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2017.11.06
サッカー

[男子サッカー]残留決定も インカレ出場へ崖っぷち

第91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)第20節


11月4日(土) 三ッ沢公園陸上競技場


東洋大0-2桐蔭大


<出場メンバー>

▽GK

伊藤俊祐(国4=柏U-18)

▽DF

坂本涼斗(国1=柏U-18) →82分 渡辺星夢(国3=前橋育英)

浦上仁騎(国3=大宮Y)

渡邉拓也(国2=FC東京U-18)

朝妻佑斗(国2=大宮Y)

▽MF

宮野直也(国4=西武台)

高橋宏季(国3=FC東京U-18) 

勝野瑛(国3=浦和Y) 

宮吉悠太(国4=京都橘)→60分 松崎快(国2=大宮Y)

▽FW

小堀将人(国4=八千代) →82分 小林拓夢(国2=帝京長岡)

坂元達裕(社3=前橋育英)


DFながら攻撃でも起点を作った浦上


後期リーグ戦初出場となった宮野

  果敢に攻め上がる坂本


 東洋大4連敗、桐蔭大は3連勝と両者調子が対称的な中での一戦。東洋大は再度の決定機を決めきれず、2失点を喫し、悲願の全日本大学サッカー選手権(以下、インカレ)出場へ向け痛すぎる敗戦となった。


 試合前に創部初の一部残留が決まった東洋大。古川監督は「勝ち点3を獲得してインカレにつなげる」という意気込みで臨んだ。 

 最初のチャンスは桐蔭大。開始1分、19分にペナルティーエリア外からミドルシュートを打たれるも大きく枠を外れる。その後は東洋大ペースとなり、33分、宮吉(国4=京都橘)から左サイドの高い位置でパスを受けた坂元(社3=前橋育英)が得意のカットインからシュートもわずかにポスト右に外れる。37分には左サイドを突破した高橋(国3=FC東京U-18)から中へ折り返し、小堀(国4=八千代)がシュート。これが相手に当たりこぼれ球を拾った高橋がシュートを打ちゴールネットを揺らすもオフサイドの判定。互いにゴールネットを揺らせず前半を折り返す。

 後半、東洋大が今試合最大の決定機をむかえる。46分、右サイドを突破した宮野(国4=西武台)が中へクロスを送ると坂元がダイレクトボレーも相手GKにセーブされゴールにはいたらない。するとここから桐蔭大の反撃が始まる。77分、79分と立て続けにシュートを打たれるもGK伊藤(国4=柏U-18)を中心とした守備陣が何とか守り抜きゴールを許さない。しかし迎えた82分、コーナーキックから相手のトリックプレーについていけずフリーでシュートを打たれ、先制点を奪われてしまう。その直後の87分に途中出場の松崎(国2=大宮Y)が得意の左足からミドルシュートを放つもキーパー正面。インカレ出場の可能性に近づくため同点ゴールを目指すも前がかりになっていた東洋大は90分+4分、カウンターからダメ押し弾を決められ万事休す。0-2での敗北で、インカレ出場へ手痛い結果となってしまった。古川監督が「残りの二試合というところで少なからずインカレの可能性が残っている」と言うようにまだインカレ出場の可能性が無くなったわけではない。昨年は残りの3節で破竹の3連勝を上げ、見事逆転での一部昇格をもぎ取った。目標は違えど、去年の奇跡の再現を目指し、まずは次節の2位順大からの勝利を目指す。 


■コメント
・古川監督

試合前に慶應大が負けたということで、残留が確定して、その中で我々としては4連敗中だというところと目標としては残留が決まったらインカレというところでやることは決まったというか勝ち点3を獲得してインカレにつなげるというところが1つゲーム前のところで明確になったので、そこのところは試合前に選手に話して次の1つ目標をクリアして次の目標に向かってこの試合勝ち点3積み上げようという話をした。連敗しているが、一部にいないとこういう経験もできないし、その中でしっかり最低限の残留というところは達成できたので、ただ残り二試合というところはまだ少なからずインカレ可能性も残っていて、何より来年につなげないといけない二試合だと思っていて四年生含めた今年のメンバーというところでもインカレ出場がなくなった場合はあと2週間やれる時間としては限られているのでいろんな意味でも残りの二試合、2週間というところは決して無駄にできないと思うので、なんとか先を見て前向いて取り組ませるように仕向けていきたいと思う。(次節に向けて)次節の順大は優勝争いしていて強い相手だがそこからなんとか勝利をもぎ取ってインカレの可能性を残せるようにいい準備していきたいと思う。


・宮野(国4=西武台)

自分自身関東リーグ開幕戦以来のスタメンだった。何かチームにパワーを与えたいという意気込みで試合に臨んだ。(監督から言われたことは)細かいことは言われなかったが、頼むぞと言われた。絶対点決めたいなと、アシストでもよかったんですけど数字を残したいと思った。(自身の評価は)チャンスは何回か作れたが、自分自身で打ちにいっても良かったなって場面はあったのでそこはまだまだ甘いなと思う。(見えた課題は)大学入学当初から監督に「結果を残せ」と言われている。アシストなりゴールなり結果を残せればもっともっと良かったと思う。(次節は集中応援だが)相手は順天堂大で勝利につながれば最終節いい流れに持っていけると思う。勝ち点3を求めてやっていきたいと思う。(次節へむけて意気込みを)チームとしては連敗を止めるという意味で絶対引き分け以上勝ち点3を目標にやっていく。個人としてはまだスタメンで出られるか分からないが、出られたとしたらチームのために何ができるかということを考えてゴールなりアシストなりで終われたらいいと思う。


・浦上(国3=大宮Y)

インカレも狙える位置にいて、まずは勝ってインカレを争うチームにプレッシャーを与えたかったが、こういう結果になって残念。(5連敗は)ここでネガティブにならないで、全員で同じ方向を向いてやっていく必要がある。(次戦は集中応援だが)相手は順大と力のあるチームだというのは分かっているが、東洋の選手一人一人が熱い気持ちを持って戦わないと、また同じ結果になってしまう。まずは戦術とかの前に一人一人が戦うというか必死になってやるプレーを集中応援でやっていく必要がある。(次戦へ向けて)ここで投げやりになってしまったら何も残らない。もう1回全員が、見つめ直して自分に矛先を向けて、奮い立たせていく必要がある。もう1回声をかけながら勝利を目指してやっていきたい。


[次節試合予定]

第91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)

第21節 11月11日(土) 対順大 フクダ電子アリーナにて 14:00キックオフ


TEXT=谷口奏生 PHOTO=藤井圭、金澤瑞季