い流れを早く断ち切りたいところだ。


■コメント
・古川監督
前半はこちらのペースでいけて、いくつかチャンスをつくってゴールも取れた。選手たちにも筑波大戦の入り同様に主導権を握っていこうと話していた。後半になって相手が圧力をかけてきた中で、押し込まれた状況になるとそこから脱せなくなってしまった。相手のパワーが上がった時に最後は我慢ができなかった。(4連敗という現実は)こういう接戦の中で勝ち点を重ねていくことでそれが3であるのがベストだが、最低限1を取ることが大事。先に点を取られた試合などでも、追いついて勝ち点1を取るというのが前期ではできていた。接戦を演じている中で最終的には勝ち点1さえも取れないということで、勝負強さだったり、経験というのを学んでいく必要があるのかなと思う。(次節へ向けて)しっかり残留というところにつなげていかなければ今シーズンの戦いが台無しになってしまう。今日のように先制できた場合にはしっかりと勝ち切ることが大事だと思うし、ここがチームとして踏ん張りどころだと思う。引きずり過ぎずに次の試合に集中して臨んでいきたい。


・伊藤主将(国4=柏U-18)
前半いい時間帯に点を取ってくれたので、守りきろうという話をしていたのに守りきれなかった。すごく悔しい。(相手のクロスへの対応は)失点もクロスからで、相手のFWが2枚とも(背が)高くて、そこに当ててくるのは分かっていた。まだまだセカンドボールの意識だとか折り返しだったりが足りない、失点はどちらもそういったボールからで完璧にやられてしまった。(次節へ向けて)まずは目先の1勝、連敗を止めるということを目標としたい。このまま負け続けると残留も危うくなってくるので、しっかり勝ち点3を取って残留争いから脱したい。



・高橋(国3=FC東京U-18)
前半いい形で入れて先制点が取れたが、やはりここ最近後半の入りの戦い方というのが悪い。そこがうまくいかず逆転負けという形になってしまった。(収穫と課題は)個人的に後半にボールを動かすことを意識している。自分たちの保持率をもっと高めていけたら、守備にまわる時間帯も少なくなって自分たちの攻撃というのを1試合通してもっと多くつくれると思うので、そこはもっと心得ていきたい。(次節へ向けて)本当に残り3試合で残留をすることも、インカレにしても少しでもまだチャンスがあると思うので、ここからは落とせないし、絶対に勝利が必要だと思う。

[次節試合予定]
第91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)
第20節 11月4日(土) 対桐蔭大 三ツ沢公園陸上競技場にて 14:00キックオフ


TEXT=美浪健五 PHOTO=藤井圭、谷口奏生